2021年3月10日水曜日

FD

 FDってありますよねぇ。Faculty Developmentの略です。

って言われても大学の先生くらいにしか通じないんですかね?

定義としては大学教育の質改善のための取り組みのことを言うんだけど、年に何回か、そういう機会があるんですよね。学校の中でも外でも。ちなみに文科省の定義では「教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称」。

僕のいる高専は大学ではないけれど、大学と同じ高等教育機関にカテゴライズされているわけよね。

で、FD

一般的には、授業の内容なんかについて研修を受けたり、教員間でディスカッションしたりするような取り組みを指すことが多い。

そういうのに参加するたびに思うことなんだけど。これって、呑み会でやっていることと同じよね。

同僚とか同業者と呑み会やると、もちろん、バカ話することもあるんだけど、ちょっと真面目に教育問題とか話すこともあるわけ。それってまさにFD

コロナのおかげで、FDも最近はオンライン一本やりになったんでつまらんよね。

呑みながらやったら、議事録に残せないあぶない話もできるから、意外と効果的なんだけどね。最終的に話をどうまとめるかはともかく、いろんなアイディアは、あぶない極論を交わした方が出てくるよねぇ。

早くそういうのができるようになるといいよねぇ。


というわけで、早く呑み会やりたいなぁ、という話でした。

2021年3月4日木曜日

延長

 去年の5月,オーストラリアに行く予定があって,某宿泊予約サイトでホテルの予約を行なったのだが,新型コロナウイルス感染症の影響で,当然ながら,行けるはずもなかったのだった。

で,ホテルはキャンセルしたのだが,そもそもキャンセル不可の予約だった。とは言え、不可抗力でキャンセルせざるを得なかったので,どうなったかというと,同じ金額のクーポンが発行されて,本来の宿泊予定日からちょうど1年後まで同じ宿で使用可能という条件付きだった。

この時点でかなり使いづら!って感じなのだが,世界の状況は特にあれ以来変わるでもなく,今年の5月までに渡豪できる見込みもない。

これでクーポン期限切れの連絡でも来たら,クレームつけてやろうと思っていたら,今日,クーポン期限延長の連絡が届いた。

ということで、今年いっぱい延長された。

うーーん、どうかな?

行けるといいけどねぇ。

2021年1月26日火曜日

嵐からの隠れ家

今,ウチのガッコの僕らが入っている建物でトイレの改修が行なわれている。

トイレが新しくなるのは歓迎なのだが,これがなかなか悩ましい。

まず,古い建物で電力の容量も乏しいので,冬場でもできるだけエアコンを使わずに過ごしている。すると寒いからやっぱりトイレは近くなりますよねぇ。年齢的にもねぇ。

で,トイレに行くときはどうするかというと,僕のいる4階から1階に降りて建物を出て別の建物に入り,そこで用を足すというわけ。これ,1日に何回もやると,ホントやってられなくなる。

そもそも居室も寒いし,トイレも面倒くさいし,コロナもアレなんで,対面型の授業も会議もない日は在宅勤務にして自宅に引きこもっている方が快適。実際,そうしている。

ただ,授業の動画を作ったり編集したりするときは,学校のデスクトップPCの方が効率がいいので,どうしても教員室でやることになる。

しかし,ここでもまたトイレ問題が邪魔をする。

トイレの改修というのは,一旦全部解体して作り直すようで,今,トイレの解体作業が絶賛進行中なのである。しかも,僕の居室はトイレの真ん前にあるので,不定期にドリルなどの激音が鳴り響く。

結構,これだけでも劣悪な就業環境ではある。

しかも,オンライン授業用の動画を作っていたりすると,ものすごい雑音が入るので,もう,まったくもって仕事にならない。はっきり言って営業妨害。てか校務執行妨害

というわけで,そんな時は図書館とか別の会議室なんかを予約して,そこで録音作業をしている。

もう勘弁してよ

授業もあと2〜3回で終わるので,授業コンテンツを作るのもあと2〜3週間の話なんだろうけど,トイレに行くのがめんどくさい問題は春まで解決しない見込み。

ということで引きこもりハーフ生活,もう少し続きそうです。


2020年10月11日日曜日

2020 Major Revision

ビアスタイルガイドラインというものがある。

ビールの官能評価,特に審査会などでビールを評価する上で,その種類(ビアスタイル)を明確に定義したもので,審査はこれに基づいて行なわれる。

僕がお手伝いさせていただいている日本地ビール協会では,米国のWorld Beer Cupで用いられるガイドラインを日本語版に再編集して発行している。World Beer Cup が2年に一度,偶数年に開催されるので,それに合わせて日本のビアスタイルガイドラインも2年に一度改訂されるというわけ。

