2012年12月27日木曜日

仕込み,ツカミ,オチ

さて,僕らの仕事は落語家みたいなもんだとか,前にここでも書いたような気がするが,今日はそんな話。

やっぱり,授業をする前には,ネタの仕込みが必要なのよね。毎年同じ科目を担当していても,聞いている学生は違うし,ノリも違う。そうすると,やっぱり,その都度,それなりの仕込みが必要になる。

そして,高座(教壇)に上がると,まず,最初のツカミが重要なのだ。こっちに注意を向けて,「これから何が起こるんだろう?」と思わせる工夫ね。で,授業の最後には,90 分なら 90 分のストーリーをまとめる意味で,オチをつけなくちゃいかん。オチがバシッと決まって,

おあとがよろしいようで

ってとこで「また,来週!」となる。やはり,ツカミとオチが決まるかどうかも,事前の仕込みにかかっているわけだが,仕込みが十分にできずに本番を迎えてしまうこともあるし,十分に仕込んだつもりでも,うまくツカメなかったり,ラストでスベることもある。

ここ 1 ヶ月くらいの間に,そんなことをいろいろ思ったので,今日はその話を書いてみる。

11 月 23 日に中学生向けの公開講座

ひらめき☆ときめきサイエンス
ミッション IH(M:IH) ~守ろう情報,伝えよう秘密のメッセージ~

というのを実施した。これは科研費で得た成果を小中高校生や社会に還元しようという学振の事業の一環で,内容としては,簡単な暗号に関する講座と,データハイディングの手法を用いて,好きな画像の中に秘密のメッセージを埋め込んで友達に送る,という実習の 2 本立て。 暗号の方は,これまでも何度も行なっているもので,こちらも慣れたものなんだが,データハイディングの方は今回が初めて。しかも,事前の仕込みが十分にできず,中学生が操作するにはインタフェースが複雑すぎる,ということもあった。ツカミはそれなりにうまく行ったと思うんだが,ちゃんとオチたかどうかは微妙だったように思う。やっぱり仕込みは重要だと再認識した次第。それでも,参加者アンケートはまずまず好評だったので,少し救われたが,今後に課題を残した。

月が替わって 12 月 1 日と 2 日には,英語で講義を行なうための研修というのを受けた。これは高専機構の改革推進経費というので,来年の夏にウチのガッコで日本人講師が外国人学生向けに英語でサマースクールを実施するという事業の一環。2 日間かけて,たとえば,自分の分野に近い授業のビデオやその transcript を探してきてコーパス解析をするとか,実際に自分が行なう講義の構成を分析するとか,そんな内容。研修の最後には,参加者がそれぞれ講義の短縮版のようなミニトークを行なって,それぞれが採点をしたり,コメントを与え合ったりした。実は,ここでも 10 分くらいステガノグラフィに関する内容をしゃべったんだが,メルボルンで在外研究をしている間にやった講義のスライドを抜粋して作ったものを使った程度で,しゃべりに関してもほとんど仕込みはできていなかった。英語もこなれていなかったし,自分としてはかなりイマイチだったんだが,トークのツカミの部分やオチを含め,講師の先生や他のメンバーからの評価は思った以上に高かった。ちょっと拍子抜けしたけれど,自分としてはかなり納得が行っていないので,来年の夏までにもう少しネタに磨きをかけなければ,と思っている。

一方,他人の授業を聴く機会もあった。12月8日に子供が通う小学校の授業公開があったので,上のムスメの理科の授業を見に行った。内容はいろいろな物体を通して,豆電球がつくかどうか?という実験。小学校の先生も,特にこういう時には仕込みをしっかりやるんだろうなぁ,と思わせた。金属は電気を通すが,それ以外は通さないというような通り一遍の授業が終わった最後に,

先生の服は電気を通すかな? 

と先生は質問。子供たちは,そろって「豆電球はつかない!」というが,先生は短い休み時間に体と服に導線を巻きつけていたみたいで,見事に豆電球は点灯。オチの迫力は十分だった。でも,中身がちょっと物足りなかったな。子供たちがどの物体は電気を通すか,通さないかというのを挙げていったときに,ある女の子が「ビール缶の底の部分!」と言ったのに,先生は黒板に「ビールの缶」とだけしか書かなかった。

そうじゃないだろ?

缶の横なんかは塗装があって実は通電性は低いが底の部分はアルミ剥き出しなので,電気を通す。そこに子供が気づいたんだから,それをくみ取ってあげなくちゃ!オチは良かったがアドリブが効かなかった例。余裕がなかったんだろうか?確かにアドリブはもう一歩高度な技だけどね。

お次は,僕の年内最後の授業の話。12月19日のこと。この日の僕の「情報理論」の授業は,事情があってビデオ撮影が行なわれた。同僚のクロダ先生が授業改善プロジェクトというのをやっていて,その一環で希望者の授業を撮影してくれるというので,ためしに撮ってもらうことにした次第。内容としては,かなり数式をガリガリやる回だったので,絵的にはイマイチなんだが,まぁ,いろいろな事情を勘案してこの日にしてもらった。自分が授業で話しているのが,客観的にはどのように見えているのかを一度見てみたかったしね。芸人が同じネタを何度やっても,毎回,少しずつ違うように,あるいはミュージシャンがライブで同じ曲を演奏しても,その時その時で微妙に違うように,僕らの授業も,同じ内容でもその時によって如実に違う。だから,録画した媒体は,あくまでも2012年12月19日の「情報理論」の第11回目の授業の様子を切り取ったものに他ならないし,授業としてのクオリティはライブには絶対叶わない(この辺のことも前に書いてる)ので,撮影されたビデオを教材として利用することは,あまり積極的には薦めない。ただ,自分としてはその時の立ち位置だったり,目線だったり,自分が授業するときに癖みたいなものを客観的に見てみたいと思ったわけ。実は仕込みそのものはあまり十分ではなかったし,オチというオチも付けられるような内容でもなかったので難しくはあったんだが,年明けにはビデオを見られるようなので,それを見たらまた報告しようと思う。

さて,それで今日なんだが,今日の夕方から北大で Imagine Cup の話をしてほしいと頼まれている。というわけで,この 2 ~ 3 日,時間を見つけて,仕込みの作業をしていた。ビデオ素材 3 本を含めて 50 ページくらいのスライドができあがり,何度か通してみたので,仕込みは OK。ツカミとオチも用意しているので,これがうまく機能するかどうかは,今宵のお楽しみ。

さぁ,もう 1 時間もしたら出動だなぁ。


2012年12月24日月曜日

豪雪

1か月ぶりの更新です。
この間,いろいろありましたが,その辺はまた別途 (^^;

