2011年6月28日火曜日

白雪

日曜日,義姉と姪っ子が遊びに来た。

神戸の地ビールをもらった

ってことで,おすそわけをいただいた。神戸の地ビールって何だろう?って思っていたけれど,開けてびっくり。僕の愛する伊丹は小西酒造のスノー・ブランシュだった。神戸じゃなかったね。


これ,ボクが日本で出会った最初の和製ベルジャン・ホワイト・エール。本場ベルギーのものと同様,オレンジピールやコリアンダーを使用していて,スパイシーでさわやかな香りと甘酸っぱくフルーティーなフレーバーに特徴がある。この蒸し暑い季節には救世主とも言える清涼剤のようなビール。いやぁ,ありがとおぉぉ。

2 本いただいたけど,1 本は姐さんと一緒に開けました。グラスはブリュッセルのカンティヨンのテイスティンググラスで雰囲気を出した。お返しにオーストラリアのスパークリング・シラーズをごちそう。なかなかいい休日だったけれど,昼間から呑んでしまって,本来やろうと思っていた仕事はできなかったよ。ま,いっか…いや,あんま良くないんだよなぁ…

2011年6月27日月曜日

実践ものづくり

子供が持っていた防犯ブザーが壊れた。

これ,ヒモを引っ張ると,絶縁が解けて激音が鳴るという仕組み。
ところが,ふざけて引っ張ったときに,完全にヒモとその先の金具が取れてしまい,さらには電池の接触が悪くなったのか,全く鳴らなくなったらしい(正確には,ときどき,ものすごくか細く鳴る…)。

しかも,その金具の部分,どこかへ亡くしてしまったとのことで,電池を交換しても,絶縁できず,激音が鳴りっぱなしになるというタチの悪い状態に…

やっぱりこういうのは持ってた方がいいということで,これは廃棄して買い替える,とか言ってたが,どうせ捨てるなら,直してみようってことでやってみた。

フタを開けるとこんな感じ。


赤い矢印部分の穴に,本来ならば細い棒のような部品が入っていて,絶縁する仕組みになっている。この状態でボタン型電池を3個入れると激音が鳴った。電池は消耗してないっぽい。試しに爪楊枝を差し込んでみたら,音は止まる。しかし,爪楊枝だと,すぐに抜けてしまうので,簡単には抜けないような部品を使わなければならない。

家にある材料で何とか賄おうと思い,いろいろ探して見つけたのがレジャー用のプラスティックのコップ。これをハサミで細く切り,穴に差し込んでみたら,音は止まり,しかも,抜けにくい。

いいじゃんか!

ところが問題は,一度引き抜くと,素材が薄すぎて再度差し込むのに一苦労。仕方がないので,さっき試した爪楊枝とビニールテープで補強して下のような感じに…


赤い矢印の部分がプラスチックのコップの切れ端,緑の矢印が補強用の爪楊枝。これで何とか形になった。ブザーに差し込んだ完成形が下の通り。


引っ張りやすいように,ハンバーガーちゃんのストラップをつけてみた。

ま,一応形になったな。
しかし,素材がヘボいので,あまり長持ちはしなさそうだが…


…と,日曜の時点でここまで書いて保存してあったんだが,今日(月曜)になって,なんと無くなったはずの部品が発見され,僕の手作りクラフトは,とりあえず無用の長物になってしまった…

なんだかなぁ。

2011年6月22日水曜日

冷たいスープ

今日は暑かったにゃぁ。夜になっても蒸し暑さが引かないような感じでした。

というわけで,こんな日には冷たいものを…

ガスパチョ


夏だねぇ。

2011年6月10日金曜日

ビール噺3種

今週は忙しかった…というわけで,ここの更新もおよそ 2 週間ぶり。

今日はこの間のビール関連噺を 3 つご紹介。


その1: ビアフェス

先週末,日本地ビール協会主催のビアフェス東京2011が恵比寿ガーデンホールで開催された。


これは,170種を超えるビールを1回 50cc ずつテイスティングできるというイベント。僕もボランティアとして土日の 2 日間,主にビールのサービングでお手伝い。去年 1 年間は日本にいなかったので,ビアフェス自体,およそ 2 年ぶり。久々に楽しい時間を過ごした。ボランティアの合間に休憩時間もとれて,テイスティングもできる。

