2013年12月29日日曜日

MOOCsの功罪

NHK Eテレで放映された番組
を見た。
MITやハーバード大などが先導して行ない,近頃東大も実践を始めた大規模オンライン公開講座 MOOCs (Massively Open Online Courses) に関するドキュメンタリー。世界のどこにいても,配信されるビデオ授業を受講でき,宿題やレポートを提出することで,修了証を得ることもできるというもの。マイケル・サンデルの白熱教室(僕は好きじゃないけど)なんかにも代表されるが,新しい教育の形として注目を集める一方,教育の現場では論争の的にもなっている。

実は,かなり批判的な目で番組を見ていたんだけど,見終わった後の印象はそんなに悪いもんじゃなかったし,見ながら自分の考えが改めて整理できたので,それについてちょっと書いてみる。少し長くなるかもしれないが,あしからず。

これまでにも,この問題について,ここでも書いてきたことがあると思うけれど,僕の考え方は一貫している。僕の立場は,
  1. 自分の授業がビデオで撮影されることはOK
  2. 撮影された授業がネットで配信されることもOK
  3. ただし,配信された授業のクオリティは保証しない
というものだ。 3. について誤解のないように言っておくと,ビデオ講義を適当に手抜きして作るとか,そういう低レベルの話では決してない。授業を録画したりビデオ素材として作成されたコンテンツは,所詮録画されたある一瞬を収録したものにすぎず,所詮,生の講義にはかなわないでしょう,というのが僕の考え。以前にも同じ例えをしたと思うけれど,音楽,特にジャズなんかに置き換えてみるとわかりやすい。CDやDVDに収録された音源は,収録時のミュージシャンの演奏を切り取ったものにすぎず,アドリブや客席との掛け合い,ミュージシャンの息遣いまでを肌で感じることができるライブ演奏とはそもそも別物なわけだ。

実は学校の授業だって同じ話。仮に僕の授業がビデオで配信されたとして,それはある日のある学生たちを前に行なった授業を再生したものに過ぎない。仮に同じ話を別なクラスでするにしても,出席している学生やその日の体調や気分,あるいはその日の天気やニュース,外から入ってくる騒音などによって,いろいろなアドリブが出てくるだろう。それらが混然一体となったものがその日の授業なわけで,その臨場感はその日その場にいた学生だけが享受できる特権なわけだ。僕らもその日その場にいた学生に向けて話しかけているわけだしね。人間の記憶ってのは,ある一方向からの入力信号だけではなく,さまざまな刺激があった方が定着する。そういう意味でも,授業だって,僕が話しているのを映像や音声として感じるだけではなく,それに伴うさまざまな刺激とともに受け取ることで,しっかりと理解でき,記憶としても定着するはずだ。

だから,僕は時々冗談で(てか半分本気だけど)授業のことをライブと呼ぶし,90分間それなりの覚悟をもって話をする。毎回,それなりの準備やイメトレもするし,90分が終わると,ホンットにヘトヘトに疲れる。だから,学生にもそれなりに真剣に授業を聴いてほしいわけよね。てめぇ,寝てんじゃねぇよ,ってわけ。

さて,一方のMOOCsだが,
  • 世界中のどこにいても,最高レベルの講義が受講できる 
  • 受講者からのフィードバックが授業改善にもつながる
  • 大学としてはPRの一環にもなる
というあたりが,一応のウリなんだろう。発展途上国だろうが,経済状況が悪かろうが,ネット環境さえあれば,誰にでも才能を発揮するチャンスが生まれる。

ただ,上で書いた僕の考えからすると,これまでできなかった教育を提供することや教育の新しいビジネスモデルを作ることはできても,結局,講義のレベルとしてはそれ以上にはならない。所詮,ライブ品質のクオリティを凌駕することはできない。これはメディアの特性上,どうにもならないことだと思うんだよね。

じゃ,僕はMOOCsに反対か,というとそういうわけでもない。ビデオで作成されたコンテンツはライブには及ばない,だけれど,テキスト代わりには十分になる。というか,単なる本ではなく,受講しているほかの受講生とやり取りができるという意味で,印刷物としてのテキスト以上の効果はあると思う。番組の中でもサンノゼ州立大の例で,授業前にビデオを見て予習することを課す,というのがあったが,そういう利用法は決して悪くない。ただそれを生の授業にどう活かすかは教員次第で,その意味で番組中のサンノゼの例が好例かどうかは微妙なところなんだけれども…教員や学生の負担軽減だけでなく,クオリティをどう高めるかを議論しないとね。

ということで,例えば,僕自身がMOOCsを使って授業をするとしたら,一つの解答は次のようなものだ。
  1. 授業前に予習として,僕自身のビデオ授業を見ることを学生に課す。
  2. 90分の生の授業では,演習やディスカッション,少し高度な内容のレクチャーを行なう。
  3. 復習として関係するオンライン講義を見ることを学生に推奨する。
これなら今以上のクオリティのものを提供できるし,今,半期15回でカバーしきれない内容の授業も展開できる。学生の理解も深くなるに違いない。近年高専で導入されている学修単位(注)にも効果的に導入できるだろう。ちなみに,1. は僕自身のビデオではなく,他人のビデオを見るのでは,あんまり意味はない。自分の授業のシラバスにあった教科書が世の中にほとんど存在しないのと同じで,自分の授業の予習になり得るビデオ素材としてはたぶん自分のものを使うしかないのよね。一方,他人のものは,理解を定着させるために復習に使えばいい。これなら,MOOCsを利用する意味が見いだせる。先の音楽の例になぞらえるとこんな感じになる。
  1. あるミュージシャンのCDやDVDを視聴
  2. ライブを観て生の演奏を体感
  3. 他の音源や他のミュージシャンの演奏を聴いてみる
こうすることで,その音楽をもっと好きになるだろうし,理解も深まるでしょう。こういうことは音楽ファンなら普通に実践していることだったりするんじゃないかな?だったら,それを学校にも導入しない手はないんじゃないだろうか?

というわけで,現時点の僕の一つの答えとしては,MOOCsで提供されるコンテンツのクオリティは保証しないし,生の授業には及ばないと思うけれども,オンラインコンテンツを利用して生の授業のクオリティを高めたり,拡張することは有意義,というところだ。

この考えに同調してくれる同業者は少なくないと思うし,そうあってほしいと思うが…どうなんだろ。ってか,そうでないとダメなんじゃないかな?


(注) 高専の授業は50分を1単位時間として1回の授業は2単位時間,15回の30単位時間を履修することで学生は1単位を修得することができる。大学は1時間を60分として45時間で1単位。これに対応させるため,高専でも自学自習を含めた45時間で1単位と見なすものを学修単位と呼ぶ。

2013年12月22日日曜日

はじめての僕デス

昨日は,日本地ビール協会ビアテイスターセミナーで講師をさせていただきました。
初登板。デビュー戦というわけでした。


自分がこのセミナーを受講していた頃は講師をするなんてことは考えもしなかったですけどね。
まわるまわるよ,時代はまわりましたね。

10時半から,昼休憩1時間半をはさんで,講習会が終わったのが18時(その後,受講者の方々は19時まで認定試験)。午前午後合わせて正味6時間の長丁場。
一応,本業でも(どっちが本業かってツッコミはなし!)授業はやっているわけだけれども,一日6時間しゃべりっぱ,ってのはなかなかない。
さすがに終わったら,喉はからっからでくたびれていましたね。

セミナーで僕が口から話したことは,協会のセミナーとして公に受講者に対して伝える情報になるわけで,いい加減なことは口にできない。
だから,基本,僕の先生でもある田村先生がこれまでのセミナーで話されたことの受け売り以上にはならないわけです。
スライドも受け継いだものをそのまま使っているし,もちろん勝手なこともできないので,ふだん学校でやっている授業とはちょっと雰囲気が違う。
一応,自分なりのアドリブもほんのちょっとははさんだりしたけれども,できることなら,もう少し自分なりのみたいなものをだせればなぁ,という思いも残ったりしました。

受講生は20名くらい。彼らにはどう見えたのかなぁ?
やっぱりちょっと気になるよね。

長丁場だし,それなりの準備はしていきました。で,準備していったことについては,それなりにうまくできたと思うんだけれども,やっぱり難しいのは質問対応
どんな質問がくるかわからないし,すべての質問にとっさに答えるのはかなり困難。
テキトーに答えて嘘を伝えてしまうわけにもいかないので,ここはホントに難しいですね。
自分の足りないところを改めて認識しましたよ。

てか,これって,ウチの学生たちに研究発表させるときにいつも言ってることかもね。
ま,言うたら,同じような立場に置かれてたわけだね。
というわけで,学生諸君よ,質問対応は重要だよ。ホントに。

何とか無事に終えることができて,ホッとはしているけれども,
準備したことのうち,これは言い忘れたなぁ,とか,ここはもっとうまくやれたかなぁ,とか反省点はいろいろ残りました。
次はもっと精度を上げたいし,できれば,自分なりのを出したり,オリジナルの小噺なんかも交えながらできればいいかなぁ,なんてことを思ったりしています。

次があれば…ですけど…てか,次はあるみたいなんですけどね。
とは言え,初登板で6時間全部任されたといえども,まだまだ見習い期間中
これって究極のOJTですねぇ。

受講してくださった方々が,楽しくビールについて,官能評価について学んでくれたのであればいいなぁ,と思っています。

いやいや,精進,精進…

2013年12月14日土曜日

タンゴはうまく踊れない

かつて,ときどき携帯に間違い電話がかかってきた。

内容は

○○町△番地の××ですけど,この後おりますので再配達をお願いします。

……あのね,オレはそういう商売やってない

で,一度,かけてきた人に

何番におかけですか?

って,かけた番号を聞いてみた。
で,自分でその番号にかけてみたら,僕の携帯につながるじゃないのよ。

おいおい。

で,調べてみたら,どうやら調布だか府中だかのエリアを配達中の黒猫ちゃんに直通するはずの電話が転送されていたらしい。

で,間違い電話をかけてきた人から不在票に書いてあった黒猫ちゃんの名前と営業所名を聞きだし,その営業所に電話して,問い詰めてみたわけ。

いいかげんにすれってね(←北海道弁)。

そしたら,向こうは平謝り……でも,謝るだけ。

ま,確かにね。メールとか国際通話と違うから,着信しても金銭的な被害は被っていないわけだし,菓子折持って詫びに来いとまでは言わないけど,こう何度も再発されるとさすがに頭にくる

でも,さすがにそのクレームの後,しばらくはこの手の間違い電話はかかってこなくなった。
おかげさまで,ここ2年ほどは平穏無事な日々を送っていたんだが……

昨日,またかかってきたんだよ……

国領○○-××の△△△ですけど,再配達をお願いします。

おいおい,国領って……また同じエリアだよ。
また同じやつらの仕業だよ。

言っておく。

オレは黒猫じゃない。

赤いリボンもよく似合わない。

というわけで,もう一度かかってきたら,また営業所を直撃しようと思っている。

ちなみに,同じ人から二度問い合わせの電話がかかってきたことはないんだけど,
その人たちのところには荷物はちゃんと届いているのかな?

ま,猫じゃない僕が心配することじゃないんだけど……


2013年12月12日木曜日

休日出勤

ここんとこ,休日出勤がハンパない。
特に 12月に入ってからがひどい。最初 4 回の土日が全部,出張を含む出勤で埋まった。
1日(日)は高専プロコン関係の会議のため,都内に出張。
7日(土)は八王子大学コンソーシアムの学生発表会。
8日(日)は学校説明会で個別相談に対応するため出勤。
14日(土)は学科講演会と保護者会のため出勤。
てな感じで…まぁ,それぞれそれなりに重要な仕事ではあるため,致し方ないとはいうものの何ともやるせない。

ウチのガッコは休日出勤した場合,平日などの通常の出勤日に振替休を取るか,休日給,いわゆる時間外手当を申請するか,どちらかで対応する。基本的には,まず振替休を検討し,それでダメなら休日給をとるようなのが標準(?かどうかわからないけど,自分ではそうしてる)。

というわけで,授業などがない日を選んで,できるだけ振替休を取るようにしている。
ガッコを離れると電話なんかで呼び出されることもないし,自宅や外でリフレッシュしたり,たまっている仕事を片づけることもできる。
本当に留守だから居留守を使うこともない(…あ,普段も居留守は使ってませんけど!)