実は,この週末から札幌にて隠遁生活を送っております。
もちろん,ぼちぼち仕事もしています。

今年の札幌は雪が多い。

実家の前にも巨大な雪が山のように積もっておりました。
道路脇だから危ないんだが,子供たちにはいい遊び場だったり…


実家近くの公園も 50センチ以上の雪が積もり放題積もっている状況で
子供たちは大フィーバー。


雪山作って遊ぼうということで,公園の雪だまりを開墾しました。


今日の雪はサラサラでなかなか固まらなかったのだが,
頑張って山作って踏み固めて,トンネルまで作りました。


僕ならマズいだろうけど,子供は上に乗っても陥没しませんでした。

2時間程度の除雪(?)作業でした。

2012年11月21日水曜日

週末の旅行者

11月に入って,週末はずっと旅行しているような気がする。週末も含め,今月は月の半分くらいを自宅外で過ごしているような状況。

まず,第1週,11月2日にハワイで行なわれたISITA2012から帰ってきて,そのまま伊勢へ小旅行。

第2週,11月8日~10日は前回書いたように東北へ出張。

第3週,11月15日~17日は研究会のため大分へ出張。

で,今週は第4週,昨日から山口大学に来ている。明日,東京へ戻って,あさっては連休の初日だが,学校で中学生対象の公開講座。その翌日,11月24日と25日は,札幌に移動。

いやはや,九州から北海道までまんべんなく移動しているような状況でございます。

というわけで, 今は山口県は湯田温泉。3年ぶりの湯田温泉。前回はSITAシンポジウムだったのだけれど,今回は山口大学の先生に招かれ,講演を行なうのが主目的。いろいろ事情もあって,昨日の夜,山口に入り,今日は研究打ち合わせと講演,明日の朝に東京に戻るという強行軍。

まぁ,でも素朴な温泉旅館で湯につかれるから良しとしよう。

というわけで,今日は講演会。午前中は10年来の知り合いでメルボルン時代もお隣にお住まいだったマツモト先生を訪問。 午後からが山口大学理学部の数理・情報科学合同講演会というので,話をしてきました。

一応,怒涛の出張ラッシュも一段落つくはずなのだが,溜まっている仕事はなかなか片付かない。あさっての公開講座の準備もまだ少し残っているし,それ以外にも急ぎで片づけなければならない仕事が列をなして待っている。

あ!!!試験問題も作らなきゃ!!!!

うーーーー,嫌なこと思い出した。

でも,とりあえず今日は風呂入って寝よ。明日があるさ…(これが敗因)

学生諸君は試験勉強を明日に持ち越さないように!(←説得力ないよな…)

2012年11月9日金曜日

収穫

昨日から東北に出張に来ている。
昨日は,岩手県の矢巾町役場を訪問し,企画財政課の方と面談。

 矢巾町役場

一方,今日の午前は仙台市役所を訪問し,情報政策部の方と面談した。

メインの目的は今日の午後に行われた東北大学の仙台フォーラムに出席すること。

フォーラムはともかく,役所めぐりについては,「何で?」って思われる方もいるだろう。

しかし,この 3 つ,今の僕の研究テーマと深く関係しているのだ。

今年から 3 年間採択になった科研費のテーマが,実は防災関係の内容だったりする。
(研究課題名など知りたい方はこちらを参照のこと。)

で,研究を進めるにあたって,被災地の様子を見てこられた方や,
自治体で防災や減災の施策に携わっている方の意見を聞きに来たというわけ。

僕らは,実際に震災のひどい状況を身をもって知らないし,
(僕に至っては昨年の震災の時,日本にすらいなかった…)
机の上で紙と鉛筆を使ってアイディアを練っていても,
独り善がりの研究になってしまう恐れがある。
だからこそ,現場の方の意見を拝聴したかったわけだ。
ただ,先方は,こちらの技術的なことや専門的な内容については
よくわからない可能性が高いから,短時間でそのエッセンスを
必要十分に伝えて,有益な情報交換をする必要がある。

これって言うほど容易なことじゃないんだが,
結果,今回はそれなりにうまく行ったんじゃないかと個人的には思っている。
こちらが何をしたいかは理解していただけたし,
先方からもいくつかの非常に建設的なご意見をいただくことができた。
詳しいことは書けないけれども,これまで思ってもみなかったような方向に
研究を発展させることができそうなヒントもつかむことができた。

そもそもの僕らの研究テーマの主目的は,災害時に,
いかに迅速かつ正確に災害の情報を伝えて,情報格差を軽減するか,
というところにあった。
一方,現場の方からの意見としては,たとえば,

一方的に情報を伝えるだけではなく,その情報が伝わったことが
役所側にフィードバックされて初めて,住民の安否が確認できる

とか

災害発生時だけではなく,発生後,避難所でも有効活用する技術になれば

とかいう話があり,これは本当に参考になった。
確かに言われてみればその通りなんだが,
僕らの当初の研究計画には欠けていた部分だったりする。

短時間だったけれど,自分たちのやっていることに何が欠けているのかが把握でき,
かつ,今後進めていく上での重要な足がかりを得られたという意味で,
今回の訪問は有意義だったと思っている。

また,午後に行われたフォーラムでも,今後のヒントになるであろう話を聞くことができた。

ということで,いろいろ忙しい中,ここまで来た甲斐があった。収穫,収穫…

というわけで,ひとり祝杯


写真は昨晩いただいた,盛岡はベアレンのアップルサイダー
無濾過で度数は 6%。地元岩手産のリンゴをたっぷり使用した逸品。
こちらでも収穫 (^^v

東北は酒も食べ物も旨くていいよね…
(と全国いろんなところで言っているような気がするけど…)


2012年10月24日水曜日

病状

facebook ではいろいろ書いていたんだけれども,
自分の記録のためにも一応,残しておく。

3 週間くらい前から右手の指先がしびれている

最初に意識したのは小坊主の運動会の時だから 9 月 29 日。
その時は右足の親指も少ししびれていた。

ま,そのうち治るだろ,と思っていたり,
ちょうど風邪ひいて内科にかかったりしたので,その時に医者に聞いてみたりしたんだが,
いずれにせよ,

しばらく様子見ましょう

ってな感じだったので,言われるがまま,様子見てた。
足のしびれほとんどなくなり,右手の人差し指と親指の先端だけがしびれていた。

 プロコン出張で帰ってきてもまだしびれているので,
きちんと調べようと思い,先週の金曜日に近所の整形外科を受診。
レントゲン検査の結果,一応,頸椎症が怪しいとは思われるが,
足もしばらくしびれていたということは,頸椎だけが原因とも考えられず,
脳の可能性もあるというので,脳外科に紹介状を書いてくれた。

というわけで翌 10 月 20 日の土曜日に八王子市内の
脳神経外科を受診した。
医者の見解は

ほぼ100%頸椎でしょ。

とのこと。ただ,脳の可能性がないことを確実にするために,
検査はしておこうということで,採血をして,
脳と首と腰の MRI 検査をした。
 というわけで僕の MRI バージンは破られた。なんのこっちゃ。

で,検査の結果,
MRI の結果は完全に問題なし。
血液検査も特に問題なし。
しびれを抑えるために錠剤を 2 種類処方され,
2週間ほどこれで様子を見ることになった。
同時に最初に受診した整形外科に書状を書いてくれたので,
MRI の検査結果と手紙を持って,月曜日再び整形外科へ戻った。

脳の可能性は完全に否定されたわけで,
おそらく,最初に検査した時に若干怪しいと思われた部位が原因の
頸椎症だろうということで,
定期的に首を伸ばす感じの理学療法を受けることと,
自分でもできる肩甲骨周りを和らげる体操のレクチャーを受けた。