よく聞かれるので,もう少し正確に説明すると,World Beer Cupの主催団体であるBrewers Association(BA)は毎年,ビアスタイルガイドラインの改訂を行なっており,過去数年のものも含めてウェブ上で公開されている(以下これをBAのガイドラインと書く)。実際にWorld Beer Cupや毎年秋に開催されるGreat American Beer Festivalで用いられるガイドラインは,このウェブ公開版とは若干異なっている。しかし,内容的にはそれほど大きな違いはなく(逆に言うと,微妙な違いはたくさんある),米国を中心とした世界のトレンドがどうなっているか,ガイドラインからもうかがい知ることができる。


ということで,日本地ビール協会による2020年版のビアスタイルガイドラインが完成し,僕の手元にも届いた。2004とあるが,これは2004年ではなく,20年4月版の意味。

世界の(正確には米国から見た世界の)トレンドに合わせて,ビアスタイルは時代とともに変化する。毎回の改訂で定義の内容が微妙に変わるものもあれば,新しいスタイルが定義されたり,または削除されたりすることもある。典型的には,非常にポピュラーになってきて多くの商業サンプルが出現した場合はスタイルに加えられることが多く,そうでない場合は消滅したり,他のスタイルと融合したりすることがあるといった感じ。

歌は世につれるが,世は歌につれない

と言ったのは山下達郎だったかな?実は,ビアスタイルも歌に似たところがある。ビアスタイルも世相を反映して変化を繰り返す。残念ながら,ビアスタイルが社会を変えるというのはさすがに言い過ぎだと思うけれど。


さて,というわけで,今回の改訂での大きな変化を見てみようと思う。

(1) ジューシーまたはヘイジーIPAなどの追加:

具体的には,

 ・ジューシーまたはヘイジー・ペールエール

 ・ジューシーまたはヘイジー・ストロング・ペールエール

 ・ジューシーまたはヘイジー・インディア・ペールエール

 ・ジューシーまたはヘイジー・インペリアル・ペールエール

が新たに追加された。ここ数年ポピュラーになってきたスタイルだが,BAのガイドライン2018版から掲載されているものが今回こちらにも反映された。

(2) 近年のトレンドを反映したスタイルの追加:

 ・インディア・ペールラガー(IPL)

 ・エマージング・インディア・ペールエール

 ・スペシャルティ・ベルリーナ・ヴァイセ

が追加された。IPLはホップを通常よりも強く効かせたラガー,特にフレッシュなホップを用いたものが該当する。エマージングIPAには,"emerging"という言葉からもわかるように最先端の様々なIPAが含まれる。例えば,ホワイトIPAブラックIPAはもちろんのこと,ブリュットIPAミルクシェイクIPA,フルーツやスパイスを使ったIPAなども含まれる。ただ,フルーツビールやハーブまたはスパイスビールも別で定義されているし,ブラックIPAの場合は,アメリカンスタイル・ブラックエール(カスケーディアン・ダークエールとも呼ばれるもの)などとオーバーラップするようにも見えるので,これらとの区別は注意が必要。ガイドラインの定義をよく吟味すると,その違いも見えてくる。要は,より「尖っている」ことがこのスタイルに求められるのかな?というのが,僕の理解。スペシャルティ・ベルリーナ・ヴァイセはフルーツやハーブ・スパイスを用いたサワーエールで,これも近年米国を中心にポピュラーになってきたもの。これらはいずれもWorld Beer Cup 2020用のガイドラインで初めて定義されたものでウェブ版のBAガイドラインには掲載されていない。唯一,BAの最新版ガイドライン(2020)では,エマージングIPAに相当するものは掲載されているが,名称はエクスペリメンタルIPAに変更されている。おそらく,「エマージング」という語は今はいいけれども,数年経つと必ずしも当てはまらなくなることを考慮した変更だろう。日本語版でも22年以降は変更になることが予想される。