不思議なのは,学校を離れて休みを取り,こっちからメールを書いたりしないと,全体として届くメールの数も減る。ってことは,外から来るメールに自分が反応するから全体としてメールのトラフィックが増えているんだということになる。なるほどね。でも,シカトするわけにもいかんよね… (-o-;

というわけで,休みを取れれば,それなりに精神的安定は保たれる。
でもね,授業や会議などを避けて振替を取れる選択肢なんてのもなかなかないのよね。
それでも,何とか休みを取ろうとは努力する。

ということで,今月も一部振替休,一部休日給で対応しました。

まぁ,休みを取ることで学生の不利益にならなければいいんだけどね。
できるだけ,自分が指導している学生たちには迷惑かけないようにはしていますけどね。

無理してぶっ倒れたら,それこそ,大迷惑だからね。

とか言ってたら,年末にもう一日,休日出勤ができてしまった。
というわけで,新年早々,振替休を取ることにしました。

いやはや…

2013年12月5日木曜日

歴史は繰り返す

とうとうアレが可決されてしまったか。

アレの危なさは,もうあちらこちらで議論されているから,ここで改めて書こうとは思わない。
確かにアレも怖いんだけれども,アレみたいな危ないものがムチャクチャなやり方で可決されるような議会の方がはるかに怖いと言わざるを得ない。これなら議員なんていらないだろ?議会なんていらないだろ?脳のイカれた議員に税金で報酬払うなんてのは税金の無駄遣いだ。実際,今の議会に自分が投票した人間はほとんどいないからね。そもそも,議員なんてのはボランティアでやらせろよ,というのが僕の持論だしね。町内会長とかと同じ扱いでいいんじゃないのかよと…

繰り返すが,アレ以上に,アレが可決されたプロセスが危ない。
こんなことがまかり通るようだと,憲法が改正され,集団的自衛権の保有も行使も認められ,自衛隊は正式に日本国軍となり,陸軍大臣が次の内閣総理大臣となり,領土を広げるために大国に宣戦布告し,東京オリンピックも中止になる,なんてのも現実味を帯びてくるんじゃないのかと思う…

いやぁ,怖いねぇ。

歴史は繰り返すとはよく言ったもんでねぇ。
想像力が乏しくても,近い将来,とんでもないことが起こることくらい想像できるよねぇ。

怖いねえ。


2013年12月4日水曜日

落書き

今日は久々のバカ話です。

ウチの子の小学校で,同級生の悪口が黒板に書かれていたりして,ちょっとした問題になっていたらしい。

落書きはダメだよ。
もちろん,悪口もダメだよ。

しかし,そうはわかっていても,時々,落書きを見て大ウケすることもあるんだよなぁ。
時々,かなり秀逸な落書きに出会うことがある。

たぶん,もう5年以上前のことなんだけど,子供を連れて公園に散歩に行ったとき,滑り台にこんな落書きがあった。

工藤と辻(注)、ふたりはプリキュア

いやぁ,オジサンは膝から地面に崩れ落ちたよ。
どういう意図で書かれたものかはわからないけれど,これほどこちらの想像力をかきたててくれる落書きったらない。

どういう意味なんだろ???

いつも仲良しでつるんでいる女子二人を揶揄したものか?

いや,工藤と辻はひょっとして男子二人だったりするのか?

オカマっぽい男子二人を揶揄してるのか?

それとも,ガッコの先生二人って線もあるなぁ…

いや,もしかすると悪口ではなく,ホントの仲良し二人が自分たちのことを書いたか?
(これはないか…)

などなど,想像すると世界が広がる。

秀逸だわぁ。広がるわぁ。

だけどね,もしこれが誹謗中傷だったら,書かれた方は傷つくわけであるよね。
だからね,悪口はいけない。
落書きもいけないよ。

大事なことなんでもっかい言っとく。

悪口はダメ,ゼッタイ!
落書きも,基本的にはダメ(←この辺,弱い)!

いやぁ,しかし秀逸だわぁ…5年経っても忘れられないもの。

あんまり説得力がなくなってきたので,この辺で今日は解散!

おあとがよろしいようで…

(注)名前は仮名です。書かれた本人がコレ読んでたら困るからね。
  ちなみに,(注)は僕が書いたものであって,落書きには(注)はなかったからね。
  言われなくてもわかるか…

2013年11月23日土曜日

初体験

いやぁ,やられました。
fbでは先週,報告済みですが,クレジットカードが悪用されていたらしい。

事の発端は10月に某社からクレジットカードの個人情報が流出したという通知が来たことに始まる。

まぁ,そうは言っても自分が被害にあうことはないだろうと高をくくっていたんだが,
こないだウェブで明細を見てびっくり。
9月にフランスベースの衣料品サイトで330ユーロ,それに9月と10月にグーグルの広告サービスを利用したということで60ユーロ程度決済されている。

…知らんがな…誰だよ??

というわけで,カード会社に連絡,詳細な調査を依頼したが,やはり自分とは全く無関係なので,
カードの再発行と返金処理をしてもらうことになった。

というわけで,カード決済をした会社に対して異議申し立て処理をする書類が送られてきた。


まぁ,これに署名して返送すれば処理は完了。
既に口座からの引き落としは済んでいるので後日,返金処理がされるらしい。

しかし,めんどくさいのはカードの再発行。
当然カード番号も変わる。
定期的に引き落としているものはカードが届いてから個別に再登録しなくてはならないとのことで,
これがホントに煩わしい。
すでに,「引き落としできません」的な連絡も1件来ている。
そりゃそうだよ。今,使えなくなってるんだからさ。

たぶんカードは来週中には届くんじゃないかと思うが,
その後,めんどくさいことが待ってるかと思うとちょっと気が重い。

なんだかね。
ま,これも経験だね。


2013年11月21日木曜日

負傷

えー,一昨日なんですけれどもぉ,ジョギングしてたらちょいとバランス崩しましてぇ,手をついたらですねぇ,右手首をグキッとやってしまいました。

まぁ,大したことないかと思ってたんだけれども,昨日になっても痛みが引かず,腫れもひかないので,昨日の帰りに整形に寄りましたよ。

一応,レントゲン撮ってですねぇ,ホネは折れてないんだけれども,どうやら軟骨を痛めたんじゃないかということでしたねぇ,ハイ。

で,医者曰く,痛いんだったら,2週間くらい固めといた方がいいね,ということで…


固められちゃいました。

まぁ,何もしないとかなり痛む。特に机に向かって字を書いたりするとかなり痛い。
ということで固めることに異存はないんだが,なんせいろいろ不便。
右手だしね。
字を書くのも不便,メシを食うのも不便,マウスを持つのも不便…

ま,折れてるわけではないので,自分の判断で外してもいいし,風呂に入るときには外してるんですけどね。

痛みが引いたら外してもよさそうなので,ま,しばらく様子見ですね。

何がよかったって,来週は定期試験なんで,10日くらい授業がない。不幸中の幸い。

うーん,だけど,わずらわしいなぁ。


2013年11月1日金曜日

終わったのに休めない

今週の日曜日から今日まで,東京で国際会議 IWSDA'13 (The Sixth International Workshop on Signal Design and Its Applications in Communications) が開かれた.この会議は,通信のための符号系列設計の基礎理論,信号設計およびこれらの応用に関する会議で,2001年に第1回が中国は四川省の成都で開かれて以来,今回で6回目となっている。2回目が日本の下関で開かれてからは隔年での開催となっていて,僕は1回目から一応皆勤賞になっている。

会議の規模はあまり大きくはなく,今回はアジアを中心に8ヶ国から70名あまりが参加。 シングルセッションで全員が全プレゼンテーションを聞くことができるところが売り。この分野の重鎮も学生もざっくばらんに議論と交流を深め,和気あいあいとした雰囲気の中で楽しめるところが特徴。ちなみに,発表された論文はすべて IEEE Xplore に掲載されるほか,電子情報通信学会の英文論文誌で小特集も組まれることが予定されている。

4年前に福岡で開かれたときに続き,僕はプログラム委員長(Program Co-Chair)を務めさせてもらった。福岡のときは,現地のお世話は九州や山口県の方々がやってくれていたが,今回は東京開催ということで,現地担当も一部引き受けなければならず,なかなか負担が大きかった。

ま,人に仕事をうまいこと振れればいいのだけれど,なかなかその辺が苦手なもんで,かなり自分で仕事を抱え込み,関係各位にはご迷惑をおかけしたなぁ,と思っている。

実際,会議の開催中には,僕が判断しないと事が進まなかったりすることもあり,常にいろいろなことに気を配らなくちゃいけなくて,かなり疲れた。でも,懐かしい面々との再会があったり,新しい出会いがあったり,研究の面でもそれなりの収穫があったりと,個人的にはすごく有意義だったと思う。

次回は,2015年にインドのバンガロールで開かれることが内定している。インド…初めてだなぁ。
しかも,すでに僕は次回の実行委員会にも加わることがほぼ内定している次第…やっぱインド,行くんだよなぁ。

個人的には今年一番のビッグイベントだったので,これで大仕事が一つ終わった感がある。この週末はゆっくり休みたいところだが,高校の同窓会があるので,明日早朝の便で札幌へ行き,日曜の夕方にトンボ帰りしてこなくちゃいけない。

世間じゃ,月曜日も休みらしいが,ウチの学校は学校公開があり,通常授業
僕も朝イチから専攻科の授業がある。

う~ん,ゆっくり休みたいなぁ…すでに今月の土日は全部予定が入っている辺りが悩ましい。

会議の残務処理もあるんだけどね。

ううむ…


2013年10月14日月曜日

敗戦の弁

昨日,今日と旭川市民文化会館で行われていた第24回全国高専プログラミングコンテストが終了しました。僕は全国プロコン委員として競技部門のシステムチェックから立ち会ったため,先週の木曜日から旭川入り,今日で 5 日目です。今月も何気に旅人ですね。

さて,大会の結果ですが,我が東京高専は,競技部門は準決勝敗退で受賞に至らなかったものの,課題部門で最優秀賞・文部科学大臣賞・情報処理学会若手奨励賞・東芝ソリューション企業賞を受賞しました。



本校の最優秀賞は2年前の自由部門以来 2 年ぶりです。2 年前,つまり Imagine Cup 出場を果たしたチーム Coccolo 以来の受賞ということになります。

さて,なんかよさそうな話なのに,なぜタイトルが「敗戦の弁」か?というと,僕は輝かしい結果を残した課題部門ではなく,競技部門チームの方の指導教員だったわけ。もちろん,彼らも精一杯頑張ったし,頑張ったからこそ,1回戦を突破して準決勝に進んだわけです。今回の敗因は,彼らの作ったプログラムの完成度の問題ももちろんあるけれども,半分は僕の責任だと反省しています。

今回の競技部門のタイトルは「じょっぴん通信~ダイスきな人に伝えてくだサイ~」というもので,送信側と受信側に分かれ,送信側は,与えられたメッセージをサイコロを使って符号化します。符号化後のサイコロの画像が写真撮影され,受信側に送られ,受信側はその画像だけから,元のメッセージを復元する,という通信の基本の「き」とも言えるゲーム。要素技術としては,画像処理,パターン認識,データ探索などに加えて,データ圧縮,暗号化,誤り訂正符号化などもあったんで,僕としても負けたくない思いだけはあったわけです。ま,最終的には,高度な圧縮や誤り訂正をする必要はなかったのかもしれないのだけれど。ちなみに,サイコロは大きさの違う 3 個を利用できるので,例えば 18 進の符号化みたいなことも考えられるから,普通の情報通信技術とは少し様子は違うけれどね。

で,自分の責任だと反省している点はどこにあるかというと,彼らの開発現場や大会期間中に十分な指導やアドバイスができなかったところなのだ。教員として,それじゃダメだよ。確かに,出張で飛び回っていて忙しかったり,大会期間中も運営側の委員でもあったので,彼らの横で助言することはなかなかできなかったりしたことは事実。だけど,そんなことはまったく言い訳にならない。それに,勝負が終わってからこういうこと言うのもずるいわけだけれど,ホントに心の底から,もう少しやりようがあったよなぁ,と感じている。チームメンバーの学生たちには申し訳ない思いが残っています。

ただ,ただね。大会で上位入賞したチームが作ってきたものの完成度はやっぱり高かったと思う。競技部門もそうだけれど,課題部門も自由部門も。僕らがいくら指導したって,プログラムを組んで作品を作り上げるのは当の学生たちなわけで,そこは学生たち自身も今後の指針にしてほしいと思います。その意味でも,僕は軍師として自分の役割を全うできなかったことを深く反省するばかりです。

それでも,ウチのチームは,一応,会場を沸かせはしたわけだけれどね。ま,あまり多くは語りたくないけれど。競技部門の名解説でおなじみの某先生からも

いや,今回は東京高専がいたから盛り上がったんだよぉ!

と言っていただけた。どうやら,某I原先生は,本当にそう思ってくれていたみたいなんだけれども,僕の表情は引きつりながら,背中に嫌な汗をかくだけでしたよ。

まぁ,とにかく,結論としては完成度が命。大会のずっと前にプロトタイプができていて,実地検証も済ませて,改良を加えた上で現場に持ち込むのが鉄則。これは長い間,そういわれ続けてきて,実感もしてきたこと。それができなかったことが最大の敗因で,僕の責任もそこにある。いや,どっかでリベンジはさせてもらいます。

ちなみに来年の課題部門は「防災・減災対策と復興支援」。これは,今の僕の研究テーマにも合致するし,前に東北の自治体にヒアリングしたときに仕入れたネタで公表しておらず,研究の延長線上にもまだ載せていないものもある。来年の課題は,本腰入れて獲りに行こうかね?そのためには,まずは本気になってくれそうな学生さんを集めないとね。

というわけで,戦いはまた始まりました


2013年10月1日火曜日

非都民

今日は都民の日だったそうじゃないですか。
ちまたの小学校あたりは一斉休業だったらしいですよ。

あれ?ウチの子供たちは,今朝,眠い眼をこすりながら普段通り登校してったなぁ?
土曜日が運動会で昨日振替休日だったから,連休になるのを避けたかな?
(それもおかしな話だが…)

まさか,日野市民が都民と見なされてないなんてことは…

というわけで,都民の日,ググってみると、少し事情がわかってきた。
もともとは都内の小中高校は休みで,一部,大学などでも休みだったとこがあるらしい。
ところが,2002年に公立学校が週5日制になってからは,授業時間を確保するために休みを撤回する学校が増えているってことだ。

なるほど,週休2日の代償として都民が享受すべきノベルティが人身御供に出された格好だ。

ちっ,またこれか。

授業時間を確保することがそんなに重要かね?
少々,少なかろうが,やることやってりゃいいじゃないのよ。

そもそも、子供たちには
  • 長い間机に座ってたって意味がない
  • 手を動かしなさい
  • 時間じゃなくて量をやりなさい
みたいなことをのたまう割には,教育機関自らが時間にこだわっているという矛盾。

まぁ,今や,大学を含むどの学校でも第三者評価とかいうのに晒されて,授業時間の確保だとか,半期15週の確保なんてのが至上命題みたいになっているから,さもありなん,という気がしないでもない。

しかし,この第三者評価とか客観的外部評価とかいうやつ,聞こえは良さそうだが,多分にイケない問題を内包している。なんせ,客観的評価を受けるために,学校側は評価者がわかりやすいような,いかにも評価者に訴えかけるような膨大な客観的資料を自前で準備する。 このことが首を真綿で締めるように,教職員にじわじわとダメージを与え,結果的には教育力を低下させているように見えるんだよな。少なくとも現場からはね。このことが教育サービスを受ける学生や保護者の側にも伝わってるんと違うかね。

そもそも本当に客観的かどうかもアヤシイ。
ビールのジャッジングの方がはるかに客観的。
なんせ,誰が評価しても結果がぶれないほどの客観性と公平性が求められる。
教育機関の第三者評価自体は別に否定はしないけれども(ホントだよ :-P),そこで行なわれている教育の手法,内容や効果をこそ,冷徹に客観的かつ公平に官能評価するようでなければならないし,それができる人材に評価をゆだねなければ意味がないんじゃないかと,時々思うわけ。

おっと,話が拡散しました。

で,何の話だったかっていうと,都民の日。要は

都民の日くらい休ませれ!

