2011年12月6日火曜日

国語

「日本語」と「英語」。どちらが得意かと言われれば,
たぶん,疑いなく母国語である「日本語」と答える。

しかし,教科としての「国語」と「英語」だとすると,
僕は疑いなく,「英語」と答える。

そう,言語としての「日本語」と教科としての「国語」は明確に違う。英語もしかり。

今朝の朝日新聞・文化面を見て,古傷が痛んだ。

大学入試に「小説」が出題されない傾向にあるという。
 国語の授業では定番だが,入試問題には出題されていないらしい。
国公立大学の 1 割がここ 5 年で小説を出題しなくなったとのこと。
私大に至ってはさらに顕著で,出題率がせいぜい 5% 程度らしい。

原因は採点の簡略化のため,選択式の問題が増え,
解釈の幅が広い小説は選択肢が作りづらいため,
問題に適さない傾向にあるとのこと。
「小説が読める人ほど,問題が解けない」なんてことまで言われている。

なるほど。

これを読んで,高校受験のときのことを思い出した。
僕が受験した頃の北海道の公立校入試は,
1 教科 60 点満点,5 教科で 300 点満点で学力試験が行なわれていた。
僕は入試の本番,「国語」で 38 点しか取れなかった。
合格ラインが 9 割程度と言われていたから,
単純計算で失点は 30 点以内が望ましい。
ところが国語だけで 22 点もロスしたのだから,ナントモ痛い。
自己採点して愕然としたもんだ…

しかも,この国語の試験,最初の「問題 1」 が全問不正解だったのだ。
個人的にもこんな経験初めてだった。
で,その問題が「詩」だった。
(27年も前の話なので記憶が定かでないが,確か,詩だったと思う。
記憶違いだったら,すみません。)

「詩」なんて,人によって解釈が違うから面白いんでしょ?
10 人いたら 10 人とも解釈違うこともあるでしょ?

というのが,27 年間の僕の持論(という名の負け惜しみ)だった。

小説だって同じこと。
詩だって映画だって,人によって,いろいろな解釈が
あるところが面白いとも言える。

詩が読める人ほど,間違ってしまったかもしれないもんね。
問題が解けないからって,詩が読めないってわけじゃないもんね。

えーーー…… (-_-;)

しかし,自分が試験の採点してて,
最初の問題全問不正解の学生なんかいたら,

コイツ,何モノ?

とか思うんだよなぁ。

やっぱ,負け惜しみかなぁ…

そそそ,あと,出題が減った原因が,「採点の簡略化」ってのが,
また何ともやるせないところではあるよね。

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