というわけで,現在に至る。

処方された薬が強烈に眠気を誘うもので,
ここ数日,いくら寝ても,日中眠くて仕方がない。
仕事の効率も落ちまくりでございます。

しばらく,お手柔らかにお願いいたします m(. .)m

見た目は子供でも,体は明らかに衰える方向に進んでいるのね。


2012年10月14日日曜日

秋祭り

この 2 日間,福岡県大牟田市の大牟田文化会館で,
全国高等専門学校第23回プログラミングコンテスト(高専プロコン)が開催されました。

 今年,ここでもひと騒動起こした Imagine Cup 2012 世界準優勝チーム Coccolo は,
思えば,昨年この大会で最優秀賞を受賞したところから,
お祭り騒ぎが始まっていたように思います。
あそこから世界仕様にソリューションをブローアップし,
英語でのプレゼン力を高めて,世界大会での結果につながったわけです。

そして,この秋,彼らは,最終日,閉会式前のミニ講演会に講師として招かれ,
この大会に凱旋してきました。


 講演のテーマは「プロコンから世界へ」。
日本の高専生が持つスキルは突き詰めれば世界に手が届く。
彼らの経験に基づいたメッセージは,
会場にいた全国の高専生や指導教員の方々,協賛企業の方々などへも
しっかりと伝わったのではないかと思います。


今日,会場にいた学生たちの中から,Coccolo が惜しくも届かなかった
世界の頂点に立つ面々が出て欲しいと思います。
その可能性は十分にある。
てっぺん」への第一歩をぜひ踏み出してほしいと思います。

さて,で,今大会の東京高専チームの活躍についても
書いておかなければなりませんね。
今大会,ウチのガッコからは,競技部門と課題部門それぞれ 1 チームずつが
本選(全国大会)に出場しました。

競技部門はステージ上に提示された大量のサイコロの個数を
デジカメなどで撮影した画像などを元に正確に推定しなさいというお題。
題して「数えなサイ」。
本校チームは惜しくも上位入賞はなりませんでしたが,
2年生と3年生の混成チームだったし,
来年以降,また闘志を燃やして挑戦してくれることに期待です。
僕も今年の前半はチームのサポートを十分にできなかったけれど,
競技部門はこのコンテストの「華」だと思っている一人として,
9年間遠ざかっている全国優勝をぜひ取り戻したい。
今年の僕の猛烈な反省点はここにあります。

一方,課題部門は見事,審査員が選ぶ特別賞と,
企業賞である富士通特別賞をダブル受賞しました。
ここ数年,東京高専は課題部門か自由部門で
賞を獲り続けているので,その伝統を守ってくれました。


彼らの開発したソリューションは「ComBo」という電子回覧板。
モノは電子媒体ですが,
SNS によるバーチャルなコミュニケーションが当たり前のこの時代に
あえて,「直接手渡す」ことの重要性に着目した点が
斬新であると高く評価されたようです。

 Coccolo の某リーダーも,

プレゼンうまいじゃん,もうちょっと手を入れるともっと良くなる

と語っていたこの素材,
このまま終わらせるのはもったいないなぁと思います。
 せっかくだから,もうちょっとやってみようよ,ね?ね??

いやいや,秋の祭も格別ですね。


2012年10月12日金曜日

情熱

今日はちょっと偉そうにわかったようなことを書かせてもらう。

8 月の終わりごろから,高専フォーラムであったり,
ウチのガッコの教育討論会であったり,
富山大学で行なわれた企画シンポジウムであったり,
そんなところで同僚やら,他の高専や大学の先生方やら,
その他,いろいろな方々と会話する中で思ったことがある。

何かというと,他でもない,
今の学生さんって,僕らの頃より大変だよなぁ
ということである。

特に学生諸君は誤解しないでいただきたいのだが,
これは学生たちのことを憐れんで甘やかすことを意図しているのではない。
むしろ逆で,以下では少し厳しい注文をしたいと思っている。

今は,国公私立を問わず,教育業界も競争の時代で,
教育の手法や効果について常に改善を要求され,
客観的な外部評価にもさらされている。
このことで我々教員に課せられるタスクも一昔前に比べて
はるかに増大している。

これは,我々も大いに反省すべきことなのであるが,
このことにより生じる負担は,本来我々が受け入れるべきなのであるが,
不本意ながら学生たちにも窮屈な思いをさせてしまっていると思う。
社会のシステムがいかに変わろうとも
学生が教育を受ける姿勢が変わるべきではなく,
学生たちにとっては学校が担うべき責任や負担を感じることなく,
のびのびと学問に勤しむことができて当たり前だろう。
ところが,現状は,学生にもそれなりに大変な思いをさせてしまっているわけであるから,
我々はそのことの重さを自覚しなければならないと思う。

ひょっとするとこのことも一因になっているのかもしれないのだが,
こんなデータがある。

日本の大学生は米国に大学生に比べて,
圧倒的に自宅学習の時間が少ない
そうである。
ある調査によれば,平日の自宅における学習時間は
トータルで 1 時間程度しかないそうである。
すなわち,宿題やレポートを除けば,学生たちはほとんど自宅学習をしていない。
また,大学や高専において留年率が高いことも,しばしば問題とされる。

このうち,留年率については,僕はあまり大きな問題とは思わない。
程度の問題もあるが,子供の数が減って,
学校へ入ってくる学生の学力が全体として低下する中で,
留年率が下がらないことは極めて自然な問題で,
ある意味,学校としての教育品質が保たれている証しであると思うからだ。
(もちろん留年する学生を減らすために
 我々が努力しなければならないことに変わりはない。)

それよりも問題とすべきは,学生の学習時間の低下である。
僕らが学生の時分も,振り返ってみれば,
そんなにガリガリやってたわけではないとは思うが,
さすがにもう少しくらい机に向かっていただろう。
この原因はどこにあるのだろうか?

さまざまな原因が考えられるが,一つの大きな原因は
学生たちの意欲,モチベーションの低下であろうと思う。
ウチの低学年の学生たちを見ていても,目の前の宿題や試験をクリアし,
単位を取ることに汲々としていて,その先が見えていないように思われる。
その先に大きな目標や夢がなく,あるいは見つけることができずに,
ひたすら単位消化ゲームを繰り返しているように見えるのだ。
もちろん,冒頭で述べた教育機関や社会のシステムの変化を
教員側が学生たちに負担させてしまっていることもあるのかもしれないが,
それにしても,勉強って本来,そんなにつまらないゲームではなかったはずだ。

伸びない学生,勉強しない学生ほど,こんな言い訳を言うことがある。

ゆとり世代だからさ…

先にも述べたが,社会がどのように変わろうとも
学生が学問に向かう姿勢は変わるべきではない。
時代がどう変容しようとも,学生一個人としてなすべきことは
今も昔もこれからの未来においても変わらないだろう。
このような言い訳は単なる甘えで,そんなたわ言を吐くヒマがあったら,
もっと前を,上を見ろと言いたい。

目の前のことに囚われるのではなく,自分の進む先に何があるのか,
それを見据えてほしいと思う。
自分が本当にかなえたいと思う,本気になれる夢や目標を見つけるのは
簡単なことではないかもしれない。
けれども,自分が情熱を傾けられるものが何なのか,
そんなことを考えながら生きてみるのも悪くないんじゃないだろうか?
夢や目標には天井がないし,いつも思いをはせていれば,
いつか何かがおぼろげながら見えてくるだろう。
そして,何かが見えてくれば,少し周りの世界も変わって見えるんじゃないだろうか?

