2011年9月26日月曜日

デシリットル

前に小学校の割り算の教え方について書いたが,今日は単位について書く。

…いや,それだとちょっと範囲が大きいな。
具体的に言うと,リットルデシリットルについて書く。

小 2 の娘が算数のプリントの採点結果を持って帰ってきた。
「かさ」についての問題で,これこれは何リットルでしょう?みたいなやつ。

娘は答えを「」で書いていたんだが,「」ではなく「L」を使いましょうと言って, 
全部修正して再提出するように言われたらしい。

………あほか………
どういう違いがあるんだよ?L

ちなみにデシリットルも ではなく,dL と書けと。dl ではないよ,dL と書けと。
本来はリットルは l,デシリットルは dl でしょう?
見づらいから だとか L を使うだけでしょ?

何?誰が決めたの?

で,あまりに気になるんでググってみたWiki なんかを見てみると,
産総研やアメリカ標準技術局は L を使うことを推奨しているという。

なるほど。そこか?

でも,未だに議論があるらしく, 
国際標準でこの表記をせよ,と 1 本化されたわけではないらしい。

ということは,少なくとも と書いたって,間違いではないだろ?

ダメだから全部 L に書き直して再提出,ってのはやり過ぎと違うか?

ちなみにダメダメなことに,この学校のプリント, 
問題文は全部 ℓ と ㎗ で書いてある

ダメじゃん。

問題文全部書き直して,再出題しろよ。

子供は混乱するばかりじゃないですかね?
教え方を統一するなら,最初から徹底して統一すればいい。
教材で混用しておいて,片っぽはダメだから,一方に統一しろ,
なんつうのは,子供をバカにしてはいないか?
子供にだって,本来キチンと理由を説明しないと通用しないんじゃないだろか?

まぁ,かと言って,小学校 2 年生に

 昔,日本では ℓ と書いていましたが,
このように書く国が世界では少なく,本当は l と書くべきでした。
でも,l では数字の 1 などと区別が付きにくいので,
 大文字の L を使うべきだということが会議で話し合われ,
今では L を使う国が増えてきています。

なぁんて,算数の時間に説明するってのもなぁ。
まぁ,最初から全部 LdL で表記して教えていれば若干納得はできるとしても
(でも,ちょっと洗脳チックな匂いがしてイヤだ),
それでも ℓ を「間違い」として排除するのはやっぱりやり過ぎだと思うんだよね。

文句ついでにもう一つ言うと,デシリットルを教えること自体が不自然。

日常生活で出会いますか?デシリットル。

ヨーロッパなんか行くと,センチリットルはよく見る。
ちなみに手持ちのビールのジョッキ(ドイツ製)を見てみたら,
0,5l」と書いてあった(カンマなんだよね)。さすがに 5dl とは書いてない。


何で小学校では,デシリットル教えるんですかね?

それに,mll の換算を教える前に,
10 進法,少なくとも 10 のべき乗を教えるべきだと思うけど。
(まぁ,これは言い過ぎかな?)

しかし,なんか釈然としないよね。
やっぱりこの国の算数の教え方は算数ができない奴らが決めてると思う。
いや,違うな。
算数はできるのかもしれないけれど, 
教える能力が欠如している奴らが決めてるのかな?
っつうか,なんでそれに誰も反旗を翻さないのだ

2011年9月23日金曜日

中国への送金2

前に中国への送金について書いたが,同じように困っている人が多いのか,この投稿へのページヴューがいい感じで伸びているので,一応,結末を書いておこう。

まず,何が問題だったかといえば,Western Union を通した中国への送金では, メッセージが付帯できないということだった。そもそも,向こう(中国側)から,論文 No. なんかをメッセージとして付けて送れって言われたんだけどね…

意味わからん。

実はこの中国への送金は8月の帰省中に札幌のトラベレックスから行なった。東京に戻ってから,札幌支店から電話があり,メッセージが送れなかったので,メッセージ送信料金の 210 円を返金したいがどうすればよいか,と聞かれた。で,9月に出張でもう一度札幌に行くので,そのとき返してくれってことになった。ただ,このときのおねーちゃんの話では,送金自体は正常に済んでいるとのことだった。