ごひいきの茨城・木内酒造さんは, カスク・コンディションのアロマティック・ペールエールなるものを引っ提げて参戦。柑橘系のアロマと爽やかな苦味が特徴のアメリカン・ペール。個人的にはもう少しボディがあってもいいかな?と思わないでもなかったけれど,これはこれで素晴らしい出来。


また,実家の近く,江別市にあるノース・アイランド・ビールもユニークなのを持って来てた。その名もグレフル IPA


フルーティなアロマと強烈な苦味が特徴。このブルワリー,これまであまり馴染みがなかったけど,今年帰省したらちょっとのぞきに行ってみようかな?

ちなみに,僕がサービングしたのは,エチゴのペール・エール,穂高地ビールのケルシュとアルト,あくらビールのアンバー・エールとブラウン・エール,それに銀河高原のヴァイツェン・ボックなど。特に,秋田のあくらビールは,モルティなエールを作っているイメージだったけれど,去年からホップの特徴を活かしたアメリカンスタイルのエールに路線をガラリと転換したということで,なかなか挑戦的で味わい深いエールを堪能できた。

会場では,メルボルンから来た Josie Bones の Chris Badenoch さんとも会えて,少し話もできた。仕事で忙しく疲れ気味だったけれど,充実した週末だった。


その2:味覚センサ

電子情報通信学会誌の 6月号に気になる記事を発見。タイトルは

感性ナノバイオセンサ

著者は九大大学院の都甲潔先生で,内容は,味覚を定量化する「味覚センサ」に関するもの。その中で,ビールの感覚量を測定し,どのビールがどのような味わいかを 2 次元座標上にマッピングして,ビールの味覚分析をしていた。ところがちょっとこれが個人的には腑に落ちない。2 次元マップの縦軸が「苦味(コク)」,横軸が「酸味(キレ・ドライ感)」となっているのだが,この分類が適切かというと,個人的には異論がある。

ビールの味は苦味と酸味だけではない,甘みもあるし,中には渋みや,うま味の一種を感じることのできるものもある。チリビールにいたっては,辛かったりもする。そもそも,「コク」のあるビールは「モルト感」が高い,すなわち,モルティであることが多いが,その場合,モルト由来の甘みに特徴があるわけであって,コクは苦味だと定義づけるのはちょっと納得いかない。また,「コク」というのは,そもそもビールのボディのことを指す場合が多いので,元来,味とは異なる属性である。「キレ」だって,マウスフィールやアフターテイストに由来する属性であって,酸味があるからキレがある,などとは決して言えない。世界には 100 近いビアスタイルがあるわけで,2 次元座標でプロットしつくせるほど単純な話ではないのだ。

とは言え,官能評価を定量化して,客観的に目に見える形に落とす,というのは興味深くもある。面白く論文を拝見したけれど,その一方で,ビールの複雑さ,奥深さを再確認したわけであったのだ。


その3:サンダーロード,狂い咲き

僕がメルボルンにいるときに何度も見学に行ったブランズウィックの Thunder Road Brewing が醸造した最初のオリジナルビール Full Steam Pale Lager がいよいよパブリック・リリースとなるらしい。ブルワリーでも既に最初のイベントをやったらしいし(写真がここで見られる),来週の 16 日には,フェデレーション・スクエアの Beer Deluxe でパブリック・イベントもあるらしい。

あー,行きたいなぁ,ビア・デラックス…

懐かしいねぇ。ほんの 2,3 ヶ月前のことなのに,大昔に思えてくるよ…

とにも,かくにも,おめでたい。

フィリップ,マサコさん,ハービー,マーカス,本当におめでとう!

ここからが始まりだね。

いや,ホント,早いうちに一度舞い戻りたいですわぁ…