時には外に出て,自分の姿を客観的に見てみることも効果的だろう。

この週末に開催される全国高専プログラミングコンテストのため,
僕は今日,福岡に降り立った。
明日以降,情熱を注ぐことができる何かを見つけた,
あるいは見つけつつある全国の学生たちに会うことができる。

青くさくてもヒリヒリしたような夢や情熱に出会えるだろうか?

2012年9月25日火曜日

夏の終わり

今年の夏休み,最後は,Imagine Cup で活躍した Coccolo の学生たちと
沖縄でダイビングを楽しみました。

全員,PADIのオープンウォーター・ダイバーのライセンスを取得


講習終了後もファンダインビングを楽しみました。
講習も含め,4日間で9本のダイビング。
実潜降時間はトータル6時間半ほどに及びました。
下の写真は慶良間諸島の儀志布(ぎしっぷ)島・神城(かみぐすく)。
透明度30mと最高のコンディションでケラマブルーを楽しむことができました。


今回,お世話になったのは,北谷町にあるダイビング・ショップ


オーナーのトモさん,店長のヒロさん,主にガイドしてくれたタクさん,
ありがとうございました。
今回はカメと青の洞窟は見られなかったけれど,
是非またチャレンジしたいと思います。

夜,ガイドのタクさんも一緒にみんなで打ち上げをした後,
僕は一人で北谷の町を放浪。

で,見つけたのが,地ビール酒場「ビアライゼ」


こんな店があったとは知らなんだ。
まだ開店して1年経っていないということですが,
全国的にクラフトビールが浸透してきている証なんでしょうね。
というわけで一人2次会。

ここはすべてタップで11種類のビールを提供しています。
残念ながら今日は沖縄のクラフトビールは1種類だけだったけれど,
スワンレイク,プレストン,ベアードを始め,さまざまな
クラフトビールをいい状態で呑めるという意味では,
素敵なお店だと思いました。
オーナーの待鳥さんは,ビアテイスターとコーディネーターの資格
お持ちとのことで,僕のお仲間 (^^;
横浜のビアフェスにもボランティア参加するつもりが,
台風のため断念したということで,いろいろと話が弾みました。

また,機会があれば,沖縄でも,
ビアフェスの際にでも再会したいと思います。

というわけで,最後の沖縄の夜は更け,最後の夏も終わりです。

でも,まだしばらく暑いんだろうなぁ。
東京に帰ると,諸々,現実に逆戻りです。


2012年9月22日土曜日

基地のまち

沖縄に来ています。
 
Imagine Cup 2012 日本代表チーム Coccolo のメンバーも一緒です。
 
20日には,沖縄高専を訪問し,学生交流会に出席しました。
沖縄高専で高専プログラミングコンテストなどに取り組んでいる ICT委員会と
チームCoccolo の交流です。
Coccolo のメンバーは,高専プロコンから,Imagine Cup 日本大会,
そして世界大会へとどのようにプロジェクトを進めていったのか,
というような話をしました。
 
 
沖縄の学生さんたちは,元気でいいですね。
Coccolo のメンバーはともかく,ウチのガッコの学生たちにも
このくらいの活力が欲しいなぁ,なんて思ってしまいました。
 
ところで,沖縄高専が立っているところは,話には聞いていたけれども
非常に興味深いところでした。
 
まず,高専の敷地は米軍のキャンプ・シュワブに隣接しています。
 
 
そして,校舎から海を見渡すと,そこは辺野古の海。
 
 
そう,ここは普天間基地の移設候補地なのです。
ちょうど上の写真の中央,小さい島のある辺りが,
まさに移転が計画されているあたりなのだとか。
 
沖縄は4回目だけれど,名護のこの辺りに来たのは初めて。
いろいろ考えさせられるけれど,今回来ることができてよかったです。
 
 
~おまけ~
 
沖縄高専の校舎にはパステルカラーのパイプがはいめぐらされていました。
 
 
うーん,パイプフェチ垂涎… (^^;
 
 

2012年9月19日水曜日

疾風

ここ最近,更新が滞っていて申し訳ありません。
更新が滞っているということで,熱心な読者の皆さん(?)からご不満の声が上がっているということを,風の噂に聞きました (^^;

いろいろ忙しくて,心身ともに余裕がなかったもので...すみませんね。

ということで,今日はここ1ヶ月の出来事をフラッシュでお送りします。
題して

「『疾風のように過ぎ去った1ヶ月を振り返る』という名の言い訳」

です。

  • 8月24日(金)前々から計画していたことですが,長女が手術をするということで,この日はその入院手続きに行きました。ただし,手術は月曜日ということで,この日は簡単な検査と手続きだけで即外泊。日曜の夜に病院に戻ることにしました。
  • 8月25日(土)娘の外泊中だから家族と過ごせばいいのに (^^; この日はインターナショナル・ビア・コンペティション2012というビールの国際的な審査会でスチュワードとしてボランティアをしました。審査用のビールを提供する仕事です。終了後,審査会出品ビールの有料試飲会でもお手伝いをし,翌日に開催されるカンファレンスの準備までを行ないました。カンファレンスも出たかったけれど,こればかりはいたしかたなし。
  • 8月26日(日)〜28日(火)というわけで,日曜は娘が病院へ。病室へは2人までしか入れないので,病院へはヨメが付き添い,僕は食事の支度をしたりして,小坊主と家で留守番。少しは役に立たないとさ。月曜の手術当日は僕も一緒に病院へ行きました。手術は無事終了。娘も元気で,まずはひと安心。手術の翌日にすぐ退院。火曜の午前は僕が退院に付き添いましたが,午後はヨメとバトンタッチして僕は代々木のオリンピックセンターに向かいました。
  • 8月28日(火)〜31日(金)代々木のオリンピックセンターで全国高専教育フォーラムに出席。28日はポスター発表の準備と,夜の情報交換会でイマジンカップの報告を行ないました。29日は情報理論教育に関するポスター発表,30日は海外インターンシップ事業に関する事例報告を口頭発表と毎日フル稼働。しかも,30日は全国高専プロコンのチーフミーティングがあったり,その後,30日と31日に今年度から獲得した高専教育改革経費プロジェクトの打合せがあったりと会議が続き,さすがに疲れました。
  • 9月3日(月)・4日(火)ウチのガッコの教育討論会。全校あげてのFDで,教育改善についていろいろと議論しました。
  • 9月5日(水)この日から3日間,ウチのガッコは学生の臨時登校日で試験返却などを行ないました。午後は法政大学の小金井キャンパスで行なわれた情報科学技術フォーラム(FIT2012)に少しだけ顔を出しました。夜は渋谷で映画鑑賞。
  • 9月6日(木)この日の午前もFIT2012に出席。電子透かしコンテストの結果発表と表彰式が行なわれ,ウチの学生が提出したものも指定された技術基準をクリアしたということで認定状が贈呈されました。ホントはもう少しいいものにできたという気もしたんだけれど,ま,とりあえずは良かった。午後は学校に戻って,イマジンカップの取材。八王子テレメディア(ケーブルテレビ)の取材でした。
  • 9月7日(金)この日は朝イチ,校長室で会議。その後,試験を返却して,午後はインターンシップの見回りで都心へ。
  • 9月8日(土)午前中,八王子駅前のクリエイトホールで夏休み期間中唯一の学生とのゼミ。本当は登校日中にやれれば良かったんですが,上記の通り時間がとれず。そして,この日は学校も停電ということで学校で行なうこともできず,外の会場を借りることに。でも,午前中3時間みっちりと議論できて,それなりに有意義だったと思います。前期は卒研の指導を十分にできたとは決して言えないので,この日は貴重でした。これで少しはペースアップしてくれるだろか?学生諸君
  • 9月9日(日)午後,次の週末3連休に行なわれるビアフェス横浜の会場下見と実行委員会のため,横浜へ。夜は呑んで帰ってきたのでほぼ終電 (- -;
  • 9月10日(月)午前中,学校で学科のFDとして会議。その後,出張のため富山へ
  • 9月11日(火)〜14日(金)富山大学で行なわれた電子情報通信学会ソサイエティ大会に出席。期間中,基礎・境界ソサイエティ運営委員会や,パネルセッション「情報理論・符号理論の教え方」のパネリストとして講演,ソサイエティ表彰式で編集活動感謝状を授与されるなど,毎日何がしかの出番があり,それなりに多忙。そして毎日痛飲 (- -;;;
  • 9月14日(金)〜17日(月)14日は富山から東京を通り越して横浜まで戻り,翌日からのビアフェス横浜の準備を少しだけ手伝い。15日〜17日の3日間がイベント本番。僕は協会ブースという,クラフトビールメーカーの方が参加せず,ビールだけが送られてくる部門で,在庫管理,水や冷却用の氷周りの管理などを行なうパートのパートリーダーとしてボランティアをしました。そして,これまた毎日痛飲 (- -;;;;;;;
  • 9月18日(火)会議や雑用をこなすため,学校へ。夜はメルボルンの Thunder Road Brewing の坂本さんが一時帰国しているため,代々木の Watering Hole でじっくりと日本とオーストラリアのクラフトビール事情について話をしながらグラスを傾けました。また呑んでる (- -;;;;;;;;;;;;;;; 彼女はビアフェス横浜の初日にもお客さんとして来てくれていたけれど,僕の方が忙しくてあまり話もできなかったので,この日はゆっくり話せてよかったです。ますますメルボルンが恋しくなりました。次はいつ帰れるかなあ??