ってことでした。休日を撤回するなら,都民の日だけでなく,国民の祝日もやめちゃえばいいだろ?
誰かの誕生日で休んでる場合じゃないだろ?

なんか,危ない感じになってきたので,本日はこれにて終了。


2013年9月20日金曜日

ラビリンス

11泊12日の遠征も今日で終わり,今日の午後,帰京します。

最後の3日間は福岡でした。福岡は最近何度か来る機会があったけれど,クラフトビールを楽しめる店も増えてきて,なかなかいい感じですね。波は確かに来ています。

さて,そんなビールスポットではなかったけれど,博多駅前の某ビルのトイレが秀逸だったのでご紹介。

まず,こんな貼り紙が…


で,2に続くと…


で,3に行ってみると…


で真っすぐ GO すると,


確かにありました。

ってか,地図 1 枚貼れば済むんじゃん?って気もしないこともないけれども。

スタンプラリーじゃないんだから…

ということで,スタンプラリーのような怒涛の12日間が終わり,やっと自宅で寝られます。

ただ,明日は都内で会議が…来週もまた出張が…長期ロードはまだしばらく続くのであった…


2013年9月15日日曜日

こんな雨の日は…

11泊12日の長期ロードも半分を過ぎました。今日がちょうど7日目。金曜日の午後に熊本から横浜に入り,ビアフェス横浜2013のお手伝いをしています。昨日が初日,今日と明日もイベントは続きます。

ビアフェス,雨が降ることはめったにないんですが,今日は朝から降ってますねぇ。
ただ,基本的に屋内のイベントなので,雨でも楽しめます。
せっかくの連休,雨で予定が変わってしまった方も少なくないと思います。
こんな雨の日だからこそ,大きな屋根の下でビールを楽しみませんか?

今日,明日とも 12:30~16:30 まで横浜・大さん橋ホールで開催しています。

僕は協会ブースのお手伝いをしています。お越しになったら声をかけてください。
ひょっとするとビールツアーの講師もするかもしれません。
運がよければご一緒できるかもしれませんね。

昨日も何人かの方に声をかけていただきました。
来てくれた皆さん,ありがとうございました。

今日も明日も,皆様のお越しをお待ちしております!会場で会いましょう!!


2013年9月13日金曜日

肥後の朝と夜


昨日,早朝ジョギングコースについてここで問うたところ,コメントをいただきました。
実は自分でもリサーチして,熊本駅前のホテルから白川沿いに走り,水道町辺りで熊本城方面に曲り,城の周りを一周して帰ってきました。たぶん,10キロくらい。気持ちよかった。

今日は昼から EMM 研究専門委員会とその後,研究会があったので,午前中は時間に余裕があったので,ひとっ走りした次第。その後,洗濯など。

さてさて,夜の部。研究会後の懇親会に出た後,もうちょい熊本の夜を楽しもうということで,一人二次会へ。ホテルの周りは何もないので,繁華街まで繰り出す。某人に聞いた名店を目指す。

すっかり頭が飛んでいたので,写真はないけど許してちょんまげ。

この店は大将と娘さんが二人でやっている。繁華街からちょっと中に入ったビルの地下にあるので,流れではなかなか入りにくい。その情報も聞いていたので恐る恐る中を覗いてみたら,席も空いていたし,なかなか居心地よさそうだったので,中へ。

カウンターで常連の女性とがたいのいい兄ちゃんの間に通される。後で聞いたんだが,この兄ちゃん,熊本出身の世界的な津軽三味線奏者だったそうだ。カーネギーホールでも弾いたんだってよ。どうやらこの人。先に言ってよ!!

で,話は店に戻る。昨日は馬をいただいたので,今日は魚を,ということで,この店のおススメをいただく。刺身も旨かったけれど,感動したのは,からすみの炙り。からすみって塩辛いイメージでどっちかってと苦手だったんだが,ここのは塩を一切使っていないということで,素材の甘さが活きている。しかも,炙ってあるのがまたいい。同じさらに盛ってくれたのは,少し味が濃い目の蒸しあわびと鴨のロース煮。こういう組み合わせだと,焼酎も芋より米の方が合う。ここの店のオリジナル焼酎があるというので,それを合わせてみた。これはいい。香りの強い芋焼酎だと,素材の味が活きてこないんじゃないかと思う。

ご常連の会話に適当に参加しながら,いつもは何を呑んでいるみたいな話になり,ビールの話になり,さらに水の話になる。大将曰く,熊本の水は阿蘇の伏流水で,市内のホテルの水道水でもミネラルを十分に含んでいて旨いんだそうだ。ホテル帰ったら,水道水試してみて,って言われた。

水があり,酒があり,肴がある。自然と人が調和して生まれる豊かさのありがたみを実感。

ちなみに大将はホップの香りの強いビールは苦手だそうだ。いや,僕もモルティな方が好きだけどね。

一人で入ったけれど,大将やご常連の暖かさに触れて,期待以上に楽しい熊本最後の夜でした。

明日は,横浜に移動です。みんな,待っててね。


2013年9月11日水曜日

1,500キロ

ウチの3年生を引率した研修旅行も今日で終わり。昼過ぎの新幹線で新横浜まで帰り,そこで解散と相成ります。

昨夜は新大阪に宿泊。大阪では,知り合いを訪ねたりもできたし,仕事も進んで,自由に過ごせる時間をそれなりに有意義に過ごしました。忙しい中,付き合ってくださった方々,ありがとうございました。

さて,僕の今日の午後はひたすら移動。まず,新大阪から新横浜へ。新横浜で解散した後は,そのまままっすぐ羽田へ向かい,熊本行の飛行機に乗ります。死のロード 3 日目はひたすら移動なのでした。本日の移動距離,おおよそで見積もって約1,500キロです。

先週の鳥取が寒くて,さらに風呂上りに湯冷めしてしまって,少し風邪気味だったんだけれど,それは既に完全克服。この体調を何とか維持したいと思います。

熊本は少し余裕を持った日程にしているので,朝,少しジョギングしたりする時間も取れそうだけれど。熊本駅から近いエリアで,早朝ランに適したところ,ありませんかね?

で,明日の朝,走るとすれば,その後で,この旅最初の洗濯をしないばなんないな… (- -;;


2013年9月9日月曜日

かくも長き旅の始まり

さて,前にも書いたけれど,今日から20日まで,11泊12日の死のロードが始まりました。ま,途中,家に帰ることができるタイミングもあるんだけれど,移動時間が長いので,それはそれで体を酷使することになる。なかなか悩ましいところです。

さて,というわけで,初日はウチの 3 年生の学生たちを連れて関西へ研修旅行です。今日1ヶ所,明日1ヶ所の工場見学をします。

というわけで,今日は,けいはんな学研都市にある (独) 情報通信研究機構(NICT) ユニバーサルコミュニケーション研究所を訪問しました。

見学したのは 3 つの技術。音声を即座に翻訳・再生する「音声翻訳システム」,実際には存在しない物体の立体映像を見ながら触れることで,物体の感触を実感することができる「多感覚インタラクション技術」,それに,楽器などの音源から上下左右前後など全方向への放射音を自由に精密に再生できる「多次元音響技術」です。

どれも,学生たちは興味深く見学していた様子です。

高専の 3 年生だと,専門的すぎても難しいし,あまりに子供だましでも物足りない感じで,見学のテーマ設定が難しいこともあるんですが,実際に触れ,見聞きすることの裏に技術のバックボーンが微かに透けて見える感じのデモンストレーションで,なかなか絶妙な匙加減だったんじゃないかと思います。研究所のみなさん,ありがとうございました。

明日は,京都でもう一か所見学,そして午後は自由行動。明日の夜は新大阪に宿泊です。


2013年9月8日日曜日

功罪

僕はこのブログのほかに twitter と facebook も時々(←?)利用している。

世の中には,こういうメディアについて一家言ある人が少なくないだろう。

東京都内といえ,計画されているオリンピック会場エリアから 50キロ近く離れたローカルリージョンで細々と教育・研究に従事する身ではあるわけだけれども,一応,名前も立場も顔さえも公にさらされている以上,自分の発言には細心の注意を払わなければならないんだろう。

そういう意味で言えば,メディアの暗黒面にこそ,意識を向けなければならないのかもしれない。

が,個人的には,この手のメディアから受けた恩恵,それによってもたらされたメリットをこそ,実感せざるにはいられないんだよね。

この夏,帰京した際に,中学や高校の同級生,同期生と交流する機会があった。

事実,facebook でつながっている 300 人余りのうち,実に 1/3 が先輩・後輩を含む高校の同窓生だったりするし,この夏の中学のクラス会では,卒業以来 30 年ぶりに会えた同級生もいた。これも facebook がもたらした恩恵。

さらには,小学校 6 年の時以来,実に 33 年ぶりの再会を facebook がもたらしてくれた。

こんなことをありがたく思うのも,歳とったせいかなぁ,と思わないこともないけれども,僕らもそう若くはない。(おそらく)すでに人生の折り返し地点を過ぎていると考えれば,こういう再会は本当に貴重だったりするわけだ。

というわけで,この夏はとりわけ,そのことのありがたさを実感することとなった。

ただ,これらのメディアで恩恵を受けるには完全に受け身では難しい。自分から能動的に情報発信することで,その恩恵をとりわけ豊かに受けることができるんだろう。

そういう意味で,僕はこれからもこれまで通り,発言していくよ。
もちろん,自分の発言には責任を持ったうえでね。

これからも,どんな出会いがあるか,楽しみだしね。


2013年9月4日水曜日

地元密着型

昨日から出張で鳥取に来てます。

昨日,今日と雨で最高気温も25~26度。天気のリサーチもしないで来たのが悪かったけど,寒い。体力的に弱っているのか,ちょい風邪気味です。

さて,鳥取駅の周辺には結構天然温泉がある。
風邪気味ではあるけれど,せっかくだし,やっぱ風呂も入っとこうかと思って,鳥取駅からほど近い温泉を目指しました。

入浴料1000円くらいの露天風呂付きの立ち寄り湯もあったりするんだけど,せっかくなんでディープなところに。まぁ,諸般の事情により財布が渋かった関係もある。


ここ,入浴料350円!たたずまいも何とも昭和の香り。入口はこんな感じ。


入口は分かれているけど,のれんをくぐると中はつながってるんだな。で,中に入ると,昔ながらの番台におばちゃんが座ってる構造。まさに昭和の銭湯。

ただ,番台のおばちゃんに350円を渡すんじゃなく,券売機で入浴券を買うあたりに微妙に近代化の波が押し寄せている。

泉質は典型的な硫酸ナトリウム系。銭湯と言ってもあなどるなかれ,天然温泉で源泉かけ流しなのである。話によれば,飲料用の井戸を掘ってる時に偶然掘り当てられた温泉だそうで,そんなエピソードもそれなりに素朴。

浴場はカマボコ型の建屋を真ん中で区切って男湯と女湯を分けている構造。カポーンという木桶の音が郷愁を誘う。

少なくとも僕が行ったときには,外者はほとんどいなくて,ほぼジモティーの交流広場と化していた。完全に地元密着型完璧なアウェイ。

しかし,そんな地元の方々とも裸のコミュニケーション。背中に立派な龍のタトゥーをお持ちの地元の紳士とヨタ話しながら湯船につかるなど,著名な温泉宿や都会のスーパー銭湯では絶対に不可能ですって(一応,刺青お断りとは書いてあるんだけどね。)。ちなみにこの紳士,地元の土建屋の親方でしたよ。

ちなみに,風呂を出て,一歩,路地に足を踏み入れると風景はこんな感じ。


うわぁっ,懐かしい!これ,昭和40~50年代の札幌市中央区南6条西6丁目くらいの感じ (^^;

県庁所在地の駅から徒歩10分足らずで,昭和の香りプンップンの銭湯と盛り場,鳥取,侮れませんね。

人影は「かなり」まばらなんだけどね。

ちなみに,風呂上がりに一杯引っかけた店では,BGM が吉川晃司の「Rain-Danceが聞こえる」だったり,渡辺美里の「Teenage Walk」だったり…昭和のダメ押しを食らいました。

いやはや…


2013年8月20日火曜日

開講

今日から現実に復帰。

で,復帰初戦が今日からウチの学校で始まったサマースクール。 
以前にも紹介しましたね。)


これは,日本の高専生と海外の学生が一緒に英語で専門科目を学ぶという取り組みで,今日から来週の28日まで全員が同じカリキュラムに取り組む。
学生たちは,自分の専門ではない科目も含めてオムニバス形式の講義と実験を履修して,コンプリートすると日本人は2単位が与えられ,外国人には修了の証明書が与えられる。
僕も来週,1科目担当することになっている。

講義や実験は校内のさまざまな場所で行なわれる。
僕が講義を行なう部屋への案内も掲示されている。



今日は,このサマースクールのオープニングセレモニーとウェルカムパーティーが行なわれた。
僕はセレモニーの司会進行を担当したんだが,ざっくりとした段取りしか頭に入っていなかったので,直前まで何をしゃべろうか考えていた次第。
実は,来週の授業の準備も終わってないので,明日以降,それなりにスクランブルをかけねばならなかったりする。
でも,ま,何とかなるよね,と思い始めている。

………サボりだ,島時間だと揶揄するなかれ。
ストレスフリーのイージーゴーイング精神を貫くのだ。肩の力は抜いて行くよ!


