2017年6月29日木曜日

営業

ウチのガッコは小中学生向けに公開講座出前授業というのをやっている。

主に夏休みや文化祭を利用して、ウチのガッコを会場に行なうのが公開講座。一方、小中学校からの要請に応じてオンデマンドで日程調整して、その学校に出向いて行なうのが出前授業

どんな講座があるかは、ウェブに一覧が置いてある

この中で僕は「暗号のしくみを知ろう」という講座を担当している。

コレ、もともとは10年近く前に考案したもの。情報工学科の公開講座はパソコンいじったりして、参加者が持ち帰れるお土産がないのが難だったが、コレだと紙工作で作った暗号器が持ち帰れるのでちょうどいいネタだというワケ。

この辺のことは前にも書いた

さて、最近、ウチのガッコ は営業の一環で、これら公開講座出前授業に力を入れている。今年はちょっと外部予算もついたので、僕の暗号講座はさらに力を入れることになった。実施回数も増えるので一人だと大変だが、去年くらいから僕以外にも担当できる先生を増やして負荷分散ができるようになった。

内容もちょっとバージョンアップした。前は


こんな感じの紙筒で暗号器を作ったのだが、操作性が良くないのと筒の径の規格が統一されていないので、筒のメーカーが変わると微妙なズレを修正しなくちゃいけないのがネックだった。

今年は下の写真にちょい見切れているような円盤型に改良した。


プチバージョンアップ

というわけで、興味ある小中学校関係者のみなさん、是非お問い合わせくださいね!

ちなみにこの内容、オトナ向けにもグレードアップできるので、興味ある方はご相談ください。

あ、ヘンな意味じゃないからね (^^;;;

でもなぁ、ホンットはこの教材、どっかの出版社で販売して印税稼ぎにつなげたいんだけどなぁ…

というわけで、興味ある出版業界の方もご連絡くださいね。

いや、マジで。

2017年6月22日木曜日

国境の壁

学校というところにはホントにいろんな仕事がある。

僕は担任業務の他にもグローバル化推進室というところの委員をしていて、主にフィンランドとの学生交流に携わっている。ウチの学校は2000年くらいからフィンランドの大学と学生交流をしていて、こっちから向こうに数ヶ月派遣される学生もいるし、向こうからも毎年2、3人の学生を半年くらい受け入れている。

昨日はこの秋から半年間やって来る3名のフィンランド人留学生の入国許可申請のため、立川にある入国管理局の出張所へ行って来た。

こんなの教員の仕事じゃないよね?という気がしないこともないんだけど、ウチのガッコは中小企業みたいなところで、国際交流専門の事務職員が雇えるほど豊かじゃないから、仕方ないといえば仕方ない。
#ホントはそういう人材にいて欲しいんだけれども(これはまた今度書こう。)

ぶっちゃけ事前に用意した書類を提出して受付証をもらうだけだし、去年行った時はものの10分か15分で用が足りたので、今回もそんなもんだろう、とタカをくくっていた。

あいにく昨日は大雨だったので、傘さして、愛用している日本野鳥の会仕様の長靴履いて行って来たわけだ。

そしたら、立川出張所、外国人でごった返してる。

番号札引いたら、何と36人待ち


おいおい、聞いてないよ。

窓口は二つなんで、仮に1件5分で処理したって1時間半はかかる計算。

勘弁してよ。

さらに悪いことには、ココ、申請だけでなく相談も受け付けてるから、長いヤツはホンットに長くかかる。しかも、見てると窓口で書類作り始めるヤツもいるじゃない。そりゃ反則だよ。ドルフィンキックだよ(?)。

申請用紙はウェブからエクセルとかPDFで落とせるんだけど、確かに説明がわかりづらい。書類の書き方とか、必要な書類とか、代理申請とか、我々日本人でも少し不安になる。だから、窓口で聞きたいこと多いんだろうな。

コレ、アレだ。税務署の行列にちょっと似てる。

というわけで、個人的には、外国人に罪はない。日本のお役所の体質が悪い、と結論付けて諦めることにした

窓口の小役人にキレても意味ないし。というわけで、ココでグチることにした次第。

結局、3時間近く待たされた挙句、僕の用は5分もかからず終了。なんだかなぁ。

それから学校に戻ったけれど、精神的にも肉体的にも結構ヘビーだったので、事実上、昨日の業務はこれにて終了的な感じ。疲れたのぉ。

だけど、何も雑音が入ってこない3時間が手に入ったので、依頼されていた論文の査読はサクサク進んだ。まぁ、そこら辺をポジティブに考えることにしよう。

でないば、やってられるか。


2017年6月16日金曜日

宿命


仕事柄,4色ボールペンを酷使している。

もちろん,メモを取ったり,の普段使いもそうなのだが,学生のレポートや試験を採点したり,論文の査読したり,学生の原稿をチェックしたり,ということで,特に「赤」の出番が突出して多い。赤ばかり減るので,特に色にこだわらないときはを優先的に使ってバランスを取ったりもしている。