以上,ざざざーーっと振り返りました。

で,今日は沖縄にいます。その辺の話はまた明日以降ゆっくりと。

この1ヶ月の間,特に高専フォーラムとか,学校の教育討論会とか,ソサイエティ大会とかを通して,いろいろと考えさせられることもあったので,それも忘れないうちに書いときたいと思います。

沖縄滞在は一週間の予定で,ある程度時間にゆとりもありそうなので,少し頻繁に更新します。

でわでわ。


2012年8月20日月曜日

ノスタルジィ

昨日は,午前中,高校の同窓会実行委員会というのがあり,
初めて出席してきた。
厳密には初めてではなく,東京の自宅から Skype で参加したことはあったんだが,
iPad で表示されて何か遺影みたいな感じだったらしいし,
リアルには初めて。ある意味,リベンジ。

 高校の校舎は 1995 年に建て替えられたそうで,
それ以来何度か訪れているが,やっぱり見慣れていない分,違和感がある。


会議が終わった後,せっかくなんで,散歩がてら縁の場所を訪ねてみることにした。
僕は小 6 の夏に札幌市中心部から郊外に引っ越しているので,
もともと住んでいた家は高校から歩いて 15 分ほどの位置にある。

で,高校から電車通り沿いに 1km ほど北上。

通っていた幼稚園はまだ健在だった。


ちなみに,幼稚園はお寺に隣接,というか境内の中にあり,


この鐘つき堂なんかは,よく登ったり飛び降りたりしたもんだ。

幼稚園から 1 ブロック北へ行ったあたりに当時の我が家があったんだが…


今は駐車場になっていた。
お隣のお屋敷は当時のまま。
この屋敷の横に幅 2m くらいの小路があり,それをはさんで家が建っていた。
ちょうどまるごとすっぽり駐車場になった感じ。
反対側の隣は当時旅館だったけれど,今はマンションになってることがわかる。

つづいてさらに北へ 300 m ほど進むと,当時通っていた小学校。


都市部の空洞化で当時の 4 つの小学校が合併したため,
当時とは名前も違う。建物も当然新築されていて,
ほぼ当時の面影はない。校庭も芝生だったり,かなりの変わりよう。

ここの小学校の OB には,童謡「どんぐりころころ」を作曲した梁田貞氏がおり,
歌碑も建っている。


梁田氏は札幌生まれで,高校の大先輩(旧制中学だが)でもあったりする。

ちなみに,校舎の反対側には当時からあったと記憶している
二宮尊徳の像があった。


これ,定番だけど,当時のままのものなんだろうか?
いまどき,こんなの(失礼!)新しく建てないような気がするから,当時のものかなぁ?

ちなみに,この像から十字路を臨んで反対側には,
こないだ紹介した「シアターキノ」がある。


さて,ここから北へ 300m で札幌の中心,大通公園。
そこから更に少しだけ北上した北海道庁の南側に,
僕が生まれた病院がある。


もちろん,当時のことを覚えているはずもないけれど,道庁を通り抜けてさらに北上し,
JR 札幌駅を越えると大学のキャンパスだったりするので,
この辺りは学生時代もよく歩いたエリアなのだ。

というわけで,何となく足跡を辿る旅はこれでおしまい。

最後におまけ。
大通公園でホップが植えられているのを見た。


たわわに毬花がなってるなぁ。
 我が家のグリーンカーテンのホップちゃんは花も咲かないし,
何となく元気がない。
何が悪かったのかなぁ??


2012年8月12日日曜日

いつの間にやら8月

前回更新してから3週間近くが経過…
この間,いろいろあったので,かいつまんでご報告。

7 月末から 8 月初めにかけて Imagine Cup 関係の取材などが
怒涛のように続きました。

 7 月 26 日,読売新聞多摩地区版の取材
7 月 27 日,日経パソコンの取材
7 月 30 日夜,「花テック」イベントブースでのデモ披露
7 月 31 日,多摩信用金庫理事長を表敬訪問
8 月 1 日午前,国立高専機構理事長表敬訪問
8 月 1 日午後,八王子市長表敬訪問
8 月 7 日,日刊工業新聞の取材
8 月 8 日,八王子経済新聞の取材

いやぁ,忙しかったねぇ。
ただ,この中でも異色なのが「花テック」。
これ,浅草の花やしきを貸し切り状態にして行なわれた IT 関係のイベントなんだが,
何と,縁日スペースをブースに見立ててデモをするってもの。
主催の Techwave なんかの記事を読んだという方もいて,
なかなか盛況ではありましたが,
何とも珍しい経験をさせてもらいました。
やっぱ,ちょっと変わった感じよね。


上のチョウチンを LED にできればよかったんだけどねぇ~。

この間に,もちろん授業があったり,試験があったり,
試験の採点があったりしたんだが,それらもほぼ一段落して
さすがに 8 月は夏休みモードに入れました。

今年の夏休みは我が家はスケジュールがバラバラ (^^;
まず,子供達 2 人だけで 2 日に札幌に帰省。
僕は 8 日に札幌に移動。ヨメは 18 日
ちなみに,2 日は羽田まで僕が送って行きました。


