2009年5月24日日曜日

NOノー脳

結局,昨夜の夜点呼のとき,マスク着用を忘れました。やっぱ非国民か.....慣れないことはするもんじゃないですね。
さて,昨夜,舎監室のテレビでキムタク主演の MR.BRAIN第1回を見ました。連ドラはあんまり見ないんだけど,かつて脳科学とか神経回路に関わった身としては,少し気になるところもあって.....
結論から言うと,厳しかったねぇ。ミステリーとしてはトリックも甘いし,犯罪の動機も追及も甘過ぎ。脚本の出来があまり良くないんだな。それに,結構突っ込みどころも満載。研究者気質としてはたまに引きこもりたいときもあるのに,あんなにガラス張りじゃ引きこもれないだろ!とか,3DホログラムとかfMRIの解析画像とか,そんなところのインターフェースに計算機のリソース使うなら処理を軽くすれ(北海道弁!)!とか.....研究所とか研究者とかそういうものに対するイメージがあまりにステレオティピカルで素人っぽい。
ただ,主人公が脳損傷を受ける前と後で同じ人間と言えるのか,という問いが通奏低音となりそうなプロローグではあったし,そういうところにしっかりと重心を置くと化ける可能性はあるけどね(あるかな?)。脳と人格,人権,倫理なんかの問題をしっかりと描けば十分骨太なドラマが作れると思えるのに,脳科学とか科学捜査とかそういうところの上澄みだけをなんとなくすくいとって,一般受けする構成にしているところが民放ゴールデンタイムの限界という気がしますね。残念。ドラマのTBSよ,どこへ行く,って感じですか。キャスティングは結構凝っていて,お金も注ぎこんでそうなだけに,残念です。
まぁ,フツーの日本人は,科学に対する関心や見識がすごく薄いから,一般向けのソフトな啓蒙にはつながるんだろうか???.....怖いもんみたさで,も1回見てみっかな?来週.....

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