ところが,この電話から札幌出張の間に中国から例のクレームが来て,金が受け取れないって話だったわけ。

で,こないだ,北大に行ったついでに札幌のトラベレックスを再訪し,調べてもらった。

そうしたら,電話でおねーちゃんが言ってたことは大間違いで,メッセージが送れなかったために,送金トランザクションそのものが日本国内で止まっていたってことだった。

なんだよ。

そりゃ,中国で受け取れないわな。中国から来たメールに書いてあった delivery service ってのは,そのメッセージ送信に対応していると思われ,それが中国では無効であるってことらしい。

というわけで,8月のトランザクションを一旦キャンセルして,メッセージなしで送金のみを行なった。

一応,中国側には届いたらしいこともメールで確認したので,何とかこれで大丈夫だろ。

しかし…やっぱりめんどくさいぞ,中国。

2011年9月21日水曜日

今年最後の祭

もう 2 日も経ってしまったのだが,やっと疲れも引いてきたし,3 連休のご報告。

16 日の金曜日に札幌出張から帰り,翌日からの 3 連休は,横浜大さん橋ホールで行われたビアフェス横浜2011に実行委員として参加してきた。これまでにもボランティアはやってきたが,実行委員は初めて。去年はオーストラリアにいて日本のビアフェスそのものに参加できなかったので,横浜もこれが 2 年ぶりの参戦ということになる。この会場はホールから港が見渡せて天気が良いと本当に気持ちがいい。


今回の僕の担当は,協会ブースといって,ビールだけが会場に送られてきてブルワリー関係者が来場していないビールをサービングする部門。一応,ここのパートリーダーの一人として,樽の残量管理やら冷蔵車から樽を出す際の仕切りなどを主に担当していた。

ボランティアや実行委員といっても,休憩時間などに試飲をすることはできる。というわけで,ボクが試飲したビールで印象的だったものをいくつかリポート。

ごひいきの常陸野ネストビールは,最近の僕のお気に入りホップであるソラチエースを使ったニッポニア・ピルスナーを試す。


やっぱり,この爽やか,かつシャープな香りは好きだなぁ。品種は違うが,ホップが効いているという意味では,アメリカはカリフォルニアのブルワリー LagunitasIPAHop Stupid なんかも力強かった。同じスタイルだと志賀高原ビールHouse IPA やフレッシュホップを使った Harvest Brew なんかにも感動。ここのビールは,ボクがオーストラリアの Feral なんかで堪能した IBA (インディア・ブラック・エール)や,ベルギースタイルの夏ビール,インディアン・サマー・セゾンなんかもレベルが高かった。

変わったところでは,米麹と清酒酵母をふんだんに使って,日本酒特有の甘い香りを醸し出した松江地ビールオロチが良かった。呑み口は甘いけれども度数は高めなので要注意だが…


フルーツを使ったビールも多く,今年は桃のビールも目立った。個人的に好きだったのは,箕面ビール国産桃ヴァイツェン。黄色い色もきれいだったし,桃のフルーティな香りと甘みが前面に出ていてコクもあり,ピーチネクタービールと呼ぶにふさわしい。

変わったところでは西濃ブルワリー柿ラガー。色は柿渋のような赤茶色だし,後味に柿特有の渋みが残る。ふだんは横浜西口のグリーンシープでしか呑めない横浜ピートラガーもお目見え。通常はスコッチの醸造に使われるピート(泥炭)で燻したモルトを使ったビールで,強烈にスモーキーなピートの香りにやられる。僕はこういうの好きだけど,好みは分かれるかもなぁ。沖縄ヘリオス酒造ゴーヤ DRY はその名の通り,ゴーヤを使ったラガーで,最初はモルト由来の甘みが支配的だが,後味にゴーヤの少し青い苦みが残るというもの。那覇でも呑んだが,これはこれで悪くない。ちなみに,今年の横浜市長賞と神奈川県知事賞をダブル受賞し,とても評価が高かった。

エキセントリックという意味では,山椒を使ったビールや竹炭を使ったものなど,個性的なものもたくさんあったが,中でも今年一番の色モノは栃木マイクロブルワリー海の幸ビター


なんと,昆布とシジミを使用した変わり種で,顔をしかめるお客さん続出。ただ,僕は個人的には嫌いじゃないけどね。弁当に入っていたアサリの佃煮と合わせたら結構イケたんだが…ちなみに,名古屋は金しゃちビールの赤味噌ラガーとブレンドすると味噌汁になるなんてジョークも出たほど…