で,その日のうちに僕は名古屋へ。
目的はボランティア活動…


今年で 2 年目のビアフェス名古屋で 3 日間お手伝いさせていただきました。
東京や横浜のビアフェスとも規模も雰囲気もちょっと違っていたし,
アウェイであることもあって,本当に楽しませてもらいました。
名古屋の素晴らしいビアパブを訪問することもできて,満足でした。

地ビール協会のボランティア仲間も僕にとっては大切な人達。
名古屋が終わった翌日の 6 日(月)には,
その仲間たちと新宿パークハイアットの「パークブリュワリー」を楽しみました。
(名古屋も一緒だった面々が半分はいたんだけれども…)
ここではサンクトガーレンのオリジナルビールが 2 種類楽しめる。
一応,ボクの Imagine Cup 祝勝会も兼ねてくれていて,
ビア仲間たちにも本当に感謝感謝です。

…そんなこんなで,一応仕事も少し残してしまい,
夏休みの宿題は持ち帰ってしまったんだけれども,
8 日の夜に札幌に帰省。これから 2 週間の夏休みです。

すでに昨日は高校の同期会だったり,これからも懐かしい友人たちと
会う機会があったりする予定です。
今年の前半,何だから知らないけれど異常に忙しくて
疲れた頭と体を休めて,リフレッシュしたいと思います。

そう言えば,いろんな人に痩せた痩せたと言われるんだけど,
ウェイトは変わってないのよね,たぶん。
やっぱ,やつれたのかな?

2012年7月21日土曜日

数年ぶりの訪問

札幌出張も最終日。
今日は移動日だし,帰りの便までは時間の余裕があるので,懐かしい場所にやってきた。

そして,たいへん大切な場所でもある。

札幌にある小さな映画館。シアターキノ


学生時代はたいへんお世話になったところでもある。

実は,ボクとヨメはここの市民株主だったりする。


僕たちは結婚指輪を持っていない
その代わりに,当時募集していたここの市民株主になり,ボクが2株,ヨメが1株所有。
当時はもちろん,記念にもなるし,
学生時代お世話になったキノと代表の中島さんへの恩返しというつもりでもあった。

子供を連れて帰省してきても,なかなか映画館に足を運ぶ機会がなく,
ここを訪れるのは本当に久しぶりだった。

で,今日観た映画は,オーストラリアとイギリスの合作映画

「オレンジと太陽」 (Oranges and Sunshine)
(IMDbのエントリはこちら

久々に来た時に偶然こんな映画が見られるとは,
やっぱりオーストラリアには奇妙な縁がある
この映画,メルボルンから帰ってくる前に,チラシだけは目にしてた記憶がある。
公開は僕が帰国した後だったはず。

19世紀から1970年代まで,イギリスからオーストラリアに
子供達が集団で送り込まれ,強制労働や虐待を強いられていた,という
児童移民制度」と,それを世に知らしめたソーシャルワーカー,
マーガレット・ハンフリーズの姿を描いた実話に基づく劇映画である。
当時は英国政府も豪州政府も事実を否認していたが,
2010年までに両国首相が正式に謝罪した,暗黒の歴史でもある。
タイトルは,当時送り込まれた子供たちが
オーストラリアは太陽が輝き,毎朝もぎたてのオレンジが食べられる
という話を聞いていた,ということに由来している。
確かに,現在のオーストラリアは太陽がさんさんと輝き,(紫外線は強いけれども :-P)
毎朝,新鮮なオレンジも味わえるだろう。
一方で,いくつかの暗い歴史のことも僕は知っていたけれども,
これまでこの話はよく知らなかった。

ドキュメンタリーなら,暗い歴史と当時の誤った政策を糾弾する映画になるところだが,
あえて劇映画としたことで,被害者や主人公のパーソナルな部分に光を当て,
特に被害者の「自分は誰なのか?(Who am I?)」を知りたいという
思いにウェイトを置くことに成功している。
そのため,決して説教くさくなく,これが事実であるのか,という驚きとともに
ずっしりと重みのある人間ドラマとして本作を楽しむことができた。

監督は,かのケン・ローチの息子,ジム・ローチ
 個人的には,この作風,お父上の作品よりも好きかも… :-P

オーストラリアの澄み切った青空と海,
それとここで描かれる黒い歴史とのコントラストが胸に迫る。
 ボクが好きな演技派,エミリー・ワトソンの好演もあり,
ぜひみなさんにお薦めしたい佳作。


2012年7月20日金曜日

祭りは続く…

今,札幌の実家に来ています。
実は今日,明日と札幌で研究会があり,昨日から土曜日まで出張で滞在しています。
旅費を浮かせるため,実家に泊まっているという…

ところが,なぜか今日の午後は東京にいました

あれ?

というのも,イマジンカップに関連して,文部科学大臣を表敬訪問する,
ということで,日帰りで札幌から東京に戻ったというわけ。
今日(もう昨日か)は,研究会で自分の研究発表があったため,
朝から手稲にある北海道工業大学へ。
で,12:00頃,プレゼンが終わり,本当はその後,
研究専門委員会という会議もあって,それにも出なくちゃいけなかったんだが,
それはごめんなさいして,会議の資料と弁当だけもらって,
東京にトンボ帰りしたというわけです。

なんとか14:00新千歳発羽田行の便に飛び乗り,
16:30頃,文部科学省に到着。
17:15頃から学生達やウチの校長,高専機構の理事などとともに
平野文部科学大臣にお会いしてきました。

そして,文科省には我々だけではなく,これを取材しに,
マイクロソフトの方々や,週刊アスキーやニコ生など,プレス関係者も集結!

文部科学大臣への表敬訪問がニコ生で流されるなんて,
過去にあんまり例がないんじゃないの??

というわけで,イマジンカップの余波はまだ冷めることがありません。
この後も取材や報告会,イベントなどがいくつか入っています。
学生は学業が本分なので,これらすべてを受けるのは
むずかしいため,その辺りを管理するのも
僕らの仕事だったりします。
なんか,アイドルのマネージャーみたい… (^^;

うれしい悲鳴ですけどね。

ちなみに,明日は平野大臣がウチのガッコを視察にいらっしゃるそうです。
僕は札幌に戻ってきたので,対応はできませんが,
まぁ,他のセンセ方が,なんとかしてくれるでしょう。
してくれますよね?
よろしくお願いします m(_ _)m

というわけで,僕は明日(だから,もう今日だろ?),
北の大地で涼しい風に吹かれようと思います。

ではでは。

2012年7月14日土曜日

祭りの後?