(3) 実験的ビアスタイルの統合:

日本版ガイドラインでは,エクスペリメンタル・ビールスペシャルティ・ビールフリースタイルに統合された。従来,日本のガイドラインではフリースタイルエールやフリースタイルラガーが定義されてきた。BAのガイドラインにはこれらは存在せず,その代わりとして,特殊な発酵性原料を使用したスペシャルティ・ビールや通常使用されない技法や原料を使用したエクスペリメンタル・ビールというスタイルが定義されている。これらは現在でもBAのガイドラインでは定義されているが,日本独自に掲載されてきた「フリースタイル」との区別が明確ではないため,日本版では「フリースタイル」に統合されたというわけ。

(4) 日本独自のビアスタイルの誕生:

今回の改訂で柚子ビールが新たに追加された。フルーツビールやさまざまな柑橘系フルーツを使ったビールが日本をはじめとするアジア各国でもポピュラーになっている。アジア発,とりわけ日本発のクラフトビール文化のプレゼンスを高めることを鑑み,柚子ビールがフルーツビールとは独立したスタイルとして初めて定義されることになった。BAのガイドラインや World Beer Cupのガイドラインにはまだ掲載されていないスタイルで,世界に先駆けて日本から発信したスタイルということになる。将来的には他にもこのような新しいスタイルが日本やアジアから発信されていくかもしれない。従来からBAのスタイルにも含まれている酒イーストビールのように,いつの日か柚子ビール世界標準になってくれると嬉しいよねぇ。

(5) その他の追加や削除:

今回新たに追加されたスタイルのうち,BAのガイドライン2018年版から掲載されているものとしては,

 ・コンテンポラリー・アメリカンスタイル・ピルスナー

 ・クラシック・オーストラリアンスタイル・ペールエール 

の2スタイル,BAのガイドライン2019年版から掲載されているものは

 ・フランコニアンスタイル・ロートビア

 ・コンテンポラリー・ベルジャンスタイル・グーズランビック

の2スタイルがある。クラシック・オーストラリアン・ペールエールはオーストラリアではポピュラーなもので,オーストラリアの審査会AIBAでは,かつてよりスタイルが定義されてきた。

これらに加え,今回の改訂で新たに加えられたものとして

 ・ベルジャンスタイル・スペシャルティ・エール

 ・ノンアルコール・ビール

の2スタイルがある。ノンアルコール・ビールは,BAのガイドラインでは古くから定義はされていたが,World Beer Cup のガイドラインには含まれておらず,故に日本版にも含まれてこなかった。今回追加された背景には,米国でも商用サンプルが増えてきたことが挙げられるのかもしれない。コロナの影響でノンアルビールの売れ行きが伸びているらしいが,ガイドラインの改訂はコロナ以前から始まっているので,多分それは関係ない。

それと,今回から姿を消したスタイルとしてアメリカンスタイル・アイスラガーがある。なぜ消えたのか,理由はよくわからない。これが含まれるスタイルが新たに定義されたようにも見えないので,あまり作っているところが無いのかもしれない。それを言ったら,ヒストリカル・ビールの中には,ニッチなものが割とあるようにも思うんだけどね。


さて,最初にも述べた通り,ビアスタイルガイドラインは,本来,審査などで使用するためのものだが,手元にあると,実際にビールを楽しみながら味や香りを吟味することもできる。ビールの種類についてより理解を深めることで,楽しみ方の幅も広がるかもしれない。それほど高価なものでもないし,日本地ビール協会のオンラインショップから誰でも気軽に購入できるので,興味のある方にはぜひ入手をオススメしたい。


それと,それぞれのビアスタイルの歴史やなりたちをもっとよく知りたいという方には,僕の翻訳した本「コンプリート・ビア・コース」もオススメ。

米国や日本の実際の銘柄も数多く紹介されているので,実際にそのビールを味わいながら理解を深められる。こちらは価格は少し高めだけれど,情報量が圧倒的だし,1〜2回飲みに行くくらいのコストで一生モノの知識が手に入る!こちらもご贔屓にどうぞ。(決して露骨な宣伝ではない)

amazon.com 等からご購入いただけます(露骨な宣伝ではない,つもり)。


ということで,ぜひ up-to-date なビールの世界を覗いてみてください。

いつの日か世がビアスタイルにつれるような日が訪れることを祈りつつ,カンパイ!