2013年8月18日日曜日

夏のものづくり

今年の僕の夏休みもそろそろ終わりに近づいてきた。
夏休みと言えば自由研究。
というわけで,今年もものづくり,やりました。
今年は2点

まずは,実家近くの盆踊り大会で仮装するためのかぶりもの作り。
今年は下の小坊主(つん)が「とうきび(トウモロコシね)を着る!」というので,トウキビのかぶりものを制作。
ちなみに上の姉ちゃんは普通に浴衣で出場。
この盆踊り,別に仮装大会じゃないんだが,面白いので勝手にかぶりもんかぶって踊る方式。普段なら僕も着るんだが,この夜は別の予定が入っており,自分では着られないので,つんだけが珍妙な格好をすることとなった。

主たる材料は段ボール(木内酒造のビールを送ったやつだったりする)。


で,黄色い模造紙を貼って完成したものがこちら。着脱しやすいように上下セパレートタイプにしてみた。


試着!


出場!現場にて。やっぱ夏なんで水分補給も大事ってわけで,口のところに穴開けてみた。


さて,もう一つは子供の自由研究の手伝い。どうしてだか,つんはこの夏「ラジオを作る!」と言い出したので,ペットボトルを利用してゲルマラジオを作ることに。
材料は市販のキットを使用。ボディは最初,つんの希望によりコカコーラのペットボトルを使うつもりだったが,あの特徴的なフォルムのためコイルが巻きづらいという理由で,北海道っぽくガラナのボトルを使用することにした。


基本,作業はつんにやらせないと意味がないので,僕は指示出しと,どうしてもヘルプが必要なところだけ手伝う感じ。
まずは,ペットボトルに銅線を巻いてアンテナコイルを作る。


ダイオードやアンテナ線の接合部はキャップ下のリングを利用した。ということで,リングにネジを取り付ける。


で,ダイオードやイヤホン,アンテナ線などをつないだ図がこちら。同調用のポリバリコンはキャップ上部に取り付けた。


ポリバリコンにチューニング用のダイヤルを取り付け,空き瓶ってのもなんなので,飲料に似せたスライムを入れて完成。
ちなみに,単体ではほとんど何も聞こえないので,別のペットボトルで作った外部アンテナを接続してみた。


飲み残しのガラナを使って作ったみたいな風情が何ともオツ。うまくチューニングしたら,ユーミンの歌声が聞こえてきました。小2の自由研究としてはレベル高すぎたか…一応,作り方手順も画用紙に写真を貼り付けてつんに作らせた。

ちなみに,上の姉ちゃんの自由研究は,こないだ動物園に行ったときに見せてもらった動物園の裏側紹介。僕の高校同期で獣医をしているチバ先生に動物の食糧倉庫や院内動物病院を見せてもらったので,そのレポートを写真入りの冊子にまとめることにしたらしい。ありがとう,チバちゃん。


2013年8月9日金曜日

水際の攻防

今年の10月に東京で,情報通信のための信号設計に関する国際会議(IWSDA'13)が開催される。
一応,僕もプログラム委員長(Program Co-Chair)としてお手伝いさせていただいている。ちょうど,今,投稿された論文の査読プロセスの真っ最中で,来週末までには,著者のところに査読結果が通知されるような予定になっている。

さて,こんな仕事をしていると,時々変な問い合わせが来たりする。多くは,ウェブサイトの作成・管理を請け負います,だとか,エクスカージョンなどソシアルプログラムの運営をアウトソーシングで引き受けます,だとか,商的なメールだったりする。我々の会議の場合,規模も決して大きくないし,自前でなんとかできるくらいなので,その手は基本的にお断り。

そんな折,海外からとあるメールが僕のところに届いた。曰く…

私はカトマンズに住む xxxx というネパール人で,
国際会議 IWSDA'13 に非常に関心を持っています。
私のような発展途上国からの参加者からすると,
参加料がとても高く,それが問題となっています。
会議に参加し,参加者と有意義な議論を深めるために,
私の参加費を免除してもらえませんか?
私はこの分野に造詣が深いですし,
幅広い参加者を集めることは会議にとっても有意義だと考えます。
ご検討くださいますよう,お願いいたします。

みたいな…

うぅむ。そもそも,僕は君のことを知らない。所属や経歴だけでなく,どういう素性の人かすら,メールの内容からは類推できない。自称「造詣が深い」と言われてもねぇ…はっきり言って,この段階では単なる不審者にすぎないわけだよ。まぁ,キッパリとお断りすれば,彼らが次の段階に進むことはありえないんだけど。

実は,僕は4年前に行われた同じ会議 IWSDA'09 でもプログラム委員長をやっていたんだけど,その時にもこの手のメールを何度か受け取った。多くの場合,彼らの目的は会議に参加することなどではなく,日本に入国することであって,一旦,入国してしまえば,その後,どこで何をするものやら,まったく想像ができない。危ないことこの上ない。4 年前にもらったメールはもっと手が込んでいて,

参加費は当日払うから,入国するためのビザ手続きだけをしてほしい。

と言うものだった。書類を発行しようものなら,会議になんか来ないだろ?金なんか払わないだろ?ってことだ。

ということで,今回も次のようにハッキリとお断りしました。

残念ながら,ご要望にはお応えできません。
参加費を免除することだけでなく,
招待状やビザ関係の書類を発行することも不可能です。

こういうことは誤解やスキを与えないよう,毅然としなければならない。
しっかし,キナ臭いよなぁ。

金を払わないから,断るのも簡単だけど,これがバックに黒幕がついてて,金を払うから会議に参加させろなんつう場合は(ほとんどありえないと思うが)判断が難しいよなぁ。そんなのが入国して,国内で何かをやらかしたら,招待状を発行したこっちにも責任が生じかねないよね。

くわばら、くわばら…


2013年8月1日木曜日

死のロード

我らが阪神タイガースが明日から死のロードに突入します。
まぁ,今や,空調の効いたドーム球場を行脚するから,「死」ってほどでもないけどね :-P

さて,で,死のロード。僕にとっては9月にやってくることになりました。
何年か前にも東北から九州まで行ったり来たりを繰り返し,ボヤいたことがあったけれども,
たぶん,今回はそれ以上。期間はともかく,移動がハンパない。

ロードは9月3日にスタートして,以下のように移動する。

9/3~5 鳥取
9/7~8 草津
9/9~11 京都・大阪
9/11~13 熊本
9/13~17 横浜
9/17~20 福岡
9/24~28 沖縄

というわけで,9月はほとんど家にも東京にもいない。
特に9月9日から20日までは一度も家に帰らず

東京→関西→九州→横浜→九州→東京

と移動する。 ちょっとした海外出張並です。

この26日間に渡る長期ロードの間,
何回かは学校にも顔を出さなくてはならないことになっているから,
時間と距離の綱渡りが続く。
メンタルも体力も持つかどうか,ちと不安・・・

かなりやばいよね・・・
カナリヤ蠅よね・・・


2013年7月30日火曜日

責任の所在を明らかにせよ

ちょっと頭に来たので,忘れないうちに書いておく。

ネットを悪用して匿名で個人を攻撃したり,誹謗中傷する輩がいる。
匿名かどうかに関わらず,個人を攻撃したり,中傷することが良くないのは言うまでもない。
ところがそれが匿名ということになると罪状は指数関数的に跳ね上がると思ってほしい。

そもそも,僕自身は匿名で何かを語る輩の言うことは信用しないし,
そんな輩に何を言われても気にも止めない。

自分自身でも,絶対にそのようなことをしてはならないと肝に銘じている。
これは学生時代に学内にビラを貼ったりしてたころからの信条だ。
当時大学の先輩たちからもかなりきつくしつけられたつもりだ。
公に何かを告げるときには,常に責任の所在を明らかにせよ」とね。

だから今でも twitter,facebook,ブログ等では,
自分の素性を明らかにしている。
SNS でも Amazon の著者サイトでも,紹介の仕方に多少の違いはあれど,
僕に関する公開情報にたどり着けるだろう。

そもそも facebook は実名が原則(だが,実はどうにでもなる)だが,
そんなことを言われるまでもなく,当初から実践しているわけだ。

僕は言いたいことがあれば,公の場で正々堂々と発言する。
もちろん,公にする内容には,全責任を自ら負う覚悟でいる。

だからこそ,こそこそと隠れて何かをなそうとする
痴漢みたいな輩には本当に辟易している。

いや,ほんとに気分悪いね。


2013年7月6日土曜日

ルイジアナからの手紙

今日は懐かしい輩からの便りが…

メルボルンの Thunder Road Brewing のヘッドブルワーだった Harvey が辞めたと聞いたのはずいぶん前。
Thunder Road には,Harvey の代わりにシンガポールの Archipelago にいた Colin Paige が新しいヘッドブルワーとしてやってきたとのことだった。

詳しくは,今年3月のこのニュースを参照のこと。

これによると Harvey はアメリカのルイジアナ州にある Great Raft ってブルワリーに行ったとのことだったが,その後どうしてるんだろうなぁ?とは思っていた。

僕がメルボルンにいた頃,Thunder Road はまだオープン前で,Harvey のレシピによる試作品をずいぶんテイスティングさせてもらったものだ。
それが今も Thunder Road のフラグシップになっている Full Steam Brunswick Bitter なわけだ。(当時は単に No. 1 とか No. 2 とか呼んでいた…)

そんな Harvey からのメッセージを今日,受け取った。

彼は僕のことを "Mr. Wizard" と呼ぶ。
在外でメルボルンに行っていた頃に書いていたブログのタイトルが,オズの魔法使いにかけた「OZ(オージー)の××使い」で,そのアドレスが "kOZimathewizard.blogspot.jp" だったことから来ている。

彼のメッセージはブルワリーのウェブを見てくれ,ってことだった。
これまでちゃんと見てなかったし,どれどれって感じでチェックしてみた。
するとツナギを着た Harvey の写真もきっちり載っているじゃないか。元気そうで何より。

これによると Great Raft Brewing は,まだできたばかりの新しいブルワリーで,いくつかテストバッチのビールを醸造している段階のようだ。
これまでに作ったビールは,例えば,シトラとアマリロを使った "Ermahgerd DIPA" や, (たぶん)ダークラガーの "Reasonably Corrupt Schwarzbier" (←これはドイツびいきの Harvey っぽい) なんかがあるようだ。
その他にもウェブを見る限りでは,"Belgian Pale Ale" とか "Belgian Saison with Peaches" なんてのも作っているらしい。
ハービー…あんまりベルジャンは得意じゃなかったようなイメージがあるんだが,大丈夫か?

ルイジアナって,なかなか行く機会がなさそうな土地だけど,いつか彼のビールを味わえる日が来るんだろうか?

いずれにせよ,競争の激しいアメリカのクラフトビール界でいいビールをリリースしてほしいと思う。
がんばれよ,ハービー!

Harvey and me at Thunder Road Brewing, Melbourne in March, 2011.

I've got a message that reminds me of my life in Melbourne.

I heard a news that Harvey, the head brewer at Thunder Road Brewing in Melbourne left the brewery several month ago.
The news also said that Thunder Road got Colin Paige as a new brewer from Archipelago in Singapore.Please see here for the details.

Harvey joined the brewery called Great Raft in Louisiana according to the news.
And I've been wondering what is he doing there? 

When I was in Melbourne, Thunder Road was not opened yet, but I visited the brewery several times, and tasted some test brewed beers by Harvey's recipe.
Those beers are "Full Steam" and "Brunswick Bitter", that are the flagships of Thunder Road and really popular in Victoria now.
(At that time, we called them simply as No.1 and No. 2...).

Today, I've got a message from Harvey in Louisiana.

He calls me as "Mr. Wizard" since when I was in Melbourne, I wrote my blog with the title like "Wizard of OZ(aussie)" and the URL was "kOZimathewizard.blogspot.jp". 

In his message, he says

Mr Wizard!
Hello from Louisiana! How are you? Check this out:
www.greatraftbrewing.com

I've not visited the website of this brewery, so I checked it out!
I found his photo, and he's wearing overalls. It reminds me of my memories in Melbourne.
Anyway, I can see he's fine there!

According to the web, Great Raft Brewing has been just founded and they brewed some test batches so far. Their beers include "Ermahgerd DIPA" using Citra and Amarillo hops, and "Reasonably Corrupt Schwarzbier" that might be a German style dark lager (Harvey's recipe, isn't it?).
I can also find "Belgian Pale Ale" and "Belgian Saison with Peaches" on the web.
But I remembered Harvey likes German beers, but he's not good at Belgian styles (I'm not sure actually...)
Can he do well on such Belgian beers?
I dunno..., but I hope he can!!