生来お祭り好きなんですよねぇ…

というわけで,祭りの余韻が冷めぬうちにいろいろ書いとこうと思います。

 みなさん,ご存知の通り,シドニーで開催されていた Imagine Cup 2012
東京高専の Coccolo がソフトウェアデザイン部門の第 2 位になりました。


ご声援していただいた皆さん,本当にありがとうございました。
Imagine Cup を初日から最終日まですべて楽しみ尽くせるチームは
ほんの一握りにすぎません。
その意味では,我々のチームは本当に幸せでした。


僕自身もメンターとしてこの現場に立ち会えて本当に幸せだったと思います。

一部報道でも書かれていますが,今大会,Coccolo にとっては
決して順風満帆なものではありませんでした。
何と言っても,初日から電源ケーブルのテストが通らず,
通電許可が下りないというトラブル。
日本から持ち込んだ機材は,すべて日本の規格で,
電源ケーブルも一重絶縁でアース端子がありませんでした。
ところが,現地では,電源ケーブルはすべて二重絶縁で,かつアース端子がなければ
使用許可が下りないとのこと。
しかも,こんなこと regulation にも一切書かれていないし,
事前連絡もない。いきなりお前らの機材は使えないと言われても…
という感じではありました。
しかし,2 時間以上に及ぶ交渉の末,大元の電源ケーブルだけを二重絶縁にすることと,
LED照明のライティングトラック(ランプを取り付けるレール)から直接 GND に落とすこと,
さらにはデモブースの裏側で,配線をむき出しにせず,
すべて板などで覆うことを条件として使用許可が下りました。

てなわけで,初日の夜からスーパーに延長コードを買いに行ったり,
翌朝,電気屋にアース線を買いに行ったりなど,てんやわんやでした。
しかも,アース線単独では売っていなかったので,電源ケーブルを計り買いして,
そこからアース線だけを引っ張り出す羽目になったり…
それに,ブースの裏を覆うため,会場近くの金物屋でベニヤ板を買ったところ,
店のおっちゃんが

「なんか,そこでコンテストやってるらしいが,お前らアレの関係者か?
何のコンテストだ?」

「マイクロソフトが主催しているプログラミングコンテストです。」

「Programming?? What???」

まぁ,気持ちはわかるよね。買ってる品物がベニヤに,ボルト,ナットとワッシャー…

まぁ,そんなこんなでいろいろ大変でしたが,すべて使用許可が下り,
最終的には世界ナンバー 2 の座を射止めることができたんだから,
本当に良かったと思います。

帰国後の報告会でも話したんですが,このチームの強さは何だったかというと,
 とにかくチームワーク,メンバーそれぞれの信頼関係だったと思います。 
これは一朝一夕でどうにかなるものではない。
苦しい事も楽しい事もずーっと一緒に体験してきたからこそ,
醸成されたものだと思います。
僕は,この 4 月から交代でチームのメンターになったので,
せいぜい 3 ヶ月の関わり。ソリューションの開発よりも,
英語でのプレゼンテーションを improve させることが僕に課せられた使命でした。
 それでも,チームリーダーからは

Coccolo では,メンターもメンバーだからね

という言葉をもらいました。
言った方はそれほどの意識はなかったんだと思うけれども,
この言葉は本当に涙が出るほどうれしかった
まぁ,いろいろ雑用はしてもらうよ,的な意味もあったんだろうが(苦笑),
でも,このチームに関われて本当に幸せだったと実感しています。

もう一つは,大会全体を楽しみ尽くしてやろうという気持ち。
何事も全員で協力して楽しみながら解決していく強さがありました。
決勝の前日,最後のプレゼンでは,デモをすべて実際に見せるという,
今までやらなかったことをやってやろうという話になりました。
(それまでは,デモは一部を除きビデオで済ませていました。)
ところが,デモブース全体は巨大すぎてステージに上げることはできないので,
簡易的なミニブースを作ってステージに持って行くことを決断しました。
本当はファイナル前夜はゆっくり休養をとろうと話していたり,
この時点では,ファイナルに残れるかどうかも発表前で分からなかったにも関わらず,
結局,時間いっぱい使って,ミニブースを全員が協力して作り上げました。
これが本当に楽しかった。
まさにお祭り前のワクワク感そのものでした。
これほどまでに大会を楽しみ尽くして,
3度にわたるプレゼンも楽しんで,会場や審査員とその楽しさを共有できました。
ここまで楽しめば,もう結果は関係ない, というか,
結果は勝手についてくるだろう,という気にもなりました。

帰国してからも,公式の報告会,それが終わって,夜 18:00 頃,
学校に帰ると教職員が残っていてくれて,花束贈呈&凱旋報告,
活動部屋に戻ると,他のメンバーや友人たちからの寄せ書き…


今回の結果は,さまざまな方々の有形無形のいろいろなサポートがあってこそ,
成し得たものであったと思います。そしてその一つ一つが
Coccolo のチームとしての強さにつながっていたんだなぁ,と実感しています。


Imagine Cup 2012 シドニー大会は終わりました。
でも,まだ祭りが終わったわけじゃない
僕らにはまだまだやらなければならないことが山ほどあります。
祭りの余韻に浸るのではなく,これから後のことも含めて祭りだと思います。

というわけで,最後の最後まで楽しみ尽くしてやろうぜ!
わかってるよね? > おおちょ,太郎,けろ,TJ

2012年7月9日月曜日

Smile! Smile!! and Smile!!!

シドニーで行なわれている Imagine Cup 2012 世界大会。
ソフトウェアデザイン部門の日本代表,東京高専の Team Coccolo は,
昨日(遅くなっちゃった)行なわれた Round 2 を見事勝ち抜き,
7/9(月) 午前に行なわれるファイナル進出を決めました!
世界のトップ 6 に入りました!


Imagine Cup 10 年の歴史の中で,
日本チームとして過去最高の成績に並んだことになります。

今日は一番のハードスケジュールでしたが,
メンバー 4 人からは常に笑顔が弾けていました。
チームのモットーは

Fun! Friendship!! and more FUN!!!

頼もしい限りだし,ファイナルも頑張ってほしいけれど,
モットーの通り,とにかく楽しんでほしいと思います。
最後の舞台にまで立てて,Imagine Cup を楽しみ尽くせるのはほんの一握り。
自ら手に入れたこの特権を
とにかく楽しんで楽しんで楽しみ抜いてほしいと思います。

明日はお祭りだ!

昨日は Round 2 のプレゼンとデモ,その合間に
Coca Cola Environmental Sustainability Award 用の
ビデオ撮影なんてのもあった。
これがまた楽しかった。
メンバーからも笑顔が弾けていました。


このビデオはどうやら閉会式(World Festival Award Ceremony)で
流されるものらしいです。いやぁ,これも楽しみです。
そして,何よりもプレゼンも楽しさが増してきたみたいで,
雰囲気にのまれるどころか,2 回の審査(プレゼンとデモ)も
満面の笑顔で見事にやってのけました。


Round 2 の審査員は技術系の人が多かったようで,
質問もかなりマニアックなところを突いてきました。
でも,むしろ,それが彼らにとっては幸いだったところもあり,
いろいろなものを味方につけているような気もします。

さて,今日はファイナル。
あと 8 時間後には最後のプレゼンがはじまります。
今日も笑顔で突き進もう!
僕も楽しませてもらいます!


2012年7月7日土曜日

第一関門通過!

えっと,今日はボヤかない。
ボヤきたいことはないことはないんだけど,もう今日はいいだろ。
さっきまでテンションあがっていたけれど,少し落ち着いてきた感があります。

シドニーで行なわれている Imagine Cup 2012 World Final。
今日はソフトウェアデザイン部門の Round 1 が行なわれ,
シドニー時間の夜10時(日本時間夜9時)から.Round 2 に進出するチームの発表がありました。
日本代表の東京高専,我がチーム Coccolo は見事 Round 1 を突破し,
明日の Round 2 に進出しました!