2020年4月22日水曜日

長い言い訳

新型コロナウイルスの影響で,オンラインで会議をする機会が増えている。それに,学校ではオンライン講義も普通に行なわれ始めている。ウチのガッコも現在,万が一(いや,十が一,いや,もっと,ごにょごにょ...)の場合に備えて準備が進んでいる。それに巷ではオンライン呑み会なんてのも開催されている。ボクも今晩,その予定が入っている。

さて,そりゃ便利よねぇ…と思う方も多いだろう。たしかに便利

でもね,ちょっとした恐怖がひそんでいるよ。

これ,ネットにつながりさえすれば,時間と場所を選ばずに呼び出される。世界中どこにいても。ま,寝るときは切っときゃいいわけだけど。

別にこんなこと,今に始まったことではなく,もう10年近く前になるけど,ボク自身も駅のホームで海外の共同研究者とSkypeで打合せ,なんとことをやったことがあるし,この3月にも子供を連れて外出中に歩きながらTeams会議なんてことをやってたもんなぁ。そういや,温泉から授業してた人もいたっけなぁ。

でもね。人間,あえて居留守を使ったり,ひきこもりたいこともあるわけよ。外界とちょっとだけ距離置きたいことがあるわけ。もちろん,PCとかスマホを使わなきゃいいわけだけど,そこまでガチで接触を断ち切りたいわけでもないようなシチュエーションもあるわけよ。

さて,そんな引きこもりモードの状況で会議の案内が来たらどうするか。シカトできればシカト。でも,あとでそれなりの言い訳が必要になるかもしれない。

ということはアレだ。アナログ時代のアレだ。

自分が病気になったり,親族が死んだりするやつだ。ばーちゃんが5人も6人も死んだりするやつだ。昭和な言い訳だ。

というわけで,もしボクが「すいません,ばーちゃんの葬式で…」とか言っても,温かい目で見守ってください。ウチの祖母は30年ほど前に亡くなってますんで....


2020年4月16日木曜日

心の栄養

最近,ウチの近所の書店が閉まっていて何か寂しいなぁ,と思っていた。
COVID-19の影響でいくつかのサービスが休業に追い込まれているものの,東京都は結局,書店には休業指示を出さなかった。にもかかわらず,書店の入っているショッピングモールやビルそのものが休業に入ってしまったため,休業しているところが多いらしい。
その一方,大手のレンタルビデオ店は普通に開いていたりする。

今朝,このことで感じた違和感をfacebookに投稿した。

ボクがこの投稿で意図したことは,レンタルビデオ店を非難することでもなければ,書店が休んでいる事実を憂いているわけでもなかった。

本屋ってこれでいいのだろうか?という積年の思いが再びこみ上げてきたからだ。

実はこの状況下でも,本を買おうと思えばネットで手に入る。早ければ24時間以内にも手にできる。つまり,実店舗が開いていなくても,僕らは欲しい本と出会うことができるわけだ。

ただ,ネットで購入する場合は,特定の本を買いたいと思って探すという明確な意図があるケースが多い。つまり,我々は能動的に本に出会いに行くことになる。一方,かつての書店では,ぶらぶら棚を見て歩いて,思いも寄らない本や作家に出会うことがあった。それがマイナーなもの,マニアックなものであればあるほど,自分だけが知っているような幸せに浸ることができた。つまり,受動的な態度であっても本との幸福な出会いができたわけである。(もちろん,ネットでも同じようなことをすることは不可能ではないが,実店舗の床面積に比べてサイバー空間の広さは遠大すぎて,心が折れかねない....)