Anyway, I don't think we have many opportunities to visit Louisiana, but I hope I can taste his beers in near future.
And I also hope they can release some brilliant and cutting edge beers in US market, the hottest craft beer scene in the world.

Good luck, Harvey!!

All the best,
Tetsuya, the Wizard


2013年7月1日月曜日

サイダー

やっぱ夏はサイダーだよね。サイダーだよ。
サイダーと言っても,三ツ矢サイダーとか最近はやりの地サイダーみたいな清涼飲料水じゃない。
立派なアルコール飲料の方です。

日本でサイダーというとどうしてもソフトドリンクを思い浮かべてしまうけれども,欧米,特にイギリス,オーストラリア,ニュージーランドなどの大英帝国圏ではリンゴを原料とする発泡酒のことを指すことが多い。

メルボルンにいた頃は,パブでクラフトビールを楽しむこともあれば,夏の暑い昼間なんかはサイダーを飲むことも少なくなかった。Flinders Street 駅真向いの Young & Jackson なんかは,夏の週末,屋上がサイダーバーになったくらいだし,他にも樽生のサイダーを複数銘柄呑めるパブも結構ありました。

ところが,日本ではめったにサイダーに出会えない。大手ではニッカが「シードル」を商品化している(道民としては,悲しいかな現在の販売元はアサヒなんだな… (ToT))くらいだし,クラフトビールメーカーが作っているサイダーでも,ホントに数えるくらいしか知らない。少なくとも僕が呑んだことあるのは,岩手はベアレンのサイダーと,パンゲアのライオンサイダーくらい。ここを読むと,発泡酒醸造免許ではリンゴ100%のサイダーは作れないんだそうだ。そういう理由もあるんですかね?

蒸し暑い日本の気候には合うと思うんだけどね。

で,昨日の日曜日,結構暑かったし,家でまったりと,お土産でもらった Apple Head というサイダーをいただきました。


このサイダー,メルボルンの Thunder Road Brewing のサカモトさんから頂いたもので,ここのブルワーのマーカスがベルギーで醸造したものだということ。

他の果汁や,香料などの添加物を混ぜることなく,ベルギー産の手摘みのリンゴをクラッシュして作っているらしい。白ワイン,特に貴腐ワインのような甘く上品な香りがあります。それでいて,フレーバーは甘すぎず,後味もさわやか。これは,悪くないです。日本の夏には絶対に合う。添加物バリバリで,香水とか子供のお菓子やかき氷のシロップみたいな香りがするサイダーも時々あるけれど,これはリアルサイダーです。こういうのがフツーに呑みたい!

いやぁ,しかし,我が国にサイダー文化を定着させるにはどうすればいいんですかね?
時々,成城石井あたりでストロングボウを見つけたらめっけもん,みたいな生活には満足できない!国産だけじゃなく,英国産でも豪州産でもいいから,ケグ出しのサイダーを普通に楽しみたい!

日本にサイダーを普及させる会」を作ろう!!

賛同者モトム!!


2013年6月26日水曜日

再インストール

いやいや,疲れた。

自宅のメールアカウントが auone なんだが,POPでメールが受信できなくなった。
パスワードは正しいはずだが,なぜか何度試してもエラーになる。
しかも,そのエラーも意味不明。
やっている作業はパスワードを打ち込んで接続を試みているだけなんだが,
場合により,返ってくるエラーが違う。Invalid command だったり,Login failedだったり…

さらに,おかしなことには,iPod touch からも,同じPOPサーバにアクセスしてメールを
読んでいるのに,そちらでは正常にメールが受信できる。
POPパスワードは同じ。

さらにさらに,au は Web メールで閲覧することもできるが,Webメールのログインパスワードは
POPパスワードで入ることになっている。で,実際に無事,ログインできて,
最新のメールを受信できた。

なのに,なぜ,PCからは接続できないのだ?

すごくキモチ悪い。どっかにゴミが残ってて,それが悪さしてるのかな???

いろいろ調べたり試したりしても,まったく埒があかなかったので,
結局,Thunderbird を再インストールすることにした。
同じ問題が再発すると嫌なので,一応,記録に残しておく。
  1. 過去のメールや使っていたメールフォルダが消えるのは嫌なので,とりあえず,現在のThunderbirdのプロファイルフォルダをバックアップ。
  2. Thunderbird を一度アンインストールして, 念のため,ユーザフォルダ直下のAPPDATA(通常は見えない)にあるThunderbird関連のフォルダが残っていたら,それも手作業で全部削除(←結果的にはこれが復帰のカギだったように思う)。
  3. Thunderbirdの最新版をインストールし,auのメールアカウントを新規設定。
  4. バックアップしておいた以前のプロファイルフォルダから Mail だけを新しいプロファイルフォルダにコピー。その際,デフォルトのinboxやtrashなどは上書きせず,個人的に使用していたフォルダだけをコピー。
…と,ここまでやって,Thunderbirdを再起動することで,無事問題は解決。 サーバにもアクセスできて,メールは無事にダウンロードできた。

何なんだよ。

ちなみに,今回バックアップから復帰したのは,メールフォルダとその中の古いメールだけで,それ以外のアカウント設定は,新しくやり直してみた。その前に一度,再インストールした後に,元のプロファイルフォルダをそのまま新しいところにフルコピーしたのだが,それだと(案の定)うまく行かなかった。というわけで,古いプロファイルフォルダの中の何かが悪さをしていたようだが,その原因を追究するだけの元気はなかったし,Thunderbirdのインストールはエライ簡単なので,早く原状復帰できる手段を選択した次第。

それでも,すっきりしないし,時間は無駄にした。

疲れましたなぁ。


2013年6月21日金曜日

告知20130622

長らくのご無沙汰でございました。

この間,ボランティアやら出張やら,論文の査読を10本くらい片づけるやら,
激務が続いておりまして,ここを見る心の余裕もありませんでした。すいませんね。

さて,今日は,明日のイベント告知です。

明日,ウチのガッコは授業公開日です。
つまり,誰でもウチのガッコの授業を見ることができます。
今年は今回と11月の2回,こういう機会があります。
みなさん,お誘いあわせの上,来てくださいね。

数年前から,この取り組みを行なっているんだが,これまでは後期に1回だけでした。
昨年まで僕は担当授業が前期に偏っていて,後期は1科目だけだったので,
授業公開日に自分の授業が当たる確率は1/5。
で,事実,公開日に授業をしたことはありませんでした。

ところが, 明日は月曜授業。僕の授業もありますよ。
朝の1・2限,情報工学科3年生向けの「確率・統計 I 」という科目です。
明日は分散と標準偏差についてやります。
学生諸君は電卓と前回の演習問題をお忘れなきよう!

小学校の授業公開とか見に行くと,結構先生たちは気合が入っていて,
something special を見せようという意志をヒシヒシと感じたりすることもあるんだけど…

僕は特別なことはしませんよ。いつも通りの授業をご覧いただきます。
ただ,いつも通りとはいっても,毎年,毎回,何か新しいネタを取り入れようとは
思っているので,何かが見られるかもしれませんが…あまり大きな期待はせぬよう…


では,明日の朝8時50分,東京高専第7棟(情報工学科棟)1階,7101教室で
お会いしましょう!

キャンパスマップはこちらから。

2013年5月31日金曜日

保存食ッキング

えー,こないだ,ひょんなことから梅をもらいまして,で,梅酒を漬けることにしました。

で,思った。たしかかなり前に漬けた梅酒があったはず。今の家に引っ越してすぐくらいだから,たぶん10年位前のはず。というわけで,押し入れから出てきました10年物の梅酒。



全部で500cc くらい残ってたけれど,いい琥珀色で,トロッとしてました。で,これを別のビンに移して,保存瓶にまた新しく梅酒を仕込みました。


このまま少なくとも来年くらいまでじっくり寝かせます。

ホントはこの日はラッキョウを漬けようと思っていたんだけど,梅をもらったんで先に梅酒を仕込んだ次第。で,せっかくなんで,ラッキョウも仕込んだ。泥を洗い落として,薄皮をむいて,頭と根っこを切り落とすとこんな感じになる。


これを塩漬けにして,10~12日くらい寝かせます。自分のスケジュールを確認すると,次の工程に移るのは6月9日の日曜日くらいかな?けっこう,強烈な臭いがしてくるんだよね。また,次の工程に移った時に紹介しましょうね。

梅酒は1年後以降に飲めるようになるけれど,ラッキョウは二ヶ月後くらいから食べられる。しかも,このくらいじっくり塩漬けすると,1年位は余裕で持ちます。事実,去年作ったらっきょ漬けがまだちょっとだけ残っているのだ。

さて,この日はスーパーでカンパチのアラが1kgくらいの量で200円で売ってた。で,それを圧力鍋でアラ煮にしてみた。結構じっくり火を通したので,骨までホロホロで軟らかく食べられるくらいになりました。


ご飯のお供にも酒のアテにも絶品。ただ,これはそんなに日持ちしないね。それでも4~5日は楽しめるかな?冷蔵庫で冷やして,煮こごりになったのがまたよかったりします。


2013年5月24日金曜日

どれでもテイスティング

今日は副業の方のお話です。

来週の土日,6月1日・2日,恵比寿ガーデンホールにて,BeerFes東京2013が開催されます。
一応,実行委員をさせていただいております。

ビアフェスの合言葉は

どれでもテイスティング

入場料だけで,国内外の約160種類のビールが,1回50ccずついくらでもテイスティングできるイベントです。

今回は,テイスティング用のグラスもバージョンアップ。入場者全員に特製のベストアロマグラス


がプレゼントされます。このグラスは50ccのビールを注ぐと,ビールのアロマがグラスにたまり,香りを最大限に楽しむことができるよう,特別に設計されたものです。ぜひ,いろいろなビールの香りを楽しんでいただきたいと思います。

また,今回はビールとフードのマリアージュも楽しんでいただける企画が準備されています。今回のフードブースは下北沢の「うしとら」さんが担当。ビールとフードのおススメの組み合わせについては,フードブースとビール試飲ブースの両方に掲示するよう,準備も進めています。

そのほか,会場をビアジャッジの方と回ってクラフトビールに関するお話を聞くことができる「ビアツアー」や,メーカーの方からお話を直接聞ける「ミニセミナー」といった企画も予定されています。
さらに,3月に行なわれた Asia Beer Cup(僕もジャッジをさせていただきました)の受賞ビールの発表と表彰式も行われます(土曜日昼の回)。

ビールと料理と人と…いろいろな出会いが楽しめる日本最大のクラフトビールの祭典です。

当日の出品ビールリストはこちらでご覧いただけます。

会場には,ブルワーさんなどメーカーの方やインポーターの方から直接ビールをサービングしてもらえるブースのほかに,出品ビールだけが送られてきて,ボランティアの方からビールをサービングしてもらえる「協会ブース」があります。僕は,協会ブースでケグの交換や水回りの管理をする裏方部門でお手伝いさせていただきます。会場で見かけたらぜひ声をかけてください。

1日の土曜日はお昼の回(11:30~15:00)と夕方の回(16:00~19:30)の二部構成,2日の日曜日は12:30~16:00,チケットは各回指定ですので,ご注意ください。

僕は本業の方の仕事の都合で,土曜のお昼の回は僕は会場にいませんが,夕方の回の途中からは会場におります。日曜日はフル参戦です。たくさんの方に会場でお会いできるのを楽しみにしております。

また,ビアフェスに合わせて,6/1~6/9の日程で,東京,神奈川,千葉のビアパブを中心に,東京クラフトビアウィーク ブルワリー&ビアパブ スペシャル2013なるイベントも開催されます。普段とは違う特定のブルワリーのビールをお楽しみいただけるイベントです。ビアフェスでテイスティングしてお好みのビールやブルワリーを見つけたら,その後,お店でじっくり飲みに行く,なんてこともできるかもしれません!

