2013年4月17日水曜日

クレーム

最近,ちょっと小学校の先生からの連絡に辟易している。
あまりに無茶ぶりが過ぎる。

先週は,上の娘のクラスで

明日,4B の鉛筆を持ってくること。」

昨日は,小坊主のクラスで

明日,8色か12色の油性ペンセットとボンドを持ってくること。」

あのねぇ,前日に言われて翌日の朝までに準備できますか?

いくら早く帰宅しても,僕もヨメも 17:30 くらいにしか子供に会えない。そのとき,こんな話を聞いても,翌朝 8 時に子供が家を出るまでに準備できるかよ。

しかも,4B の鉛筆だ,12色の油性ペンセットだって,そんなもん,ふつう,家にないだろ?
ふつう,みんな,家に常備してんの?ウチが標準からズレてるだけ?

油性ペンセットは,上の娘が 2 年生の時もひと悶着あった。
どこの家庭にもそんなものないから,みんなある日突然一斉に買う。
というわけで駅前のアートマンから油性ペンが消えた
しかも顔料インクはダメってことだが,そんなの全員が一斉に教室で使ったら,
すごい臭いするだろ?ちゃんと換気はするんだろうなぁ。
まさか,先生がトルエン中毒ってことはないだろうな…などなど,言いたいことのてんこ盛り。

まぁ,今回の小坊主の場合は,月曜日に保護者会があって,
保護者会に出席した人にはそこで説明があったらしい。
ただし,それ以前に配布されたプリントには,

油性ペンとボンドは保護者会で説明するのでそれまでは用意しないこと

と書かれている。 保護者会に参加するのがデフォルト?
だけど,日程調整なんかなかったし,一方的に平日(月曜日)の昼間に来い,と。
世間の親はみんなそんなにヒマなわけ???
こっちからすれば,日程調整がない場合は出席義務はないとみなす。

で,欠席の場合は,昨日,すなわち火曜日になって保護者会の資料とプリントが配布され,水曜までに持って来い,と。無理だろ?それ…

アホか

ウチの学生たちにだって,何か持参させたり提出させたりする場合は, 一週間前にはアナウンスする。まぁ,20 歳近い学生にそこまでしなくちゃいけないのは,それはそれで問題なんだが…
それは置いといて (^^;)…

何か意図があって直前までアナウンスしないのでなければ,教員の頭が悪いか,想像力が欠如しているか,事務処理能力が低いか,くらいしか考えられない。

というわけで,こんな無茶ぶりに対しては,こちらもマトモに掛け合う必要はなく,事実上,準備もできないので,小坊主には何も持たせず, 次のようなクレームを連絡帳に書いてやった
(ヨメは「うっかりしてて準備できませんでした」とか書けばいいんじゃないかと言ったが,
 それじゃ,こっちの落ち度になるだろ?冗談じゃない。向こうの問題だよ。


今日の夕方にプリントで油性ペンセットとボンドを明日持参せよ,と言われても不可能です。
子供と会うのが午後6時,朝,登校するのが午前8時。
その14時間の間に調達せよ,というのが学校からのメッセージだとすると,
あまりに乱暴ではありませんか?
少なくとも,丸一日くらいのマージンをとるのが常識ではないでしょうか?
「学年だより」には保護者会が終わるまで購入しないように記載がありました。
しかし,保護者会に出席できない場合,今日の夕方まで詳細な情報を得ることはできませんでした。
なぜ,保護者会に出席できない者に対しても,月曜日中にプリントを配布するなどして
周知できなかったのでしょうか?
明確な意図があって周知しないのであれば,その「意図」とやらをはっきりと説明してください。
学校にはその説明責任があります。
一方,教員側の過失,ないし教員相互の連絡不行き届きでこのような事態になったのであれば,
公式に謝罪して再発防止に努めてください。
小さな問題と軽視されるかもしれませんが,これまでに同じような事例は何度も起きていますし,
教員と保護者間の信頼関係を揺るがす大問題だと考えます。
というわけで,子供には油性ペンもボンドも持参させていません。
そのことで,授業において子供が不利益を被らないよう,責任のある対処をお願いします。
本件に対し,担任の先生と図工担当の先生からの誠意ある回答を求めます。


さてさて,なんて言ってくるかな?


2013年4月11日木曜日

セキュリティホール

我が家の iPad が子供のオモチャになりつつある。
YouTube 見たり,なめこ収穫したり…

このこと自体も困ったものなんだが,それはそうとして,さらに憂慮すべき事態が起こった。

まぁ,ある程度はあきらめて,一応,機能制限をかけた上で使わせている。
それでも,むやみに使えるようにしないため,パスコードでロックをかけてあるんだが,
なんと下の小坊主にそのパスコードが見破られてしまった


パスコードは4桁の数字だが,いつも同じところを打つので,画面に指紋が残っていて
4桁の数字の組み合わせがバレてしまった由。
そうなると、残るは数字の並び替えだけなので、わずか24通り

そりゃいかん。

早速,再設定し,画面もキレイに拭いたところ,小坊主曰く

あ~、せっかくいつもXXXXでやってたのに~!