しかし都心の大きな書店を除けば,特に地方の小さな店舗やチェーン店では,そういう出会いが難しくなっている。店頭に並べられる本は画一化され,マジョリティーにアピールする安定な品揃えになっている反面,上に述べたような意外な掘り出し物に出会う確率はとりわけ低下していると言わざるを得ない。まぁ,これはここ10年,いやそれ以上の間長く語り尽くされてきたことではあると思うけれども。

同じことがCDショップなどについても言えるだろう。ボクもかつては,意外な出会いを求めて店舗の棚を漁ったものだが,今はネットで試聴して気に入ったものをポチッと買うことが圧倒的に多い。さらに,音楽の場合はもっと問題は深刻で,ストリーミング配信の利用や,アルバム単位ではなく1曲単位で購入するのも当たり前だから,ますます実店舗の足元は危うくなっているように思う。

と,ココまで来てふと気がついた。ビデオも同じか

ビデオもVODや,さらに言えばネットオンリーのコンテンツなんかも増えているし,子どもたちはYouTubeだけで満足していたりもするから,実はレンタルビデオ屋の支持基盤も危ういのだな。そりゃ,この状況でも店舗,閉められないわ。

ということで,冒頭のボクの違和感はなんとなく,自己解決しました。

でも,数多ある中から,自分だけがこっそり見つけたようなマニアックな幸せ,感じたいよねぇ...


2020年2月25日火曜日

マスク

ジム・キャリー主演の映画とは違う(古いな)。

もともとこの国ではマスクをした人が多い。
普段,マスクをする習慣がないし,だからといって何か大きな支障が出た記憶がないので,電車の中で座席に座った人のほとんどがマスクしてスマホいじってんの見たりすると,異様な光景に見える。

新型コロナウィルスの影響で,このマスク神話がさらに加速しているように思う。

正確な情報を確認してよく考えてみたらいい。

そもそも,一般的な不織布のマスクでは,ウィルスを含んだ唾液などの飛沫の侵入は防げるが,ウィルスそのものの侵入は防げない。自分にせきやくしゃみが出る症状があり,それを飛散させないようにするためにエチケットの一部としてマスクをするのは理解できるが,そもそもそんな症状があるんだったら外出しないほうがいい。

じゃ,マスク人口がこれだけ多い現状は何かと考えると,その全員にせきやくしゃみの症状があるとは考えにくいので(そうだとしたら,報道されている以上のパンデミックだ),僕が思うに,単に「なんとなく」だ。

なんとなく,マスクしてると安心だから。

アホか

ここまで無知な人が多いと呆れるのを通り越して腹が立ってくる。

今回の騒ぎで,大規模なイベントなどが軒並み中止となっているが,開催する場合でも主催者側はスク着用が義務付けられるケースが多いようだ。

事実,ウチの学校の入試でも試験監督には全員マスク着用が指示された。

ただ,これも科学的根拠は何もなく,言ってみれば単なるスタンドプレーだ。「私達は感染拡大を防ぐよう,配慮していますよ」という意志を示しているだけで,それ以上の効果は何もない。感染症を予防するのではなく,外部からの科学的根拠のないクレームを予防しているだけ。そもそも,入試で教員が全員マスク着用するなら,学生に対する普段の授業でもマスク着用が義務付けられるのが筋だが,それが指示されないということは,在校生はどうでもいいのか?というのが甚だ疑問だったりする。ま,そういう意味でも,入試という特別なケースを想定したスタンドプレー以外の何物でもない。

そう,単に外向きの体裁を保っているだけ。だけど,イベントの主催者としては仕方がない。だって,クレームつけられたら困るからさ。

そもそも,正確な知識も持たない,科学リテラシーの低いクレーマーがいなければ,そんな見かけだおしの対応をする必要もなくなる。

もともと,日本という国は他国に比べて科学リテラシーが低いと思っていたけれど,個人的には今回の騒ぎで,それが如実に露呈していると思うんだよね。

ホントに心配だったらガスマスクでも買えよ。とかいうと,ここの国民は本気でやりそうだから怖い。

マスクしたって,謎の怪人に変身できるわけじゃない。本当の病人だと思われるか,雰囲気だけで満足している頭の悪い人,と思われるだけ。

バカだと思われたくなければ,今すぐマスクを外して表に出よう。

ウィルスを防ぐためには,手を洗わずに食事をしたり目をこすったりするのをやめて,外出や食事の前後によく手洗いをすることだ。

考えたら,わかるだろ?