世界 72 チーム中,20 チームに選ばれたわけだから,学生達をほめてあげてください!
しかも,いわゆる企業賞である Coca-Cola の Environmental Sustainability Award の
候補 3 チームにも選ばれました。こちらもすごいこと。

明日はシドニー時間で,朝 10:25 から Round 2 のプレゼン審査,
その後,11:30 からは Coca-Cola Award のためのビデオ撮影,
昼食後は,15:00 から Round 2 のデモンストレーション審査と続きます。
ハードな一日になりそうです。
そして,今日と同じ夜 10 時から,ファイナルに進出する 6 チームの
発表になります。


これを獲りに行く権利を得られるかどうか,学生は大変だろうけれども,
僕はメンターとして,後方支援に徹しようと思います。
まぁ,楽しみでもあるよね。

ちなみに今日のプレゼンの様子は YouTube で見られます。


Q&A セッションは上のビデオに含まれていないけれども,
おおむね好意的な質問が多かったし,興味を持ってもらえたとは思っていました。
質疑応答も落ち着いてできていたと思います。

夜に行なわれたプレス向けの Showcase(デモ)でも,人が途切れることなく
ブースを訪れ,学生達は説明に大忙し。


大きなものを持ち込んだ甲斐がありました。 
食い入るように見入り,説明に聞き入る人も多かったです。
嬉しい悲鳴。

開始前の電気周りのチェックをパスするのは少し大変だったけれど,
それも無事乗り越えました。
本当の「問題解決能力」とは何かを見せつけることができたと思います。
審査員には水面下の学生の努力も見てほしいように思うけど,
それは無理な相談なんだろうなぁ。
 
Anyway, 
明日もあるので,学生には早く寝て体を休めるように言った手前,
僕も休みます。
 
では,また明日,お会いしましょうね。
おやすみ,おやすみ…
 
おやすみ…

2012年7月6日金曜日

Start Us UP!!!

さてさて,昨日 7 月 5 日の夜に成田を発ち,今日 6 日の早朝にシドニーに到着。

いよいよ Imagine Cup 2012 シドニー大会が開幕した!

ダーリングハーバーにかかる Pyrmont Bridge には,
Imagine Cup の旗が大量にはためいていた。
マイクロソフトはかなり気合が入っているようである。


我々のホテルはダーリングハーバーのシティ側にある Four Point by Sheraton。
会場はハーバーの反対側にある Sydney Convention & Exhibition Centre。
(下の写真で向こう側の丸い感じの建物)


朝はどよ~んとしていて昼も小雨が降ったりしていたんだが,
午後はだんだん晴れてきて気持ちのいい陽気に。
相変わらずこの国の空は美しい!
今日はレジストレーションとオープニングセレモニーだけで終わり。

日本から送ったデモブース(というかモデルルームというか)が
到着していることも確認できた。
本当は,デモブースの組み立ても今日のうちにできると良かったんだが,
それは明日じゃないとダメとのこと。

学生たちはインタビューを受けたり,それなりに大忙し。
想定外のトラブルもあるにはあったが,なんとか対応できそうだ。
初日はまぁ,こんなもんでしょ。

ディナー後に会場の外で記念撮影。


夜景も美しい。

この美しい景色が僕らを応援してくれることを祈ろう。

明日は,午前中,ブースのセットアップ。
昼にはいよいよ Round 1 のプレゼンテーション!
Round 2 に進めるかどうかは,日本時間の 23:00 から 24:00 の間に発表される。

応援,よろしくお願いします! m(_ _)m

2012年7月4日水曜日

いよいよ


さて,オーストラリアへの出発が明日に迫りました。
いよいよ世界大会です。

月曜日にはユニフォーム替わりに特注したポロシャツも納品され、

  

日本から空輸したデモブースも無事現地に届いたという連絡がありました。

今日は,Imagine Cup で使う期間限定の名刺を印刷したり、


だんだん気忙しくなってきました。

学生たちは気をつけないと無理しがちなので,
今日は旅支度を済ませたら,プレゼン練習は睡眠学習程度にして
一旦体を休めるようにアドバイス。

今までやってきたことを信じて,土壇場で
どっしり構える度胸も大切かな?と思います。

もちろん,現地でも練習は繰り返しますがね。
それは同時にだんだんとテンションを上げる作業でもあると思う。

結果はともあれ,悔いのない闘いができればいいと思います。

みなさん,日本から応援してください。

ではでは。

2012年6月23日土曜日

活動報告

昨日,一昨日の話をまとめてご報告。

まず,一昨日,6月21日は,僕が卒業した札幌南高校東京六華同窓会事務局で行われた「六華サロン」で講演をしてきました。高校は札幌にあるけど,道外に住む同窓生も多いので,同窓会は東京にもあるのだ。


六華サロン」とは,僕の 2 期先輩の方々が立ち上げた「まじめな雑談を通じた同窓の交流会」で,いろいろな業種の同窓生の話を,月 1 回,ビールやおつまみを囲みながら聞こうというもの。ビールはサッポロ!

ひょんなことから(本当にひょんなことから),今月は僕が担当となったというわけ。先月は,元コンサドーレ札幌の曽田雄志さんの話を聞いたので,それに比べるとかなり地味な話題ではあったんだけど…

で,今回の僕の話題はというと…

Sphere Tokyo: 国際通用力のある若き実践的エンジニア育成

で,2008~2010 年にウチの学校で推進していた教育 GP(質の高い大学教育推進プログラム) の活動報告でした。一応,このプログラムの前身となった活動から,プログラム終了後,現在までどのような活動を行なっているか,ということを,いろいろなエピソードをはさみながら話してきました。

最後は Imagine Cup 2012 の宣伝なんかもしたりして :-P

話題が地味だったこともあって,今回の参加者は僕の同期が中心で 10 名とこじんまりした会ではあったけれども,そもそも「高専」って何,なんて話から始めたので,30~40分くらい程度のプレゼンしか用意して行かなかった割には,与えられた 1 時間半をフルに使い切ってしまいました。


出席した同窓の皆さん,ありがとう。その後の 2 次会もお疲れ様でした。
(写真…肖像権上問題のある人っていました???)

ちなみに,来週の水曜日に今年度第 1 回目の Sphere Tokyo の学生発表会を行なう予定です。プログラムは,Imagine Cup 2012 日本代表チームの直前公式発表練習と,フィンランド,オーストラリア国際学生交流で派遣されていた学生たちの報告。本校の学生や教職員の皆さんは,ぜひぜひ参加してくださいねぇ!プログラムの詳細はこちらをご覧ください!


一方,昨日は,午後から八王子市役所を訪問。

何をしにいったかというと,今年から 3 年計画で採択になった科研費で研究を始めるにあたり,八王子市の防災行政無線などのシステムについて調査をするため,担当の方々の話をうかがってきたというわけ。防災行政無線の子局って,思ったよりもあちこちに設置されているのね。ウチの学校のグラウンドにもあったなんて知らなかったわぁ。夕方 5 時くらいに流れる音楽とかって,アレ,そうだったのね。

ということで,身近なところにもある設備を利用できるという意味でも,何となく研究計画の道筋が立ってきました。

この辺,詳しい話はまたおいおい。

ではでは。