色によって使用頻度が全っ然違うし,経済性を考えても本体はできるだけ長持ちさせて,替芯をストックしておいて使い続けている。

これがたまに問題になる。


今使っているのはトンボのReporter Smartというボールペン。
以前はトンボの違うモデルを使っていたのだが,去年の春からこれにしている。

理由はいくつかある。

こんなボールペン,モデルチェンジしたってそんなに仕様は変わらないじゃないのよ,と思うだろうが,そうでもない。実はモデルチェンジされると長さが微妙に変わり,これに伴って「芯の長さ」が変わる

実は今使っているトンボさんのモデルで,僕個人が使っているものはここ10数年で3代目か4代目になるんだけれど,このどれにおいても芯の長さが微妙に変わる。芯が短くなるなら前のモデルに対応したものをハサミで切ったりして再利用できるんだが,長くなってしまうとどうしようもない

僕みたいに一度に替芯を10本とか20本とか買ってストックしておくと,それよりも長くなってしまった場合にはどうしようもなくなり,棚の肥やしにするしかない。経済性を考えたことがかえってアダになるというわけ。

ということで,昨年から今のモデルに鞍替えしたというわけだ。

トンボさん,何とかしてくださいよ。

で,今のモデル。インクがちょっと特殊で「低粘性スマートインク」とかいうやつになっている。テンネンじゃないよ。テイネン性。普通の油性インクに比べて粘度が低く書きやすい上,発色もいいとかいうもの。確かにスラスラ書けて快適なんだが,大きな問題が一つ。

インクの減りが早い。

今までだと,芯を替えるにしても年間に2回か多くて3回くらい。
しかし,去年の春に15本オーダーした赤芯のインクが昨日ですべて無くなった
インクの減り率4倍くらいだよ。

まじか。

というわけで,今朝急いで20本発注しました。

これで来年の秋くらいまでは何とかなるだろ。

もうちょっと燃費(とは言わないかもしれないが)が向上するようにトンボさんには開発努力を期待

だけど,モデルチェンジしても芯の長さは変えないでね

特に,長くはしないでね。おねがいしまーす。

2017年6月15日木曜日

0.002カイリ問題


またまたご無沙汰でした。

一応、言い訳しますとですね。前はね、ケータイとかタブレットから書き込んでたので、電車の中とかで投稿できたわけですよ。
これがね、トシとともにね。眼がね。なかなか厳しいわけですよ。
てことでね、なかなか書こうという気持ちが起きないんですわ。すいません。

さて、ご無沙汰しているうちに年度も変わり、すでに2ヶ月が経ちました。
去年まで2年間、学科長とかいう立場にあったわけですが、この4月からは1年生の担任という任務を仰せつかっております。

担任っていつ以来だろうと考えたら、2009年度にやっぱり1年生を持って以来。
なんと8年ぶり。その時に持った学生はみんな卒業して、就職やら、今大学院にいる連中やらいますよ。時が経つのは早い。
その後、2010年は在外で1年間いなかったし、翌年に復帰してからは国際室とか教務とか学科長とかで学校全体に関わる仕事ばかり抱えていたわけですね。

ということで、何だかちょっと現場に戻った感が半端ない。
でも、学生に一番近いので、面白いですけどね。
いろいろ新鮮だったりします。

さてさて、この間に前期の中間試験なんてものも終わったんで、クラスの学生41人に個人面談なんてこともやりました。試験の感じとかね、部活のこととかね、友達関係とか聞いたわけですよ。いやぁ、なかなか面白かったねぇ。

「ふだんよく話したり遊んだりする友達は誰?」
みたいなことを聞くと、どの学生もだいたい「自分の席の周り」という答え。
えーー、そうなのーーと思ってしまった。
ホンット、キレイに向う三軒両隣的な (^^;;;

友達関係の守備範囲は2メートルかせいぜい3メートルくらいかよ、って思ってしまいました。というわけでだいたい1000分の1〜2海里

もうちょっと広げようよ。
というわけでウチのクラスは席替えするよ。

しかしあれかね。若年層のパスポート取得率も年を追うごとに下がるような話を聞くけど、今のティーンエイジャーたちにとっては国境は言うまでもなく、自分のパーソナルな領域の垣根すら越えることがそれなりのハードルだったりするのかね?

その辺、もうちょっと意識的にパッと飛び越えて欲しい感はあるんだけどな。
違う世界も見てみようよ。

というわけで、今日のBGM は "Across the Borderline"
オリジナルはライ・クーダーだけど、僕が持っている音源はウィリー・ネルソン
ポール・サイモンらによってプロデュースされたカバーアルバムのタイトル曲でした。