だってよ…

しばしばセキュリティホールは数学的な要因ではなく,人為ミスや物理的な要因で生じるが,こんな身近なところでそれを思い知るとは…

手垢はきっちり拭き取らねばならぬ…

しかし,我が子とは言え,末恐ろしき小坊主

小1からこれでは、先が思いやられるぜ。
(ある意味、将来有望という話もあるけど…)

2013年4月8日月曜日

続編

前にもここで紹介したが,僕の高校の先輩でもある佐々木芽生監督の映画

『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈り物 (Herb & Dorothy 50×50)』


を見てきた。

前にも書いた通り,この映画は,アートコレクターである Herbert & Dorothy Vogel 夫妻を追ったドキュメンタリー。彼らが集めた 4,000点にものぼるコンテンポラリーアートのコレクションを全米50州の美術館に50作品ずつ寄贈するプロジェクトの顛末を描いたのがこの続編である。

すでに書いたように,僕は前作を見たとき,アートコレクターがやっていることというのははポップミュージックでいうところのサンプリングに近いように感じた。コレクターの手によるアートコレクションも,コレクター自身の主観に基づくアート作品だと考えることができるんじゃないかと思い,これってある意味,ヒップホップカルチャーに通じるよなぁ,と書かせてもらった。前作は,彼ら自身と彼らのコレクションについてユーモアたっぷりにイントロダクションを行なった,と言える内容だったので,僕も映画を見ながら,彼らの人となりや,コレクションそのもののユニークさを存分に楽しませてもらった。

一方,この続編は,彼らのコレクションが全米の美術館に寄贈される様子を追ったものだが,作品そのもののテイストは前作と微妙に変わってきている。もちろん,ユーモラスな部分が少なくないんだけれども,それ以上にじーんとくる

そもそも,彼らのコレクションには一風変わったコンテンポラリーアートが多く,かなりアートに造詣の深い向きでないと目にする機会がないようなものも少なくないと思う。ところが,全米の美術館にこれらを寄贈するということは,これらの作品群を目にする機会や目にすることができる人々の数を爆発的に増やすことにもなる。彼らが集めてきたものが一部のマニアのものではなく,子供たちを含め,多くの人たちの目に触れることで,二人の「偉業」が,これまでとはまた違った側面を持ったようにも思う。まさに,この映画は彼らのコレクションの未来が映し出されたような作品になっていると思う。

その意味で,ハーブが言うように,彼らは現代アートの歴史に大きな足跡を残したのだんじゃないだろうか。

この映画,製作と配給のための資金をクラウドファンディングで調達したんだけれども,結果は,想定を超える金額が集まったそうで,この手のクラウドファンディングでは史上最高額を記録したんだそうだ。それだけ,この作品(と前作)に思い入れを持った人が多いということを意味しているんだと思うし,両作品を見た今,心から多くの人に見てほしいという気持ちになっている。

というわけで,未見の方は是非,劇場へ足を運んでみてください。
(もちろん,リピーターもね。)

ちなみに東京では,新宿ピカデリー東京都写真美術館ホールで見られます。
札幌はシアターキノで 4月13日 から。その他,全国の上映情報等は公式サイトで!

僕もちょっとだけ資金援助させていただいたので,エンディングでちっちゃ~く,名前を出していただきました。ありがとうございます m(_ _)m


2013年4月1日月曜日

英語で話すということ

今日は英語について。

ウチのガッコでは,去年から英語に関する大規模なプロジェクトが走っていて,僕もその片棒を担いでいる。内容は,日本人と外国人に対して,英語だけで授業をするサマースクールをウチのガッコで行なうというもの。授業をするのは全国の高専の先生方で,僕も一コマ持つことになっている。


このサマースクールのリーフレットができてきた。日本人で応募可能なのは高専生で,かつ3年生以上だけだけれど,関心のある向きは是非応募してほしい。詳細は後日ウェブで公開されるはず。

大学や高専も英語で授業を,というのはよく叫ばれているけれど,その実効性については,なかなか難しいところがある。英語でコンテンツを提供するのはいいとして,それを聞く学生の方の理解度が日本語の授業の場合よりも劣ってしまってはどうにもならない。今回のプロジェクトは,まず,とにかく英語でコンテンツを発信しようというのが目的なので,そこら辺の問題はその後の課題ということになる。頭が痛い問題だけれど,そもそも何のために英語でやるのか,というのが問題。それを考えれば,おのずと位置づけが決まってくるんじゃないだろうか。

さて,一方,この週末は,副業の方で得難い体験をした。土曜日に Asia Beer Cup というアジア地域のクラフトビールのコンペティションでジャッジをさせていただいた。ビアジャッジとしてのデビュー戦。しかも公用語は英語。


日本語ならまだしも,英語でアロマやフレーバーを表現して,賞を選定するためのディスカッションをしなくてはならない。自分のボキャブラリーの貧困さを実感する場面もあったけれど,アジアを舞台に活躍する海外の専門家と英語でガチのディスカッションができるなんて経験は本当に貴重。休憩時間にもいろいろな話ができて,楽しかった。

土曜日に先立つ金曜日には,ビールに関する表現力を磨くための講習も受けた。


講習を1回受けただけでは,必ずしもどうにかなるわけではないんだけど,こういう体験を通して,継続的に経験値を積むことが必要なのよね。

ボキャブラリー貧困でも下手でもいいから,英語で外国人とコミュニケーションをとる体験が,世界を広げてくれるということを改めて実感した次第。

これは,学生諸君にも同じことが言えるよね。

ちなみにウチのガッコの専攻科では,TOEIC 550 点を取得することが一つの目標に設定されている。こういう数値ってのは,なかなかモチベーションを高める材料にはならないんだけれども,強制されるのではなく,内なる必要性を感じて外国語に取り組んでみたらいいのではないですかね?

でも… TOEIC 550点ってそんなに高い目標値じゃないぜぇ…