フェスでは,いろいろな人との出会いも楽しい。那覇で美味いビールを呑ませてくれた Craft Beer House 麦の宮城さんとも再会できたし,ボランティアの中でも驚きの出会いがあった。横浜まで通っているボランティアとしては僕はかなり遠方から通っている方なのだが,ウチのごく近所に住んでいるという人もいたし,何と,ウチの学校,しかも情報工学科の卒業生という女性とも知り合えた。

いやぁ,いろいろですなぁ。

日本地ビール協会主催のビアフェスは今年はこれが最後。また来年,できる範囲で楽しみながらお手伝いさせてもらおうと思っています。

では。

2011年9月13日火曜日

中国への送金

10 月に中国で行われる国際会議に出席するため,参加費を国際送金した。

今どき,クレジットカード決済なんかが普通なんだが,中国あたりは未だに「金を送れ」と言ってくる。これが意外とめんどくさい。

いくつか提示された送金方法のオプションのうち,Western Union を利用するというのが,こちらにとっても,向こうにとっても便利そうだったので,これを利用して 8 月に送金した。

日本では,トラベレックスWestern Union の国際送金代理店をやっているので, これを利用。

ところがだ,最近になって連絡が来て,向こうで金が受け取れないと言ってきた。

なんだよ。

あちらの担当者曰く,僕が delivery service とかいう特別なサービスを利用したため,これが中国では利用不可で,金の受け取りができないという。

ちょっと待て。

僕は,Western Union を通した,通常の個人宛送金を行なっただけで,delivery service とか行なっていない。さらに,このトランザクションには特別な料金が課金されており,日本国内でこのサービスの処理が行われているという。

意味不明…知らんぞ,そんなの…

僕個人は,そんな取引にまったく覚えはないので,誰か他人の処理と間違えられているのではないかと思ったが,送金番号は間違っていないという。

どゆこと?

よくわからないので,近いうちにトラベレックスに出向いて確認してみる。
トラベレックスの窓口のねーちゃんも若干やるせなかったしなぁ…

あーー,しかし,中国めんどくさい。勘弁すれよ。

北海道弁講座

ウチの下の小坊主が,最近「何で何で星人」化してきた。

なにかっつうと…

「なんで?」

を連発しよる。

つい最近も…

「あと 2 つ電車乗るからね。」

「なんで?」

「そうでないと,着かないんだよ。」

「なんで?」

「着かないと困るだろ?」

「なんで?」

「………なしてもだ!」

あー,出てしまった…「なして

息子よ,正しくは「なんで?」じゃないのだ。「なして?」だぞ。


Repeat after me !

「なして?」

……… (みなさん,どうぞ)………

「なしてもだ!」

……… (みなさん,どうぞ)………


次回をお楽しみに。


2011年9月10日土曜日

アボカド

食べた後のアボカドの種を,ベランダのプランターに無造作に埋めてみた。

そしたら,芽が出て,グングンと伸び始めた。


左背後に見えるのはアサガオのツル。
右側の茶色いプランターに植わっているのは,
爽健美茶のオマケでついてきた種から育てたバジル。

バジルはジェノベーゼソースを作ったりして,かなり有効活用している。

アボカドの方は,これからどのくらい伸びるんだろう。

調べてみたら,東京でも十数メートルくらいまで伸びるんだそうだよ。

驚愕の事実

鉢植えでもそんなになるんだろか…
ま,いずれにせよ,結実は難しいらしいし,とりあえず観葉植物として育ててみるか。
 リビングがジャングル化することはないだろ。

2011年9月9日金曜日

特報

えー,3 年前から本を書いていまして,それが今秋いよいよ刊行される予定でございます。9月末か10月初めには発行されます。ただ,amazon.co.jp では,既に「予約受付中」になっており,表紙だけご覧いただけます。


9 月初めくらいからアマゾンには載りますよ,と出版社の方から聞いていたので,こないだから試してみていたんだが,今日,やっとヒットしました。こないだまではボクの名前で検索をかけると,小嶋陽菜の写真集しか出て来なかったもんで… (-_-;)

内容は上のリンクでご覧の通り,情報理論の教科書です。主ターゲットは高専高学年ですが,大学学部生でも使えると思っています。学生が自力でも読みとおせることを念頭に,徹底的にフォーマットにこだわり,内容もギリギリまでそぎ落としています。