詳細な情報や新しい情報は
などでフォローできます。また,一般的な注意事項やマナーについては,こちらでご覧いただけます。マナーを守って,みんなで楽しい時間を過ごしましょう

では,たくさんの皆さんのお越しを会場にてお待ちしております m(_ _)m

2013年5月18日土曜日

つんのたん


今日はホンットにどうでもいい噺を…

サッカーJリーグは今年から月間 MVP を発表することにしたそうだ。
J1の 3 月の MVP は中村俊輔,4 月は大宮のズラタンが受賞することが発表された。

ズラタン

懐かしいなぁ。

いや,別に僕はズラタンを個人的に知っているわけではないし,大宮サポですらない。
でも,懐かしい響きだ。

ウチの小2になる小坊主(実はサッカーをやってる)は,小さいころ「カキクケコ」が言えなかった。
カキクケコ」を言おうとすると「タチツテト」になってしまう。
だから,自分のことを「○○君」って言おうとすると,「○○つん」となってしまっていた。
なもんで,我が家ではいまだに小坊主のことを

つん

と呼んでいる。
つんの場合,「カキクケコ」のみならず,
濁点がついた「ガギグゲゴ 」も「ダヂヅデド」になってしまう。
そんなつんが「グラタン」と言おうとすると

ズラタン

となるわけ。ま,表記上,正確には「ヅラタン」なんだが… (^^;

ちなみに,つんは「ハヒフヘホ」も「サシスセソ」だったり,「食べる」が「パレる」だったり,
大変独特な言語感覚の持ち主だった。
ミカンをはじめ,シトラス系フルーツが大好きで,

○○つん,みたんパレる。

なんて名台詞を何度聞いたことか。
なもんで,我が家ではいまだにミカンのことを

つんのたん

と呼んでいる。

おあとがよろしいようで。


注) 今は普通にしゃべれます。本人の名誉のため。

2013年5月3日金曜日

克服

ケン・ローチの映画はどうにも苦手だった。
いい,悪いではなく,個人的な好みのレベルでどうにも心に響いてこなかったのが要因。
こればかりは嗜好の問題なのでどうにもならない。

しかし,この映画は面白かった。


70代にして,ケン・ローチのキャリア最大のヒットになったとのことである。
確かにストーリーも伏線の張り方も,他の彼の作品に比べるとわかりやすいし,親しみやすいのかもしれない。

主人公のロビーは,暴力沙汰を繰り返している札付きだが,社会奉仕活動中にウィスキーのテイスティングに目覚める。そこから彼の中で何かが変わり始める。

感覚を研ぎ澄まし,それを言葉で表現して他者に伝えることで,コミュニケーションが生まれる。言語によって共通理解を形成していく過程で,ウィスキーそのものへの共感を得るだけではなく,人と人とのコミュニケーションや理解も形成される。酒は評価の対象であるとともに人間関係を形成する触媒にもなり得る。

僕らがビールでやっていることも基本的には同じなので,ものすごく共感できた。

天使の分け前」とは,ウィスキーのカスクの中で毎年 2% 程度ずつ減っていく分のことを指す。天使に分け前を払うことで,酒は年々熟成していくわけだ。

人間の成長も同じで,何かを支払う代わりに年々熟成が進んでいく…そんなことを考えさせられる作品だった。

映画の中で主人公たちがしたことは,決してほめられることではないかもしれないけれども,ウィスキーという触媒を介して,主人公が目覚め,成長し,未来を見つめていく過程は何ともすがすがしい。終わり方は北野武の『キッズ・リターン』にも似たさわやかさを感じた。あの作品も暴力や破壊が転じて未来の希望につながっていた。

この辺が僕の心の琴線に触れたんだと思う。

僕らも表現力をまだまだ磨かないとね。人間としての熟成も足りないしね (^^;

ちなみに劇中のテイスティングイベントで講師をしているウィスキー・エキスパートを演じているのは,スコッチの世界的権威であるチャールズ・マクリーン氏ご本人。あと,ロビーたちがテイスティングしているシーンでは壁に(おそらくウィスキーの)フレーバー・ホイールがかかっていたりして(どんなものかはココあたりで見られる),このあたりもウィスキー愛好家には楽しいんじゃないだろうか。映画観てて,ビールで同じようなことが描かれてたら,僕ら興奮するだろうからなぁ。

ウィスキー好きじゃなくてもホントに楽しめる作品。僕のビア仲間の皆さんにも超おススメ。


2013年5月2日木曜日

The Kojima Identity

こないだ,変なメールが届いた。英語だったのだが,日本語で要約すると次のような感じ。

Tetsuya Kojima さん,このたびは Sheraton Parsippany を選んでいただき,
ありがとうございました。お待ちしております。

おいおい,オレ,シェラトンに泊まる予定ないけど。しかも,Parsippany って調べてみたらニュージャージーにあるホテルね。渡米する予定もないし。

これ,新手の SPAM か,詐欺かな? と思ってみたが,個人名を宛名にして届いているし,メールの中で参照されているリンクのドメインもシェラトンの公式ウェブサイトと一致している。

でも,怪しいなぁ,と思って,迷惑メールに指定した上でメールを削除。

そうしたら,一昨日になってもう一通のメールが届いた。曰く

Tetsuya Kojima さん,このたびは Sheraton Parsippany にご宿泊いただき,
誠にありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。
お客様の Starwood Preferred Guest プログラムの詳細は以下の通りです。

…… こりゃ,本気だな。イタズラとかのレベルじゃなさそうだ。しかも,Starwood Preferred Guest (SPG) の会員番号も,僕が持っているものに一致していた(下3ケタしか表示されていなかったけど)。

そもそも,シェラトンとか,自分からはなかなか泊まらない。SPG に登録したのは,去年,Imagine Cup の世界大会で,シドニーの Four Points に泊まった時だ。この時は,マイクロソフトの方で全部手配してくれたので,自分から能動的に何かを行なったわけではない。実際,SPG の番号はあるけれども,オンラインでアカウントを有効化してすらいないのだ。

で,事の真相が知りたいと思い,とりあえず,クレームのメールをシェラトンに投げてみた。

こんなメールが来たんだが,私は Sheraton Parsippany に宿泊していないし,
そもそも渡米すらしていない。どういうことか?

的な。すると,即日で返事が来た(この辺は大企業)。

Tetsuya Kojima 様,
私どもの宿泊者リストに,この週末,あなたのお名前があることを確認しました。
恐らく,同姓同名のお客様が誤った SPG 番号を登録され,
私どもがあなたの SPG 番号とリンクさせてしまったものと考えられます。
課金などがされていなければ,ご心配はありません。SPG 番号の登録ミスと思われます。

M****** R. He****n, Front Office Manager, Sheraton Parsippany Hotel

ううむ。何か納得がいかない。客が間違った番号を登録したからと言っても,わざわざ同姓同名のアカウントと紐づけするなんてことがありうるのか!? ありえないでしょ?紐づけする前に,他の情報で本人確認とかしないのかよ

なにより怖いのは,今回は,僕の SPG 番号と名前とメールアドレスが一致していたからよかったようなものの,SPG 番号が間違っているとか,わからないとかいう同姓同名の客がいて,勝手に紐づけされたりしたら,僕の個人情報がその別人のアドレスにメール送信されたり,逆に僕のところに同姓同名の誰かの情報が送られてきたり,なんてことだってありうるんじゃないのか?

ということが怖いし,今後こういうことが起こらないようにしてくれ,ということを再度メールで送ってみたところ,次のような返事が来た(これまた電光石火でリプライが来た)。

Tetsuya Kojima 様,
申し訳ありませんでした。私どもの方であなたの SPG アカウントを
同姓同名のお客様に対応させてしまっていたようです。
本件は,私ども内部のミスです。
あなたに課金された経緯はございませんし,あなたの個人情報や支払履歴が
この「別の」お客様に漏えいした事実もございません。
もちろん,私どもは,このような事態が今後起こらないよう,
必要なステップを講じていきます。
重ねてお詫び申し上げます。

K**** Bo****d, Front Office Supervisor, Sheraton Parsippany Hotel


メールとは言え,一応,課金と個人情報漏えいの事実がないことについて言質をとれたので,まぁ,良しとするけれども,ホント,気持ち悪かった。

最初のメールがホテルの Front Office Manager から来て,2 番目のメールは Front Offiice Supervisor から届いているので,一応,クレームに対して,企業として謝罪するステップを踏んでるんだろう。まぁ,マニュアル通りの対応だとしても,事実が分かったことと,実害がないことさえ保障されれば,それはそれでいい。

それよりも,個人的関心として気になるのは,この「同姓同名」のお客様,誰かな?

ネットで「小嶋徹也」を検索すると,同業者を含む少なくとも 5 人くらいはヒットすることを僕は知っている。でも,漢字まで同じではない可能性もあるので,Tetsuya Kojima しか情報がないとすると,かなり多くいるはずだ。

今度,シェラトン系に泊まることがあったら,予約かチェックインの時に

SPG 番号がわからないんですけど

なんつって試してみようかなぁ?逆に危ないかな?

しっかし,あれだよね。最初は,僕の個人情報が盗まれて,別の誰かが僕に成り代わって世界を駆け抜け,スパイ活動でもしてるんじゃないかと妄想したけれど,どうやら,そういうことではないらしい。そんなラドラム的展開はなかなかないよね…


2013年4月17日水曜日

クレーム

最近,ちょっと小学校の先生からの連絡に辟易している。
あまりに無茶ぶりが過ぎる。

先週は,上の娘のクラスで

明日,4B の鉛筆を持ってくること。」

昨日は,小坊主のクラスで

明日,8色か12色の油性ペンセットとボンドを持ってくること。」

あのねぇ,前日に言われて翌日の朝までに準備できますか?

いくら早く帰宅しても,僕もヨメも 17:30 くらいにしか子供に会えない。そのとき,こんな話を聞いても,翌朝 8 時に子供が家を出るまでに準備できるかよ。

しかも,4B の鉛筆だ,12色の油性ペンセットだって,そんなもん,ふつう,家にないだろ?
ふつう,みんな,家に常備してんの?ウチが標準からズレてるだけ?

油性ペンセットは,上の娘が 2 年生の時もひと悶着あった。
どこの家庭にもそんなものないから,みんなある日突然一斉に買う。
というわけで駅前のアートマンから油性ペンが消えた
しかも顔料インクはダメってことだが,そんなの全員が一斉に教室で使ったら,
すごい臭いするだろ?ちゃんと換気はするんだろうなぁ。
まさか,先生がトルエン中毒ってことはないだろうな…などなど,言いたいことのてんこ盛り。

まぁ,今回の小坊主の場合は,月曜日に保護者会があって,
保護者会に出席した人にはそこで説明があったらしい。
ただし,それ以前に配布されたプリントには,

油性ペンとボンドは保護者会で説明するのでそれまでは用意しないこと

と書かれている。 保護者会に参加するのがデフォルト?
だけど,日程調整なんかなかったし,一方的に平日(月曜日)の昼間に来い,と。
世間の親はみんなそんなにヒマなわけ???
こっちからすれば,日程調整がない場合は出席義務はないとみなす。

で,欠席の場合は,昨日,すなわち火曜日になって保護者会の資料とプリントが配布され,水曜までに持って来い,と。無理だろ?それ…

アホか

ウチの学生たちにだって,何か持参させたり提出させたりする場合は, 一週間前にはアナウンスする。まぁ,20 歳近い学生にそこまでしなくちゃいけないのは,それはそれで問題なんだが…
それは置いといて (^^;)…

何か意図があって直前までアナウンスしないのでなければ,教員の頭が悪いか,想像力が欠如しているか,事務処理能力が低いか,くらいしか考えられない。

というわけで,こんな無茶ぶりに対しては,こちらもマトモに掛け合う必要はなく,事実上,準備もできないので,小坊主には何も持たせず, 次のようなクレームを連絡帳に書いてやった
(ヨメは「うっかりしてて準備できませんでした」とか書けばいいんじゃないかと言ったが,
 それじゃ,こっちの落ち度になるだろ?冗談じゃない。向こうの問題だよ。


今日の夕方にプリントで油性ペンセットとボンドを明日持参せよ,と言われても不可能です。
子供と会うのが午後6時,朝,登校するのが午前8時。
その14時間の間に調達せよ,というのが学校からのメッセージだとすると,
あまりに乱暴ではありませんか?
少なくとも,丸一日くらいのマージンをとるのが常識ではないでしょうか?
「学年だより」には保護者会が終わるまで購入しないように記載がありました。
しかし,保護者会に出席できない場合,今日の夕方まで詳細な情報を得ることはできませんでした。
なぜ,保護者会に出席できない者に対しても,月曜日中にプリントを配布するなどして
周知できなかったのでしょうか?
明確な意図があって周知しないのであれば,その「意図」とやらをはっきりと説明してください。
学校にはその説明責任があります。
一方,教員側の過失,ないし教員相互の連絡不行き届きでこのような事態になったのであれば,
公式に謝罪して再発防止に努めてください。
小さな問題と軽視されるかもしれませんが,これまでに同じような事例は何度も起きていますし,
教員と保護者間の信頼関係を揺るがす大問題だと考えます。
というわけで,子供には油性ペンもボンドも持参させていません。
そのことで,授業において子供が不利益を被らないよう,責任のある対処をお願いします。
本件に対し,担任の先生と図工担当の先生からの誠意ある回答を求めます。


さてさて,なんて言ってくるかな?


2013年4月11日木曜日

セキュリティホール

我が家の iPad が子供のオモチャになりつつある。
YouTube 見たり,なめこ収穫したり…

このこと自体も困ったものなんだが,それはそうとして,さらに憂慮すべき事態が起こった。

まぁ,ある程度はあきらめて,一応,機能制限をかけた上で使わせている。
それでも,むやみに使えるようにしないため,パスコードでロックをかけてあるんだが,
なんと下の小坊主にそのパスコードが見破られてしまった


パスコードは4桁の数字だが,いつも同じところを打つので,画面に指紋が残っていて
4桁の数字の組み合わせがバレてしまった由。
そうなると、残るは数字の並び替えだけなので、わずか24通り

そりゃいかん。

早速,再設定し,画面もキレイに拭いたところ,小坊主曰く

あ~、せっかくいつもXXXXでやってたのに~!