タイトルは「はじめての情報理論」で,表紙の写真をよーく見るとわかるんだけど,一応,英文の書名も書かれています。これが

A First Course in Information Theory

という…
分かる人はお分かりのことと思うが,これはネットワーク符号化で著名な Raymond W. Yeung の教科書と同じタイトル。でも,内容的にはボクの本は

A First of the First Course in Information Theory

だと思いますけど…

もうひとつ,ややこしいことを書くと,実は最近日本語でも同じタイトルの本が刊行されている。

ま,そゆこともあるよね…

でも,日本語で書かれた情報理論の教科書としては,良くも悪くも,現状ではワン・アンド・オンリーの形式・内容,そして敷居の低さだと思いますので,タイトルは同じでも,全然別物と自負しております。(↑けっして自虐ではなく,本音でこれがウリです。)

近代科学社より近日発売!

2,310 円!

絶賛予約受付中!

授業でのご採用一家に一冊などなど,よろしくお願いします m(_ _)m

2011年9月4日日曜日

贅沢な週末

この週末の2日間,東京国際フォーラムで開催されていた東京JAZZ2011の夜の部に通った。

2日間で見たステージは
  • quasimode
  • インコグニート
  • 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
    feat. アンソニー・ジャクソン & サイモン・フィリップス
  • 日野皓正 SPECIAL PROJECT feat. 佐藤允彦,dj honda,
    with 石井彰,日野JINO賢二,須川崇志,田中徳崇,矢野沙織,荻原亮
  • リー・リトナー with マイク・スターン,布袋寅泰,
    ジョン・ビーズリー,メルヴィン・デイヴィス,デイヴ・ウェックル
  • DMS:ジョージ・デューク,マーカス・ミラー,デヴィッド・サンボーン
の6つ。鼻血が出そうなくらい贅沢なラインナップ。

当初のお目当てはquasimode,上原ひろみ,それにリー・リトナーとマイク・スターンだった。

特に,リトナー & スターンは,去年,オーストラリアにいたため,ブルーノート東京でのライヴを見逃していたので,やっと念願がかなった。しかも,メンバーもドラマーがサイモン・フィリップスからデイヴ・ウェックルに変わっただけで,さらに加えてゲストに布袋サン。そのサイモン・フィリップスは上原ひろみと組んでるんだから,これは言うことなしだろ。

上原ひろみのピアノとサイモンのドラムスの掛け合いはスリリングで最高だった。リトナー & スターンと布袋の競演も Freeway Jam だけかも,なんて思っていたけど,いきなり Battle without Honor or Humanity で始まってボルテージも上がった。

しかし,彼らの演奏以外にもインコグニートのステージはファンキーで最高に楽しかったし,今年の大トリの DMS はまさに夢の競演。その貫禄に圧倒され,鳥肌が立った。

台風をものともしない音の洪水に乾杯。

…さて,明日は本の校正を上げねば…

2011年9月1日木曜日

お詫びと訂正

えー,昨夜,というか,ちょっと前に上げた
カップヌードルの数…

あれ,5,460 通りで正しいですね。

4 ×124なんてあり得ないよね,重複があるから。
なんかおかしいと思ったんだ。

百福翁,申し訳ない。

まずスープの種類はおいといて,具材の種類を考えてみる。

まず,4つの具がすべて異なる場合は 12C4=495 通り

次に,4 つの具のうち,1 つがダブっている場合は,
12種類から3つ選んで,さらにダブった1つを選ぶんで,
12C3 × 3 = 660 通り

4 つの具が 2 種類でしかなかった場合は,この 2 つの具を A, B とすると,
AAAB, AABB, ABBB の 3 通りがあるんで,
12C2 × 3 = 198 通り

最後に 4 つの具が全部同じだった場合は,言うまでもなく 12 通り

というわけで具のバリエーションは以上を合計して
495 + 660 + 198 + 12 = 1,365 通り

これにスープが 4 種類なんで
4 × 1,365 = 5,460 通りというわけだ。

いやぁ,何かね? 疲れかね? 蒸し暑さかね?
風呂上がりだったから脳がワヤだったかね?(フランク・ザッパか?)

すぐに訂正したから,許してちょんまげ m(. .)m