だってよ…

しばしばセキュリティホールは数学的な要因ではなく,人為ミスや物理的な要因で生じるが,こんな身近なところでそれを思い知るとは…

手垢はきっちり拭き取らねばならぬ…

しかし,我が子とは言え,末恐ろしき小坊主

小1からこれでは、先が思いやられるぜ。
(ある意味、将来有望という話もあるけど…)

2013年4月8日月曜日

続編

前にもここで紹介したが,僕の高校の先輩でもある佐々木芽生監督の映画

『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈り物 (Herb & Dorothy 50×50)』


を見てきた。

前にも書いた通り,この映画は,アートコレクターである Herbert & Dorothy Vogel 夫妻を追ったドキュメンタリー。彼らが集めた 4,000点にものぼるコンテンポラリーアートのコレクションを全米50州の美術館に50作品ずつ寄贈するプロジェクトの顛末を描いたのがこの続編である。

すでに書いたように,僕は前作を見たとき,アートコレクターがやっていることというのははポップミュージックでいうところのサンプリングに近いように感じた。コレクターの手によるアートコレクションも,コレクター自身の主観に基づくアート作品だと考えることができるんじゃないかと思い,これってある意味,ヒップホップカルチャーに通じるよなぁ,と書かせてもらった。前作は,彼ら自身と彼らのコレクションについてユーモアたっぷりにイントロダクションを行なった,と言える内容だったので,僕も映画を見ながら,彼らの人となりや,コレクションそのもののユニークさを存分に楽しませてもらった。

一方,この続編は,彼らのコレクションが全米の美術館に寄贈される様子を追ったものだが,作品そのもののテイストは前作と微妙に変わってきている。もちろん,ユーモラスな部分が少なくないんだけれども,それ以上にじーんとくる

そもそも,彼らのコレクションには一風変わったコンテンポラリーアートが多く,かなりアートに造詣の深い向きでないと目にする機会がないようなものも少なくないと思う。ところが,全米の美術館にこれらを寄贈するということは,これらの作品群を目にする機会や目にすることができる人々の数を爆発的に増やすことにもなる。彼らが集めてきたものが一部のマニアのものではなく,子供たちを含め,多くの人たちの目に触れることで,二人の「偉業」が,これまでとはまた違った側面を持ったようにも思う。まさに,この映画は彼らのコレクションの未来が映し出されたような作品になっていると思う。

その意味で,ハーブが言うように,彼らは現代アートの歴史に大きな足跡を残したのだんじゃないだろうか。

この映画,製作と配給のための資金をクラウドファンディングで調達したんだけれども,結果は,想定を超える金額が集まったそうで,この手のクラウドファンディングでは史上最高額を記録したんだそうだ。それだけ,この作品(と前作)に思い入れを持った人が多いということを意味しているんだと思うし,両作品を見た今,心から多くの人に見てほしいという気持ちになっている。

というわけで,未見の方は是非,劇場へ足を運んでみてください。
(もちろん,リピーターもね。)

ちなみに東京では,新宿ピカデリー東京都写真美術館ホールで見られます。
札幌はシアターキノで 4月13日 から。その他,全国の上映情報等は公式サイトで!

僕もちょっとだけ資金援助させていただいたので,エンディングでちっちゃ~く,名前を出していただきました。ありがとうございます m(_ _)m


2013年4月1日月曜日

英語で話すということ

今日は英語について。

ウチのガッコでは,去年から英語に関する大規模なプロジェクトが走っていて,僕もその片棒を担いでいる。内容は,日本人と外国人に対して,英語だけで授業をするサマースクールをウチのガッコで行なうというもの。授業をするのは全国の高専の先生方で,僕も一コマ持つことになっている。


このサマースクールのリーフレットができてきた。日本人で応募可能なのは高専生で,かつ3年生以上だけだけれど,関心のある向きは是非応募してほしい。詳細は後日ウェブで公開されるはず。

大学や高専も英語で授業を,というのはよく叫ばれているけれど,その実効性については,なかなか難しいところがある。英語でコンテンツを提供するのはいいとして,それを聞く学生の方の理解度が日本語の授業の場合よりも劣ってしまってはどうにもならない。今回のプロジェクトは,まず,とにかく英語でコンテンツを発信しようというのが目的なので,そこら辺の問題はその後の課題ということになる。頭が痛い問題だけれど,そもそも何のために英語でやるのか,というのが問題。それを考えれば,おのずと位置づけが決まってくるんじゃないだろうか。

さて,一方,この週末は,副業の方で得難い体験をした。土曜日に Asia Beer Cup というアジア地域のクラフトビールのコンペティションでジャッジをさせていただいた。ビアジャッジとしてのデビュー戦。しかも公用語は英語。


日本語ならまだしも,英語でアロマやフレーバーを表現して,賞を選定するためのディスカッションをしなくてはならない。自分のボキャブラリーの貧困さを実感する場面もあったけれど,アジアを舞台に活躍する海外の専門家と英語でガチのディスカッションができるなんて経験は本当に貴重。休憩時間にもいろいろな話ができて,楽しかった。

土曜日に先立つ金曜日には,ビールに関する表現力を磨くための講習も受けた。


講習を1回受けただけでは,必ずしもどうにかなるわけではないんだけど,こういう体験を通して,継続的に経験値を積むことが必要なのよね。

ボキャブラリー貧困でも下手でもいいから,英語で外国人とコミュニケーションをとる体験が,世界を広げてくれるということを改めて実感した次第。

これは,学生諸君にも同じことが言えるよね。

ちなみにウチのガッコの専攻科では,TOEIC 550 点を取得することが一つの目標に設定されている。こういう数値ってのは,なかなかモチベーションを高める材料にはならないんだけれども,強制されるのではなく,内なる必要性を感じて外国語に取り組んでみたらいいのではないですかね?

でも… TOEIC 550点ってそんなに高い目標値じゃないぜぇ…


2013年3月28日木曜日

花は…

雨が降って桜も散り始めましたねぇ。
今年は花見に間に合わなかったなぁ。

などなど,この時期になると桜が咲いただ,散っただ,という話が話題にのぼる。
 そして学校では,卒業と入学のシーズンがやってくる。

ウチの学校でも一週間ほど前に卒業式が行なわれ,多くの学生たちが僕らの元から新しいステージに旅立っていった。

一方,卒業とは違う形で,僕らの元を離れていく学生たちもいる。

それぞれ事情があるわけだが,卒業したかしないかに関わらず,僕らが彼らにかけてあげられる言葉にあまり違いはない。

それぞれ,新しいステージで少しずつでもいいから一歩ずつ前を向いて進んでほしい,ということだ。

花が咲いただの,散っただの,そんなことはどうでもいい。
自分の目の前にあることに,少しずつでも取り組んでいれば,いつか何かが成し遂げられるはずだ。

僕はもう人生の折り返しを過ぎたかもしれないけれど (- -;  … 学生たちにとっては,これまで生きてきた時間の,少なくとも倍以上の時間が残されているだろう。

少しずつでも,もがいていても,前を見てさえいれば,いつかは花は咲く。

我が家のホップちゃんも新しい芽を出しました。


ホップちゃんも頑張っているんだろうな。
去年は毬花はならなかったけれど,今年はどうだろう?

ま,いつかなってくれることを楽しみに待とう。


2013年3月18日月曜日

到達

fb では報告済みのため,ご存知の方も多いと思いますが,日本地ビール協会ビアジャッジ認定試験に合格することができました。


試験の詳細はこちらでご覧いただけますが,筆記試験と官能評価試験,両方で60点以上で合格。ちなみに,両方が75点以上でシニアビアジャッジ,90点以上でマスタービアジャッジの認定を受けることができます。

今回の僕の成績は,筆記はシニア認定の基準をクリアしましたが,官能評価でシニア基準には至りませんでした。実はシニアをひとつの目標には置いていたんですが,官能評価試験でちょっと「やらかして」しまったために,目標をクリアすることはできませんでした。

「やらかして」しまったと書きましたが,単なるミスとかいう話ではなく,自分の経験不足がモロに露呈しただけの話だと思います。まだまだ,ブレが大きい。少なくとも,今回ジャッジの資格を得ることができたので,今後,コンペなどで審査をさせていただける機会もあると思いますので,実践的な経験値を積み上げて,いずれは上位認定を受けられるように,と思っています。

40歳になったら,地ビール協会の資格を取らせてね,とヨメと約束していたので,ビアテイスターの資格を取ったのが,4年前の2009年。そもそも,ジャッジの資格を取りたくて,必要要件であるテイスター資格にチャレンジしたのがきっかけでした。そういう意味では一つの目標はクリアできたわけだけれども,まだまだ経験が浅い。これからも精進が必要ですね。

最近,どっちが本業?などと揶揄されることも少なくないんだけれども (^^;;;),協会のお手伝いや, ビア仲間たちとの交流も,特にメンタル的な意味で本業を支える重要な要素になっているのね。そういう意味では,大人の部活ですかね。ということで,本業と副業,これからもキチッと両立していきたいと思います。
(だから,どっちが本業?ってツッコミはなし!)


2013年2月24日日曜日

13年ぶり

いろいろ忙しくてアレだったんですが,一週間ほど前の話を。

昨年再結成した Ben Folds Five の来日公演を見てきた。
東京公演は 2 ヶ所,まず,2/16(土) は昭和女子大の人見記念講堂
これは開始時間が 17:00 と早かったこともあり,知人宅に子供たちを預けて,ヨメと二人で。
次は週が明けた 2/18(月) に渋谷公会堂。こっちは一人で。
なんと両方とも見たのだ。

彼らのライヴを見るのは 1999 年の東京国際フォーラム以来だから 13 年と半年ぶりくらい。
(この間,ソロライヴは見たけれど… )
彼らは昨年 13 年ぶり 4 枚目のオリジナル・アルバム “Sound of the Life of the Mind” をリリースしていた。うかつにもこの事実をずいぶん後になってから,というか,ライヴのチケットの告知を見るまで知らなかった次第。去年は忙しかったからね。

で,ライヴ。これが最高だった。両公演とも 20 曲近くを演奏したんだが,ニューアルバムからは 6~7曲くらいで,それ以外はかつてのナンバーが主体。特に 2 枚目のアルバム “Whatever and Ever Amen” からの選曲が多かったように思う。これもうれしい。

渋谷での公演は特にエンタテインメント性が高かった。
トークも witty だったし,ちょっとコントっぽい掛け合いもあった。
それに何と言っても,即興の名曲 “Rock This Bi○ch” も聞けた(この曲の詳細はこちら)。
それからサプライズゲストも。

16日の公演では,“Song for the Dumped” は日本語版で演奏。
ニューアルバムに収録されているバラード “Thank You for Breaking My Heart” は日本語ではなく,オリジナルの英語で演奏。
18日のライヴでの本人の弁によると(信ぴょう性はともかくとして :-P),「日本語でやる自信がなかった」とのこと。で,「自分より日本語も英語も達者な友人に相談して,で,今日はやることにした。その友人はシンガーでもあり…」ということで紹介されて出てきたのがアンジェラ・アキ。Ben Folds とは彼のソロ作品の中で “Black Grasses” を一緒に歌っているけれど,この日はアンコールで,一緒に “Thank You for…” を歌ったという次第。
しかし,やっぱりうまく歌えなくて Ben Folds 自身は “F○ck off !”を連発してんのがなんかかわいかったな (^^;

16 日のアンコールでは,僕の大好きな “One Angry Dwarf and 200 Solemn Faces”を演奏してくれたけれど,18日はなかったのが少し残念ではあったけれど,それでも,13 年ぶりのライヴを心から満喫できた。

そもそも彼らは,日本で火が付いたので,本人たちも日本,特にブレイクの中心となった渋谷には強い思い入れがあるようだ。当時は,ギターレスのロックトリオということで注目されていたわけだけれど,よく考えると,ジャズでは,ピアノ,ベース,ドラムスというトリオはある種典型的。出す音がジャズではなく,オルタナティヴなロックサウンドだったというだけのことだ。それでも,時折ジャジィなフレーズも出てきたりするから,そういう意味でもライヴは本当に楽しい。

彼らもすでに 40 を超えているわけだが,当時と変わらぬ演奏は嬉しかったし,ベースの Robert Sledge も昔と同じようにジャンプしていた。楽しかったね。

日本でのブレイクがなければ,当時も今も彼らを見ることはできなかったかもしれない。その意味で,渋谷の HMV やタワーレコードが果たした役割は大きいし,日本のファンは自らの慧眼を誇りに思っていいと思う。

年が明けてからもずーっと忙しくて擦り切れそうだったけれど,少し心の栄養をもらった気になれました。


2013年2月13日水曜日

理由なき謝罪?

今,うちのガッコは学年末試験期間中である。

年度末は最後の成績をつける時期でもある。この時期になると,いつも思うことがある。

試験に遅刻したり,稀だけれども試験を無断欠席したり,あるいはレポートなど提出物の〆切を過ぎたりする学生がよく

すみません…

と謝る。

よくよく考えるとこれって不思議だよねぇ。謝られたって,そもそも我々教員は特に困ってもいないし,迷惑も被っていない

困るのはどっちかってと,学生本人だろう。僕らじゃない。謝られても,ねぇ??

まぁ,提出物が〆切に間に合わない学生なんかの場合は,催促をしたり,試験をサボって単位を落としそうな学生がいたら,進級が可能かどうかを担任に確認したり,そういう仕事は確かに増えるが,これは我々の通常任務の一部で,果たさなくてはならない義務だ。

試験の出来が悪くて,補習や追試をすることもある。私立なんかだと有料になるケースもあるが,ウチの場合はもちろん無償。その程度のサービスも任務のうちだし,学生指導の一環と考えている。

それに謝っている学生は,

私のために追加指導させてしまうことになり,
先生の負担を増やしてしまってすみません

ということで謝っているわけじゃ,たぶんないだろう。

そうなんだよ,不思議なんだ。

なぜ,謝る?

ま,完っ全に開き直って,再試験受けたり,レポートの催促してもらうのが学生の権利だとか主張される(そんな学生がいないことを願う…)よりはマシだが,やっぱり謝られる筋合いはない。

謝る前に,言うこととか,やることがあるだろう?

下げる頭は肝心な時のためにとっておいて,行動すべきことをすれ!(←北海道弁)

さて,今年は何人,頭を下げてくるかな?


2013年2月12日火曜日

急加速の呪縛

ブルーバックスから情報理論の入門書が出たというので,読んでみた。


著者の高岡さんのことはあまりよく存じ上げないが,一般向けの情報理論の解説本みたいなものってほとんどないので,この本の存在価値はそれなりに高いと思う。内容も,情報源符号化と通信路符号化を2本柱にして,一般読者向けにかなり咀嚼して書かれていると思う。

個人的には,ストーリーが練り切れていなくて,話があっちに飛んだりこっちに飛んだりするように感じるところが気にはなったけれども,たとえ話の類の中には,授業なんかで使えそうなものもいくつか見つかったので,まぁ,なるほどと思ったりもした。

だけどだよ。やっぱり,アレなんだよな。なんていうか,越えようにも越えられないハードルみたいなものってあるんだなぁ,という印象を抱いたことも事実。

本の導入の部分は決して悪くない。かなり噛み砕いて,幅広い読者が十分にフォローできる出だしだなぁと思って読んでた。ところが,あるところから,ギアがクッと上がるんだな。

たとえば,英文におけるアルファベットのエントロピーを例に挙げたマルコフ情報源のくだりなんかはシャノンの原著や Cover & Thomas に忠実な記述になっているけれども,それまでのマイルドな語り口調がちょっと硬くなってしまったような印象がある。この辺で,少し置いてけぼり感を覚える読者はいるはずだ。

それに符号木と語頭符号のところも気になった。符号木の葉にすべての情報源シンボルが割り当てられれば,語頭符号になるってのは,よーーく考えると理解できるけれども,意外とあっさり書いてあるもんで,数行の説明からきちんと理解するのは,読者にかなりの負担を強いると思う。

さらには,相互情報量の説明も,かなり丁寧になされている印象はあるが,同じロジックを繰り返すばかりで,そこに引っかかってしまった読者は蟻地獄から抜け切れないような危険性があるようにも思われる。

…と,こんな書き方をしてしまうと,すごく批判的に語っているように思うかもしれないけれど,これってある程度は仕方がないんだよなぁ,とも思う。僕も情報理論の教科書を書かせてもらったけれど,本全体を通して,難易度のレベルや語り口のトーンを一定に保とうと思っても,なかなか難しくて,ある章はすごく丁寧で易しいのに,ある章はすごくぶっ飛ばして思いっきりギアが上がってしまった部分もある。(ちなみに,高岡さんの本の中に「エントロピーや情報量という話から始めている教科書が圧倒的に多い」 というくだりがあるが,これは拙著にもモロに当てはまる。というか,僕の本の場合は,特に顕著だという話もある… (^^;)

ほかの情報理論の教科書なんかを読んでも同じような印象を持つことは少なくない。

これって,何なんだろうなぁ。やっぱり,学問的な特性上,どこかでクッと高速に上げないと,その先に行けないようなハードルがあるんだろうかねぇ。必ずしもそんなこともないと思うんだけどなぁ。

そーーーっとアクセルを踏んで,ギアを少しずつ上げていって,気が付いたらスピードが上がってた,みたいな書き方が理想なんだろうけど,言うは易し…ってことなのかなぁ。

…とまぁ,そんな感想を抱いたというわけ。ただ,この本は,その難しいところにチャレンジしていて,少なからず成功している部分もあるわけで,その意味で,著者の高岡さんには敬意を表したい。さっきも書いたけれど,授業の小ネタに使えそうな下りも多いし。

とりあえず,中学生(にはちょい難しいか?)や高校生,ちょっとコンピュータに興味がある高齢の方,なんかが読んでどんな感想を抱いたのか,ってのは知りたいなぁ,と思う。

いずれにせよ,若い世代に情報理論の面白さや意味するところを伝えるための一助として,存在意義は十分にあると思う。理論研究と浮世の間をつなぐのりしろとして,こういう試みは悪くないし,我々が自らの語り口や教え方を改めて考え直すための触媒にもなるよね。

教育的見地からすると,こういう問題意識を共有して議論することこそ,重要なんだろうな。

2013年2月8日金曜日

アートとしてのヒップホップ?

面白い映画を見た。

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 (Herb & Dorothy)』


つつましい生活をしながら,ミニマムアートやコンセプチュアルアートといった現代アートの作品を買い集め,気が付いたら世界でも屈指のアートコレクターとなっていたという夫婦のドキュメンタリーである。2008年の作品。給料で買えるもの,しかも,電車やタクシーで持ち帰れて1LDKのアパートに入るものだけをコツコツ買い集めていたという二人のたたずまいが何ともチャーミングで温かい気分になる。

アートコレクターについて考えたことはあまりなかったが,この映画を見て改めて納得したことがある。コレクターが作品を買うとき,それなりにあるポリシーを持って買い集めるだろう。したがって,そのコレクションが公開されるときには,他人の作品ではあっても,コレクション全体を眺めた時には,そこにコレクターの主観がそこはかとなく表れているんじゃないだろうか。ということは,アートコレクションそのものも,他人の作品をコラージュしたある種のアート作品なんじゃないか,という気がする。

これって,ポップミュージックにおけるDJなんかの役割とちょっと似ているようにも思える。特にハーブとドロシーの場合は,コレクションに含まれる作品が4,782点(!),アーティストの数も 170人あまりに及ぶ。まさに,それぞれのアーティストのおいしいところを少しずつ集めた見本市,いや,サンプリングって言い方もできるんじゃないだろうか?そうか,これってある種のヒップホップカルチャーだったんじゃないだろうか??それは言いすぎかな?

実は映画自体もユニークな作りになっている。アーティストやキュレーターらのインタビュー映像や二人の様子,昔の映像などといった素材を,時間軸に沿わずにパッチワークのように貼り合せたような作り。それでいて,1本の作品としてのうねりを持っている。これもやっぱりサンプリングっぽい作りだ。

彼らがアート作品を買い始めたのが70年代あたり,しかも,ニューヨークで…って,やっぱりヒップホップの台頭と偶然にも符合する。ま,僕の妄想かもしれないけれど,これって面白い一致だ。

さて,この2008年の映画をなぜ今見たのかって話なんだけど。
実は,続編にあたる『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈り物 (Herb & Dorothy 50×50)』がこの春,世界に先駆けて日本で公開される。
前作では,二人がワシントンにある国立美術館に全コレクションを寄贈するところまでが描かれている。このコレクション,国立美術館でも全部を保存するのは手に負えないということで,全米50州にある50の美術館に合計2,500作品を寄贈するというプロジェクトが2008年に発足。続編ではこのプロジェクトのようすが軸に描かれているという。

映画を監督したのは佐々木芽生さんという女性,実は,僕の高校の6年先輩にあたる。
この作品の製作と配給にあたっては,助成金や協賛だけではなく,クラウドファンディングという方法で資金調達が行われている。この方式はインターネットを利用して,少額の資金を多数の支援者から募り,映画やアートなどの文化事業を実現し,サポーターを確保するというものである。東北の震災復興なんかでも利用されたことがあるので,聞いたことがある人も多いと思う。

今回のクラウドファンディングの目標金額は1,000万円。
僕の母校の同窓会有志でも応援しようという声が上がり,このうち150万円を同窓生ベースでカバーしようという活動が行われてきた。

このクラウドファンディング,締め切りが連休明けの 2月12日
500円から支援が可能で,支援金額に応じたノベルティも受けられる。
もちろん,僕もささやかながら支援をさせていただきました。
興味のある人は,こちらのサイトをのぞいてみてください。

あと,関連するサイトも下にあげておくので,ポチってみてね。

 ・「ハーブ&ドロシー」公式サイト(日本語)
 ・Herbert and Dorothy Vogel - Wikipedia (英語)
   (Wiki では,彼らのコレクションに含まれるアーティスト一覧も見られます)


2013年2月1日金曜日

師曰く…

ここんとこ,世間では暴力やら体罰やらでひと騒ぎあるようですね。

今朝 twitter でも書いたんだが,一連の問題で議論するべきことは,暴力の是非ではない。
暴力や体罰がなくても,問題の指導者や教師はいずれ他の理由で糾弾されたのではないか?
あるいは指導や教育の成果を示すことなどできなかったのではないか?

なぜ,そう思うかというと,問題の根源は何かといえば,師弟間における信頼関係の喪失にあると思うからだ。もちろん,信頼関係が築かれていたからと言って暴力は許されないと思うが,一つの小さな過ちが大きな問題に発展するようなことは避けられただろう。

教師だって人である以上,完璧ではありえないし,過ちの一つや二つは起こす。それは初めからわかっているわけで,その過ちを認めて正し,軌道修正することは,指導する側とそれを受ける側との間に信頼関係がなければあり得ないだろう。

教師や指導者も,学校や教室,チームというコミュニティを形成する一要素に過ぎず,その中で,ある特定の役割を与えられているに過ぎないのだと思う。そうだとすれば,指導する側は,そのコミュニティのお山の大将になるのではなく,集団の中における自らの役割,立ち位置をしっかりと見極めることが求められるだろう。また,指導される側が指導者を敬うのと同時に,指導者側も指導される学生や弟子に敬意を払うべきだ。だからこそ,そのコミュニティがうまく回転し,そこに成果が表れるのだと思う。

僕は,時々,ある先生に言われた言葉を思い出す。

大胆かつ謙虚に。

これは非常に含蓄に富んだ言葉で,今でも僕の行動原理の一つになっている。研究者としても教員としても,ことを起こす上での一つのよりどころになっている。そして,これこそが,我々が教員たりうる上で,学生たちとの間に信頼関係を築く上で重要なカギともなっているように思えるのだ。

そもそも,我々教員が相手にするのは,リカちゃん人形やバービー,ミクロマン(懐かしいな…)やG.I.ジョーなどではない。血の通った,感情のある,頭でものを考えることができる人間たちなのだよ。一人ひとり考え方も能力も違う。我々に求められているのは,一人一人にカスタマイズされた指導を臨機応変に行うことだ。もちろん厳しい指導を行なうことは必要だろう。そこには譲れないものがある。しかし,感情にまかせて突っ走ったり,ただ一つの原理に突き動かされて画一的な指導を加えることは到底適切とは思えない。それより,時には,一歩ないし半歩下がって自らの背中から物事を見ることも必要だろう。そうすることで自分を含めたコミュニティ全体を客観的に眺めることができるのだと思う。まさに謙虚さのなせる業だと思うのだ。

自分が学生たちとの間に絶対的な信頼関係を築けているとは必ずしも思わないけれども,少しでもいい関係が作れるように努力はしているつもりだ。これは,本当のところは,言葉でいうほど生易しいことではない。我々のような職業は,そういう意味で,それなりの能力(というより適性かな?)や経験だけではなく,緻密さや繊細さが要求されているのだと思う。まぁ,いつもこんな小難しいことを考えて学生と向き合っているわけではないけれども,特に,昨今の報道を見るにつけ,改めて襟を正さずにはいられない。

大胆かつ謙虚に。 
 
そんなわけで,今日もこの言葉をかみしめて,少しだけ背筋を伸ばしてみた。


2013年1月15日火曜日

時代は変わる

よく聞かれて答えに窮する質問がある。

一番好きなビールって何ですか?

それと同じくらい答えに窮するのが

一番好きな映画って何ですか?

とか

一番好きな映画監督って誰ですか?

ってやつだ。

ただ,だいたい自分の答えは決まっている,というか決めている。

一番はなかなか決められないんだが,日本人で好きな映画監督を3名挙げれば,
僕の場合,ほぼ迷わずに

木下恵介,深作欣二,大島渚

となる。

今日,その最後の一人が鬼籍に入られた。

3人とも,僕が生まれる前から映画を撮られているし,
大島監督に関して言えば,もう新作を撮るなんてことはないと頭では分かっていたが,
やはり,それなりのショックを受けずにはいられない。

ショックというか,寂しさ… いや,違うな,ある種の危機感かもしれない。

僕がむさぼるように映画を見始めたのは高校3年から大学に入った頃で,
それ以前に見ていた大島作品は「戦メリ」ただ1本だった。
事実,リアルタイムで公開時に見たものも「戦メリ」と「御法度」だけだ。

それ以外は,ひたすら後追いで見たわけだ。
ただ,「戦メリ」や「マックス、モン・アムール」なんかを除けば,
大島作品がテレビで放映されることは稀だったから,
名画座なんかのリバイバル上映かレンタルで見るくらいしか,手はなかったんだけれど。

しかし,そんなこんなで,学生時代,
初めて「絞死刑」や「少年」なんかを見たときのある種のショックは忘れられない。

学生時代は,小難しい映画を見て,小難しいことを考えて,
わかったようなことをあーだこーだ言っていたようにも思うが,あのショックは,
そんな小賢しい映画青年の脳天にガツンと鉄槌を下すに十分な破壊力を持っていたと思う。

上の3人の監督は,それぞれ向いているベクトルが違うようにも見えるかもしれないが,
僕の中では,しっかりとした共通項がある。
それが何かは敢えて言葉にしないけれども,
3人に共通して,僕の心に響くものが確かにあるのだ。
それがまさに,上で書いたある種の危機感につながっている。
使い古された表現ではあるけれど,一つの時代の終わり,というか,
時代が移ろいゆくことの恐怖とでも言おうか…

ということで,今宵は,大島監督の長編第1作でもある「愛と希望の街」を見て,
その辺を確かめながら,思いを馳せたいと思う。

大島作品と出会えたことは,僕にとって非常に重要でした。

合掌。


2013年1月4日金曜日

ごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。

昨年は公私ともども多忙で,なかなかこちらの更新もままなりませんでした。
今年は,昨年よりはゆったりと,皆様に怒られない程度に
マイペースで行きたいと考えております。

さて…

昔の投稿を何の気なしに眺めていて思ったのだが,
以前は,結構どうでもいいことをここに書いているのね。

昨年あたりは,どうでもいいことは fb で,長文はこちらで,
ってな感じに(意識せずに)なっていたようなところがあるんですが,
こちらしかご覧になっていない方も少なくないのでね。
今年はこちらにどうでもいい,ちっこいことも書いていきましょうね。

というわけで,本年もよろしくお願いいたします。